新装版 坂の上の雲 (6) (文春文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 文藝春秋 (1999年2月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105815

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新装版 坂の上の雲 (6) (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 2017.04.14読了。

  • 黒溝台会戦~奉天会戦

  •  トリビアというか著者の蘊蓄が彼方此方で叙述される。なかなか面白いし、よくもまあそんな小ネタを仕入れているものだなぁと感嘆。
     鉄甲弾の技術進歩と日露の特色、喫水線以下の軍艦の形状等々。

     陸軍は黒清台会戦から奉天会戦へ。
     海軍はバルチック艦隊東征の続き。
     そして、明石大佐による諜報、ロシア国内での紊乱活動が描かれる。

     この巻だけ保持継続しようか?

  • 坂の上の雲を読み終えた。
    巻数がちょっと違うバージョンを読んだみたい。
    自分の読んだものは、6巻で最終巻となる。

    今まで日露戦争をして、バルチック艦隊を破って日本が勝利したくらいの感覚しかもってなかった。それが日本の教科書、授業の限界かも。
    その2行の中に、こんなにもドラマがあったとは。
    感激です。

    ロシアが攻めてくるから、しょうがなく日本は戦った。日本を守るために、全員が一生懸命戦った。すべてをかけて戦った。

    こんな熱い授業を聞きたかった。そうすれば、歴史がただの暗記から、生きるために必要な知恵を得る教科になると思う。

  • これまでの巻では名将ぶりを讃えられていた児玉が、この巻ではダメダメ。甘い見通しでグリッペンベルグの強襲を予見できず、戦線が崩壊しかけていても狼狽するばかり。この辺の描き方はいまだに違和感があるなぁ。両面あるなら最初からそう描けばいいのに、変に天才のように持ち上げて、後からダメっぷりを見せるから、キャラクター認識が混乱する。

    いっぽう欧州では明石元二郎が、帝制打倒を掲げるロシア内外の革命分子へ工作を開始。

  • 恐るべきロシアのバルチック艦隊が日本へ向けて航行を開始。いっぽう日本は諜報活動をとおして、欧米での反ロシアの機運を高めようとする。

    ロシアの圧政から逃れるには帝政を倒壊させるしかない、と、ヨーロッパ各国の活動家が手を組む。しかし、その後のソ連時代に社会主義の名のもとに大粛清が行われた歴史を知るだけに、複雑な思いになった。

  • 黒溝台から奉天へまで。
    満州で一時的に大軍に攻められたり、満州での決戦準備をしたり、バルチック艦隊の停滞状態だったりを説明。
    ロシア国家がいかにひどいかを永遠に書いている。

  • 黒溝台会戦、明石のスパイ活動、そして奉天会戦

  • 東郷の太平洋艦隊も準備が整って、次巻からいよいよバルチック艦隊との激突。
      
    陸戦でも、ロシア30万、日本20万の世界最大規模の奉天会戦が。

    着々と進む激戦から目が離せない。
      
    6巻では、主戦場とは別の、
    ロシア本国やヨーロッパで、クーデターの煽動や諜報活動を担う明石元二郎の影ながらの活躍が描かれていて、印象的だった。
      
    反体制派の時流に乗って、様々な人種、民族の利害関係の乱れるレジスタンス達を、
     
    ロシア帝国打倒という1つの目標に向かわせるように奔走する。
     
    表舞台には決してたたない、孤独な戦い、
    その中でレジスタンスの人たちとの友情が築き上げられる。
     
    様々な思惑の絡み合う反体制派の人たちをまとめ上げて、機動的な組織を作り、
    着実にロシア内での反体勢力の活動を展開していく。
     
    彼一人の力だけではないにしても、
    ロシア帝国に内側から働きかけて、
    たった一人で、陸海戦での勝利と同じくらいか、それ以上に、日露戦争の勝利に貢献した
      
    明石が心に残った。
      

  • 盛り上がって来ました!
    旅順要塞がついに陥落。
    バルチック艦隊はようやくインド洋へ。
    帝政ロシアの不満分子が決起
    冬が終わる前に奉天作戦開始へ。

    こんなに面白いのに、なぜ読み進められないのだろう。
    なんかペースが上がらない。
    司馬遼太郎の文章と私は相性が悪いのか?
    でも、もっと読みにくい文章たくさんあるしなぁ・・・

