- Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167254360
感想・レビュー・書評
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抒情ーーーーー! すごい面白かった。1960年代のアメリカ南部の小さな町で12歳の男の子が遭遇する殺人事件、初恋、友人との別れの一年の物語。翼を持って空を飛びまわったり、銃弾が蛇に変わるような超常現象と代数の試験と大規模スーパー開店による父の解雇という普段の暮らしがシームレスにつながり、筆の妙が冴えわたる魔法の物語。
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2022/08/31
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少年時代(文芸文庫)
著作者:ロバート・R.マキャモン
発行者:文藝春秋
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
12歳のコーリーとともに人なつの冒険に出る物語。セピア色の少年が魔法に満ちたあの世界が今鮮やかによみがえる。 -
下巻にまとめます
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ミステリーの要素はあるものの、本質は少年達の成長を描いた郷愁の物語です。
1960年代のアメリカの田舎町を舞台にした話ですが、国や文化を超えて誰もが共感できる作品だと思います。
全編に渡って瑞々しさがあふれています。きっと読者それぞれが自分の子供時代に思いを馳せることでしょう。私の大好きな作品で、もっともオススメしたい一冊。 -
いじめっ子におびえ、自転車を乗り回し、深い森を探検する活気に満ちた少年たちのノスタルジーあふれる日常が丁寧に描かれる。
なんといっても一番素晴らしいのは、子供の空想力なのか、本当の怪奇現象なのかがわかりにくい絶妙なリアリティラインだろう。本当に絶妙。
また、凶悪な殺人事件などによる不気味な暗雲も立ち込めていてスリルもある。
自分は「あー、これだ、こういう話が読みたかったんだ」と思った。
下巻も楽しみ。 -
想像力豊かな十二歳の少年の冒険と成長を描いた小説。ミステリであり、ややホラーであり、幻想的な側面が印象的です。基本はごく現実的なのだけれど、この世界に多少の魔法があってもいいのではないか、という気にさせられました。
平和な街で起こった(かもしれない)殺人事件を皮切りに、少年の周りで起こるさまざまな出来事。愉快でスリリングで少し危険だったりもするそんな日々での、物語に魅せられた少年の想像力と行動力がとにかく素敵です。子供の頃は誰でもこういう感情を持っていたのかなあ、と懐かしくなるような心地になりました。でも子供の頃にわくわくさせられたような道具立ての数々は、今でもわくわくしちゃいますけどね。
ゼファーの町で暮らす人々がみんな魅力的に描かれていて。だからこそこの中の誰かが犯人なのだろう、というのにはどきどきさせられます。読み始めたらなかなか止められない作品です。 -
凡作。