空港にて (文春文庫 む 11-3)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167190064

感想・レビュー・書評

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  • 真似したくなる文体だが、途中から飽きる。


  • 優しい気持ちになった気がした。

  • 意識しなくとも、日常は運ぶ。
    時を当たり前に形どって
    我が物顔で、堂々と。


    ***


    日々を生きる私たちの
    ほんの身近な部分を切り取った、短編集。
    当たり前の毎日は
    一人称が変わるだけで
    ぐるりと変化することに気がつかされる。
    特に「公園にて」が好きだったかな。

    当たり前の日常に眠った小さな瞬間は
    じっと眺めて初めて、その輝きを放つ。
    必要なのは、小洒落た結末じゃなくて
    綺麗な言霊だと、思う。


    2009年4月30日  読了

  • 短編だがなかなか深い。さすが村上龍。

  • 購入


    村上龍はなんでも書ける。


  • 公園にて が いい

  • 情景描写が非常に丁寧で、まるでハイスピードカメラの映像を見ているような感じだった。話がオチないで終わるのもオシャレ。

  • 短編集。つまみ読み。
    人の何でもない時に一度に同時並行で考えるあらゆるどうでもいいことを全て描写しきっている感じがして面白かった。
    しかしそろそろ描写小説に飽きてきた気がする。やはり私は現実が好きだ。
    というわけで、本を読む方向性をそろそろ変更しようと思う。

  • 人の生活の瞬間を切り取ってみせてくれる。少し自虐的な登場人物が多く暗め。

  • 村上龍の文章は、文章の切れ目というか一息つく場所が普通とちょっとずれていて面白い。村上龍作品にしては、短編のせいもあってかなり読みやすい。世界はリンクしないいろいろな思惑でなりたっている。

  • なんか、あんまり好きになれなかった。。。男女がちょっと。
    あ、でもコンビニのやつはけっこう好きだったかも。

  • 龍の短編で一番これがすき

  • 空港で読んだ。

  • 中学ん時に読んで以来、久しぶりに手に取りました。

    村上龍の短編集、なかなかいける。
    旅・散歩の友にシチュエーションごとに読んだりするのも面白いと思う。

  • 空港は、どこでもない場所。
    でもどこにでも行ける場所。

  • なぜか買い忘れていた一冊。いつもの村上節炸裂。

  • 村上龍らしい、凝縮された時間の中で交錯する
    主人公の思い、「わたし以外」の人々の行動、行為。
    ざわめきと静けさと、やりきれなさと希望が見える短編集。
    考えるべきことに気づき、あたりまえのことを疑う時間ができる気がする。
    よかった。

  • 現代社会の当たり前のような至る所に潜む、希望とかを描いた短編集。

    「どこで何を食べるかじゃなくて、誰と食べるかの方が重要なんだと思う」という言葉がすごく心に残っている。
    表題作の「空港にて」が一番いい。

    かといって、全体的にはそんなにおもしろくはねー

  • 2008/10/1

  • 村上龍が自ら最高の短編だと言う作品。
    はじめて読む村上龍の短編集。

    今の現状に行き詰っていて、そんな自分の現状を客観的に見ている。
    そんな行き詰った現状を変えられないまま生きる中で、先に何か光が見えていてそこに向かっていこうとしている。

    8作ともそんな主人公が描かれている。

    そんな主人公が客観的に見つめる世界の流れは非常にゆっくりで、そのスピードのゆっくり加減が、
    現状の「どうにもならなさ」を強調しているように感じる。

    惰性で生きてる。でも何かを待ってるし、何かに向かってる。ゆっくりした中で。

    そんな世界観。

    8作の主人公たちの言葉と心情には、村上龍の生き方、社会に対する考え方が乗っけられてる。

    「お前たち、そう思わないか」
    と語りかけられている気持ちになるし、たぶんそうなんだろう。

    とても読みやすかったな。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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