    司馬遼太郎がインタビューした人の住所まで書いてあるのには驚いたが、昔はその辺気にしなかったのだろうか。

  • 諜報活動を行うことによって、ロシアの内情と、周辺諸国との関係性がみえてくる部分がおもしろかったです。

    たくさん控えている兵士たちの、ロシア国内における位置づけ。不満。
    小さな島国である日本が動いたことによって、刺激を受けた人々の存在。

    戦争は、兵器で戦うだけでなく、外交や政治が大きく影響していることを初めて知りました。
    こういうエピソードを中高生の頃に興味を持って知っていたら、未来は変わるかもなぁ、と思いました。戦争回避のヒントも多く含まれているように思いました。

  • バルチック艦隊を通したロシア国内の腐敗
    明石元二郎という間諜のやり遂げた歴史的インパクトに対する素人さ
    奉天会戦の準備

    歴史的大局で物事を見ると、ロシアの皇帝制度が負けるべくして負けたということだが、日本の当時の国力でよく戦ったなと思う。

  • ここまできて、またふとした疑問。これ、本当にそんなに面白いか?と。日露戦争が主題ってことは分かったし、これだけ詳細に描くに値するほど、歴史的価値が高いことも理解できてきた。求めるものが違うといわれればそれだけだけど、いわゆる小説を読むカタルシスが希薄に思えます。どちらかというと、「ローマ人の物語」あたりに近い感触を持っています。この中で、確かに人々は話し合い、動いているのだけど、データ開陳に裂かれている部分が少なからず、そのせいでどうしても堅苦しくなってしまう、という。勉強だと思って読む?もしくはあまりまとめて読むもんじゃないのかも、って感じてます。そういえば、上記「ローマ人~」も、最近ばったり止まってしまってるな~。

  • 『もしそういう冷静な分析がおこなわれて国民にそれを知らしめるとすれば、日露戦争後に日本におこった神秘主義的国家観からきた日本軍隊の絶対的優越性といった迷信が発生せずに済んだ』実際に徴兵された司馬さんはここに最も憤っているのだと感じる。だからこその司馬さんの乃木観になるのかと。ただ、日露戦争後の暴動をみても、国民の民意が後の日本を孤立させていったのも間違いないようだけれども。

  • 第6巻。秋山好古が率いる騎兵隊をはじめとした陸軍の戦い。苦戦が続くが、敵側の組織内の乱れもあって、きわどく勝利をおさめる。一方でバルチック艦隊が遠路、日本へ向かうが、外交面での苦労や、兵たちの士気が必ずしも高くないこともあり、想定以上の日数がかかり、これがやがて日本に幸いする。また、ロシア本国では、帝政への不満がつのり、革命の気運が高まる。ここでは日本のスパイが水面下で暗躍していた。
    終盤に向けて、盛り上がってきた感じです。

  • そろそろ飽きてきた・・・。

  • ロシア側の事情により日本軍が辛くも勝利した黒溝台会戦、マダガスカル島の小さな港に二カ月も足止めを食らいながらもインド洋を進み始めたバルチック艦隊、欧州で機運に上手く乗り間諜として駆け回る日本人・・・・といった内容が描かれていた。この巻も、読者を飽きさせない作りになっている。そして後半ではいよいよ日本が奉天会戦へと臨む描写が始まったので、急いで次の巻へ進みたいと思う。

  •  なんだか戦況がだんだんよく分からなくなってきました(苦笑)。戦況の話はなぜか頭にはいらないのに日・ロの政治体制とかの話や、ロシアの艦隊のグズグズっぷりの方がスッと頭に入るのは、
    権力者のそうしたグズグズさの方が面白く感じる自分の性格の悪さのせいでしょうか。

     この巻で面白かったのは諜報員の明石源次郎。
     諜報員なのに偽名を使わず時に体当たりでスパイ活動をする何とも型破りな人物。その活動の根底にあったのが作者の語るように、国のために死んだとしてもスパイだと名前が残らないことに対する抵抗だったのかは分かりませんが、もしそうならなんだかとても人間臭い人物だな、と思いました。

     ロシアの革命の機運や欧米の動きも書かれていて、それもまた興味深く面白かったです。読めば読むほど日本が日露戦争で負けなかったのは、当時のロシアの国内混乱や革命気運のおかげだったのだな、としみじみと感じます。

     司馬遼太郎が作中で日露戦争後、日本がロシアの敗因を分析していれば、神風の信仰もなくその後の無理な太平洋戦争に突き進むこともなかっただろう、と書いているのですが、
    それが非常に的を得ているな、と感じました。大国ロシアに対して奇跡的に負けなかったのもきっと、奇跡なんかではなく様々な要因が積み重なった必然で、それを見誤ると大変なことになるのは、国家でも個人でもきっとあまり変わりはないのでしょうね。

