文学全集を立ちあげる (文春文庫 ま 2-22)

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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167138226

感想・レビュー・書評

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  • 文学界最強トリオによる架空文学全集編集会議。とにかく書籍マニア、文学史マニアにはたまらない。三浦雅士も言っていたけど、たしかに仏文30巻は多い。ジッドは3分の1巻でまぁ御の字だが、抱き合わせのピエール・ルイスはいらない。説明がなかったが、大岡昇平2巻とはどういうことか。あと宇野千代1巻で三人が一致しているのが面白い。

  • キヤノンは人間の文化にとって非常に大事なものである。人間の文化は言葉が基本になって形成されていますが、その言葉の高度なものの核心部にあるのが古典なんです。その古典を精選したリストがキヤノンです。
    世界文学全集がなければ、大江も村上春樹もいなかったっでしょう。
    サブカルは馬鹿にできない。
    ドイツ文学をなめちゃダメ。
    モダニズムの代表が村上春樹で、プロレタリア文学の代表が井上ひさし、私小説の代表が大江健三郎。

  • 欲しい本。
    丸谷才一、鹿島茂、三浦雅士の3氏が架空の文学全集を編む。
    世界編・日本編あわせて300巻の膨大な全集のプラン。
    思い切った選択もあるそうです。
    はたして、どんだけ読んでいるかな?
    これはぜひ入手したい。

  • 実に面白いです、ここまで言っていいんかいと思うところもありますが〜、それがまた一興です〜

  • ざっと読みだけど、記録のために。この本は、「もっと本を読まなければ」という読者の焦燥感をかきたてる本です。アンチ教養主義の人は手にとるべきではないのだけど、実際に、このへんをおさえておけばいいのかなっていうのは分かるから便利。読書会の課題決めには、とても役に立つ本ですね。

  • 知らない作家、知らない作品ばっかりで反省。
    もっと本読まなきゃ。義務感じゃなく興味本位。

    終始丸谷リードで話が進んでくのがちょっと気になるんですが、
    でも楽しかった。
    下手なファンタジーよりわくわくします。

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著者プロフィール

大正14年8月27日、山形県生まれ。昭和25年東京大学文学部英文学科卒。作家。日本芸術院会員。大学卒業後、昭和40年まで國學院大學に勤務。小説・評論・随筆・翻訳・対談と幅広く活躍。43年芥川賞を、47年谷崎賞を、49年谷崎賞・読売文学賞を、60年野間文芸賞を、63年川端賞を、平成3年インデペンデント外国文学賞を受賞するなど受賞多数。平成23年、文化勲章受章。著書に『笹まくら』(昭41 河出書房)『丸谷才一批評集』全6巻(平7〜8 文藝春秋)『耀く日の宮』(平15 講談社)『持ち重りする薔薇の花』(平24 新潮社)など。

「2012年 『久保田淳座談集 暁の明星 歌の流れ、歌のひろがり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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