新装版 マリオネットの罠 (文春文庫) (文春文庫 あ 1-27)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167262273

感想・レビュー・書評

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  • 原書を読了。文章が読みやすく、続きが気になり一気読み。どことなくある80年代の雰囲気が心地よい。オチは読めなかった。

  • 不思議な女の子の殺人から始まって、裕福な家族の短期間フランス語家庭教師になって、地下に幽閉された女の子を助けたら殺人鬼だった。それからどんどん話が展開して、途中、誰がどの人か分からなくなりそうになる。
    最後は、意外な人が犯人で、しっかり謎解きしてくれて面白かった。
    ただ、登場人物のキャラが個人的に魅力を感じなくて、感情移入出来なかった。最後の最後、美奈子が帰宅して修一を探すのが切なすぎる。

  • コロコロ話が転がっていって飽きる場面がなく一気に読み進めて、最後の結末に驚き。

  • ■感想
     1章の館パートが面白い。紀子が魅力的。修一を誘惑する紀子がエロい。教え子の歳上のお姉さんとイケナイ関係...シチュエーションだけでどきちゃう。実は紀子も修一のことちょっとは好きだったのかな?
     散り際も警察に捕まるに自殺、と潔くてカッコいい。ただ死んじゃうのは残念だがだったなぁ...。
     
     一方で雅子の視点になる終盤以降は微妙だった。理由は2つある。
     1つめは、雅子が修一に惚れ込んだ理由がいまいち分からなかったこと。2人が地下室で会ってる描写を少ししか見てないので、雅子が修一に一目惚れして愛するまでに至る経緯が唐突に感じた。
     2つめは、雅子に魅力がなかったこと。無作為に人を殺しまくるヤバい妄想少女って印象しか残らなかった。感情移入はいっさい出来ない。

    ■好きな台詞
    「私と、少しは身近になってみる気はある?」
    修一はちょっと眉を上げて、
    「下手をして百万円を棒に振る気にはなれませんよ」
    「あなたって、正直ね」
    紀子は笑った。「—戻りましょうか」
    二人は談笑しながら、館へ戻って行った。

    →直接誘うのではなく「身近になってみる?」って言い回しがクールで好き。

    「私......私、もう一度、あなたと寝たいわ」
    彼女が頬をぽっと赤く染めた。それから、笑顔になって、
    「さよなら、医師!」
    「さよなら」
    「またすぐにね!」

    →「会いたいわ」でもいいのに、「寝たいわ」って言い回しがインパクトある。よっぽど医師との夜が良かったのか。俺もこんなこと言われてみたいぜぇ。

  • ちょっと!!
    三毛猫しか読んだことなかったのに!

    赤川次郎さん
    かなり前の作品だとしても
    すご過ぎるよ

    三毛猫シリーズは
    笑いありで本当に読みやすかった、むしろ読みやす過ぎだったんで
    他の作品もこんな感じで、例えば小学校の図書館に置いておけるような作品なんだろうと思ってたんだけど…

    勘違いしてました
    本当に素晴らしいミステリー作家さんなんですね
    ちょっと見る目が変わりました

    読みたい本検索作業に
    久しぶりに
    赤川次郎
    復活だ!


  • ひゃ〜、最初どうなるかと思った〜。
    すぐに読み切れて面白かった!✨

    ラストには驚かされた。
    なんとも言えない…

  • 「どんでん返しがすごい」と評価の高い1冊をついに読了。
    あらすじを読んで大きな屋敷の中での殺人劇かと思ったら、もっと大規模な連続殺人だった。

    「どんでん返しがすごい」というので、騙されないように気を付けながら読んでいたが、全くもって気付くことが出来なかった。
    全部読んだ後は確かにその可能性を検討してしかるべきだったと思うので、まだまだ観察力・注意力が足りないのかもしれない。

    とても面白い1冊でした。
    https://gomago-gomago.com/marionette-trap/

  • 登場人物が多く、場面転換も比較的多い作品なので、頭を整理しつつ読む必要がある。
    サクサク読める。

    最終章を読むまで、「マリオネットの罠ってどういう意味?」ってずっと思ってたし、帯の「元祖どんでん返しミステリー」の意味も分かってなかった。しかし、読了して理解。確かに修一がヨーロッパに居たって何回も書いてあったけど、分からなかったな。修一って人間味が無い。これは悪い意味で。だからこそ犯人ぽいかもしれないが、全くそうとは思ってなかった。

    今から40年前の作品とは思えない。面白いです。
    絞首台にぶら下がってる自分を想像してマリオネットと重ね合わせるの、結構狂気の沙汰ですよね…
    美奈子があまりにも不憫過ぎないか…
    そして修一、君は人の心を持ち合わせていないのか…

  • 大学院生の上田修一という人間が主人公で進んでいく物語。
    連続殺人犯の雅子が黒幕候補として進んでいくが、最終的に刑事によって殺されてしまう。
    物語はこれで終わったと思った矢先、実は雅子は黒幕によって操られてたマリオネットだった。
    その操っていたのが修一とは、、すごい笑笑

    さすがに鳥肌立ちました、、、
    完全にやられた、、、

    赤川次郎さんすごいですね、違う本も読んでみたくなりました。

  • 途中で薄々、あれ?と思うことはあったが確信はできなかったので、最後の種明かしですっきり。楽しめた。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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