新装版 竜馬がゆく (2) (文春文庫) (文春文庫 し 1-68)
- 文藝春秋 (1998年9月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167105686
感想・レビュー・書評
-
武市との金打(きんちょう)のシーンがハイライト。
いい男同士の友情って大好き。
竜馬の場合、誰とコンビのときでも(藤兵衛や源おんちゃんのときでさえも)様になっていて好きだけど。
何をしたらいいのかわからん、とか ぼんやり言いながら、学者を訪ねて講義をきいたり 地方に遊説にいったり 脱藩したり、行動力が抜群なのがカッコいい。
仕事のできる男。
男が惚れる男として、具体的にしっかり描かれているのが良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
▼司馬さんの「節回し」が聴かせどころの作品だなあ、と第1巻の感想に書きましたが、節回し絶好調です。
▼幕末物の難しさは、「で、結局なにをしたの?なにがあったの?」というのが難しいんですね(笑)。合戦やって勝ち抜きました、という戦国とは違うんで。「政治」ですから。
▼その上、第2巻の竜馬なんて、要するに「剣道ま無茶苦茶強くて地元のヤンキーの代表っぽくなってあちこちうろうろしてただけ」ですから(笑)。すっごい簡単に言うと、「あちこちで色んな話を聞いて勉強してました」というだけです。
▼それがこんなに面白くなる。省略の妙、18歳くらいで始まったお話がいつのまにか成人して脱藩して歩き出す。
▼それにしても、司馬作品中随一、「主人公の理不尽モテ男ぶり」がすごいというか(笑)。もうほとんどそこだけで言うと「ゴルゴ13」とか本宮ひろしの世界。司馬さんの作品中でもなかなかここまでのものは、無いですね。
(いちばん売れているのはそれが理由かも知れません・・・・) -
ここではさらっとした中岡慎太郎との出会い、江戸から土佐へ戻り、伊予、長州への外遊?や土佐勤王党のはじまり。岩崎弥太郎も登場したり、遂には脱藩。良く知る坂本龍馬イメージへのルーツみたいのが多いに感じられるワクワクする2巻でした。
-
★龍馬脱藩す。励ます乙女さんが潔い。
-
竜馬自身は学問に興味がなかったが、その本質を見抜く力、桂小五郎などとの出会い、によって大きく成長していく。そして脱藩へ。これから豪放磊落な竜馬が何を成していくのか、また、どのように描かれていくのか楽しみだ。
-
土佐勤皇党結成、そして吉田東洋暗殺、竜馬は脱藩。だんだんと時代が動き出した。でも、まだ竜馬に先は見えてない
-
自分の今置かれている組織・ビジネスに例えて言える。
今の会社として、黒船が来ている状態。
グループ小会社(藩)であれば、親会社(幕府)のご意向を組まざるを得ない。
反抗するも、たいした力もない。むしろ親会社の方が開国論者である。
考え方が違えば、会社組織でも、廃絶されるチームも出てくる。
だからと言って社内通報(暗殺)変わらない。暗殺は影を落とす。
権力あらそいは息苦しい。課長(郷士)でも転職(脱藩)するメンバも出てくる。
この先20年間、自分は、どうして会社生活を過ごして行こうか。。
次の年号に生き残っていきたいか。。 -
竜馬が脱藩。
何にぞ命を懸けるか。学を深めて志を高め、無私の心で憂国の士となる姿に感銘。