彗星物語 (文春文庫 み 3-13)

著者 :
  • 文藝春秋
3.82
  • (142)
  • (137)
  • (201)
  • (13)
  • (1)
本棚登録 : 1223
感想 : 136
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167348137

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 兵庫県伊丹市を舞台に大家族+居候の外国人留学生+犬一匹が繰り広げる人間模様を描いた小説です。
    母と息子の視点から描かれており、冒頭から中盤まではくすりと笑ってしまう文章が多く、外で読むには危険と言わざるを得ません。
    では終盤は大丈夫かと言えば、さにあらず。
    今度は思わず涙するストーリー展開が待ち構えており、やっぱり危険です。

    笑いと涙を十分に味わえる本書。
    気軽に読める文章で読みやすいため、普段読書をしない方でも簡単に感情移入が出来るのではないでしょうか。
    心の洗濯をしたい時にお勧めです。

  • ハンガリーからやってきた留学生を交えた大家族のお話
    ちょっと、コミカルで。。ちょっと切なくて。。

    おじいちゃんとお母さんのやり取りが
    私は一番大好き!!

  • 今時見られない大家族+留学生、土地のほとんどを手離しても、それを何とか納められる広い家。本来心温まる話なんだろうけれど、どうも色々うまくいき過ぎで苦笑。

  • ラスト泣けました。登場人物がいい!頭の中で映像が思い浮かぶような、ホームドラマのようなほっこりする物語でした。是非テレビドラマ化して欲しいなぁ。

  • 再読。大家族にハンガリーからの留学生がやってきて始まる物語。家族がそれぞれ個性的で魅力的。目立たない存在のようで一家の主婦、敦子は実はとても聡明で家族の要となっている気がした。ボラージュとそれぞれの子供たちの成長、そして犬のフック。最後は泣いてしまいます。読み終えてじんわりした気持ちになるとても良い小説。

  • なかなか面白いエッセイだったはず。留学生が家に来て‐みたいな。

  • 10年以上前に読んだとき、ラストを喫茶店で読んだため涙をこらえるのが大変だった。そのあと何年かたってもう一度読んだときは、自宅でゆっくり泣きながら読んだ。

  • ハラハラドキドキな展開があるわけじゃなく、
    ちょっと風変わりな家庭の日常を書いてるだけなのに、
    妙に面白い。

    思わず笑ってしまったり、
    迂闊にも涙ぐんでしまったり、
    話の持って行き方が絶妙だなと思った。

    派手さは全然ないけど、秀作。

  • 2011.10.15読了。

    泣かされたのは久しぶり。登場人物の成長に力をもらい、なんでもない日常に心が軽くなる。

  • 何気ない日常のストーリーだけど、独特のリズムで描かれていて、
    くすっと笑ってしまう場面があったり、泣けちゃう場面があったり、とってもほんわかした物語で心が温まります。

全136件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮本輝の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
灰谷健次郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×