新装版 父の詫び状 (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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感想 : 301
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167277215

感想・レビュー・書評

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  • 戦前の家族の姿が生き生きと表現されている。頑固な父親、昔ではかなり先進的なおばあさん、昔気質の父に振り回されつつも良妻賢母の母、そして兄弟。日常にあるさまざまなことが映像に浮かぶ感じ。世代的に違うので向田さんのドラマを観てないけれど、脚本家はありとあらゆることに興味と細部にまで心配っているから、エッセイを書かれても素敵なんだろうな。最後のあとがきで、向田さんの死について知り、なんだか悲しい気持ちになった。

  • 2018年1月22日読了。図書館で借りた。

    期待ほど面白いと思わず、なかなか進めなかった。解説の沢木耕太郎の文章が面白かった。

    でも基本的に向田さんは好きなので、まだ他のも読んでいきたい。

  • 「トットてれび」の向田邦子役の女優ミムラさんは美しかったです。もちろん向田さん自身も負けてはいません。徹子さんが向田さん宅の留守番電話をかけるシーンは、この『父の詫び状』の「お辞儀」の章からのものだということが分かりました。とても楽しく可笑しいシーンでした。でも『父の詫び状』には、どことなく悲しさが漂っている感じがします。やはり、飛行機事故であっけなく亡くなられたことが尾を引いているのでしょうか。

  • 個性をありのままに書いていて素敵な生き方だと思った いい時代

  • ◆きっかけ
    ・ミムラさんが出るということで見たドラマ「トットてれび」第5話。彼女が向田邦子さんの役を演じており、向田作品を読んでみたくなった。
    ◆感想
    図書館。冒頭、父の詫び状、伊勢海老の話と読み進め、あとはざっと読み。その前に読んだ米沢富美子『二人で紡いだ物語』(出窓社)の内容が頭に残って、こちらに入り込めず。ざっとしか読んでいないが、昭和の空気感が感じられたり、伊勢海老の情景がありありと浮かんできたり、少女時代の感性が感じられたりと、面白そう。時をおいて、里帰り後にでもまた手に取ろう。2018/1/10

  • 向田さんの文章を読むのは初めてでしたが、あっという間にファンになりました。読んでいると景色や情景がはっきりと浮かんでくる。どこにでもありそうな、だけどひとつしかない家族の話が、とても鮮やかに描かれていました。

  • たわいのない日常の思い出が、なめらかな文章で色鮮やかに描かれていた。

  • 若いころにドラマを観、そのあと母の本棚から読んだ。懐かしい。

  • 戦前、戦中、戦後という時代背景が所々で垣間見て切なくなる箇所もありましたが、暗くならずに面白いと思える本でした。

  • 世代は違いますが、私も親が転勤族であったため、小学校を4つ通いました。鹿児島にも転校したことがあり、その頃を思い出しました。

    色々な本を読んできたからこそ、文章の上手さを感じることができました。
    良かったです。

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著者プロフィール

向田邦子(むこうだ・くにこ)
1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2021年 『向田邦子シナリオ集 昭和の人間ドラマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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