容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 51296
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167110123

感想・レビュー・書評

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  • これは単なるサスペンス小説ではない。
    人の気持ちや行動に至る背景が細かく、切なく描かれている。一つの愛の話とも言える。
    退屈な暇がなく、本当に読みやすく面白いです。

  • 今まで高校生にすれば、なかなかの量を読んでいたんですが、
    実ははじめましての東野圭吾さん。

    小説を読んでいると色々な愛の形にふれる機会があります。
    その中でもトップクラスじゃないかなと思います。
    人を殺せる愛は決して許されないけど、
    だからこそその罪を犯しているのが、心に残りました。
    ミステリーあるある(私が好きな)どんでん返しではなかったけど、静かにそして巧妙なトリックでした。
    殺人の処理をして共犯になるというのはよくありますけど、
    新たな殺人を犯して共犯になることでは、全然違う。
    でもそれもまた愛の形なんだなと感じました。
    皆誰もが誰かに愛されたい誰かを愛したいと思う。
    その果てにどんな結末があろうともその愛を優先させてしまう
    真似はできないけど、素敵です。

    人間が恋をすると愚かになるでしたっけ?そんな言葉があるように、こんな天才でも愛のためならここまでできるんだなと少し親近感?が湧きました、笑笑

  • 評価振り切って★7です。
    名作なのは分かってたけど、いやー参りました。
    序盤から犯人や犯行内容が描かれており、解決に向けて捜査をする刑事、物理学者の推理と犯人の駆け引きの話かと思いながら読み進めていくと、最後は予想もしなかったこの展開なのねって感じです。男の友情も絡み、最高の作品です。

  • 石神のしたことはもちろん許されることではないが、靖子(と美里)への愛情があまりに強く深いのを目の当たりにし、完全に石神に感情移入してしまった。トリックが明らかになるあたりでは、涙が止まらなかった。
    自ら殺人犯となり、さらにストーカーの汚名まで着て闇に落ち、密かに靖子と美里の幸せを強く願うが、その願いも叶えられることはなく...。
    悲しく美しい愛の物語と捉えることもできよう。

    この作品では石神の存在感があまりにも大きく、湯川がいつもより薄らいで見えたが、天才同士であるこの二人が相対する場面では、いつも少し緊張感を覚えた。

  • 評判高い一冊でしたので読破。
    最後のトリックの解説は、なるほどと唸る仕上がりでした。

  • 映画を見たことがあったから読み進めていくうちに内容結末知ってるのに楽しめるかなぁと不安になったけど最後の石神の指示文でポロリ( ; ; )
    先に小説で読みたかった!!!悔しい!!!!
    あの石神のトリックは原作で驚きたかった!!さぞ驚くだろうなー。本当悔しい!!

    ガリレオシリーズ三作目だけど毎回、警察なにしてんのって思わざるを得ない笑
    この作品、加賀さんだったらどう責めていくんだろう…
    どちらにせよ泣ける( ; ; )

  • 面白いですね。
    ドラマのガリレオも面白いけど、小説が面白いからですね。

  • いつ読んだか忘れたが、読んだはず。

    ●2023年1月11日、追記。

    本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    累計290万部突破。直木賞を受賞した大ベストセラー!

    天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。
    福山雅治主演で2008年に映画化され、堤真一、松雪泰子の熱演も話題になった。

    ---引用終了


    ●2023年2月6日、追記。

    本作は、直木賞と本格ミステリー大賞を受賞作。

    ・福山雅治さん、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    福山 雅治(ふくやま まさはる、1969年〈昭和44年〉2月6日 - )は日本のシンガーソングライター・俳優。所属事務所はアミューズ。所属レコード会社はユニバーサルミュージック。公式ファンクラブは「BROS.」(日本国外居住者は「BROS.+」)。愛称はましゃ。ラジオDJや写真家としても活動。

    ---引用終了

  • 読み始めから面白かった!以前映画やドラマになったのかもしれないけど、はじめて読んでみて、こんなストーリーで、こんなに面白いんだ!と読み終わって感激しました。石神にはそんなことがあったんだ…。すごい展開で、ドキッとしました。

  • コロナwith?afterコロナで
    運動再開、気持ちよく太りすぎたので
    ハードなトレーニング再開。

    達磨がお気に入りのキャラのため、
    そろそろ、出所させ、償いキャラして復活望む。
    酸欠、心拍数あげるトレーニングをすると
    思い出す。2023.5

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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