  • 海軍の行方が気になる

  • 怒涛の展開で奉天会戦へ進んでいく。

    日露戦争は、お互い国内に問題を抱えながらギリギリのところで起こったものだったと分かった。
    武力での戦いの裏で、政治的な争いがあったということが興味深いと思った。

  • 明石元二郎 こんな日本人がいたんですね。衝撃です。

  • この巻まで読んで分かったことは、日露戦争は、第一次世界大戦前に勃発した戦争のうち、最大規模相当のものだったということ。まさに、日本民族としての決戦意思が高かったことが伺える。
    この巻は、五溝台の激戦から始まり、奉天会戦の手前まで。ヨーロッパで暗躍していた人物が居るということは全く知らなかった。
    それにしても、バルチック艦隊は気の毒の一言に尽きる...。

  • 日露戦争、旅順要塞陥落後。ロシア本国からアフリカ周りで極東を目指すバルチック艦隊の苦難と、明石大佐が暗躍する革命前夜のロシア情勢を描く。

    草創期の明治政府、元勲たちの奇人をも使いこなす器量が光る。


    ◆ロシア大使として諜報に従事し、革命勢力を支援した明石元二郎大佐について。

    ○服装という感覚においてはまるで鈍感で、自分の姿というものを自分で統御するあたまがまるでなかった。
    この点、好古もおなじだったが、好古よりもはるかにひどい。明石は生徒のころから陸軍大将になるまで一貫してそうであった。ポケットの底はみなやぶれていたし、ときどきボタンがちぎれており、軍服のところどころがやぶれていて、サーベルの鞘などはたいていさびていた。こういう人間は日露戦争後の士官学校にはとても入れなかったろうし、入れても学校生活についてゆけなかったであろう。明治初年の粗大な気分のなかでこそ、彼はかろうじて許された。


    ◆戦争は外交の一形態である、との名言を地でいく分析。いわゆる司馬史観の昭和サゲですが、根性論に唾棄する姿勢は古き良きサヨ系知識人の香り。

    ○もともと戦争というのは、
    「勝つ」
    ということを目的にする以上、勝つべき態勢をととのえるのが当然のことであり、ナポレオンもつねにそれをおこない、日本の織田信長もつねにそれをおこなった。ただ敵よりも二倍以上の兵力を集中するということが英雄的事業というものの内容の九割以上を占めるものであり、それを可能にするためには外交をもって敵をだまして時間かせぎをし、あるいは第三勢力に甘い餌をあたえて同盟へひきずりこむなどの政治的苦心をしなければならない。そのあと行われる戦闘というのは、単にその結果にすぎない。
    こういう思想は、日本にあっては戦国期でこそ常識であったが、その後江戸期に至って衰弱し、勝つか負けるかというつめたい計算式よりも、むしろ壮烈さのほうを愛するという不健康な思想-将帥にとって-が発展した。

  • 歴史の教科書として読んでます。日露戦争はまだ常軌を逸するほどではないものの、陸軍はダメだったんだなーと。ここで勝ってしまうからその後に続いたのだろうか?7巻、8巻を読めばわかるかな

  • また戻ってきましたー。ここからは最終巻まで一気に読むつもり。

    秋山兄さんが少し出てきたかな。あとは明石さんのロシア革命と、マダガスカルの艦隊の話。

    適材適所の判断て難しいよね。自分の適所はどこやろー?自分も周りの人も探り探りで、そのうち見つかるんだろうな。好きと得意は違うし、苦手でも嫌いじゃないこともあるもんなー。時代、お金、人間関係、タイミング、ほんの少しの会話なんかによって、人の能力の生かすも殺すも全部決まる。日露戦争に関わる多くの人々の人生を、あと2巻でしっかり見ていこう。

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新装版 坂の上の雲 (6) (文春文庫)の作品紹介

作戦の転換が効を奏して、旅順は陥落した。だが兵力の消耗は日々深刻であった。北で警鐘が鳴る。満州の野でかろうじて持ちこたえ冬ごもりしている日本軍に対し、凍てつく大地を轟かせ、ロシアの攻勢が始まった。左翼を守備する秋山好古支隊に巨大な圧力がのしかかった。やせ細った防御陣地は蹂躪され、壊滅の危機が迫った。

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