下流の宴 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.76
  • (92)
  • (193)
  • (131)
  • (21)
  • (9)
本棚登録 : 1669
感想 : 169
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167476403

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • それぞれの登場人物に少しずつ共感できる部分がある。
    家族や幸せの本質について考えさせられた。

  • 基本的に林さんの本は彼女の固定観念が強すぎてあまり好きではないけれど。ドラマになっていたこともあって興味があり呼んでみた。私は、可奈っていうコンサバ思考の姉役にかなり同情。でもあんなにすいすい高学歴、高収入とは出会えません。
    簡単にいくところが小説なんだよね。

  • 良かった。
    由美子の気持ちも、可奈の気持ちも、私の中にある。ついでに言うと、おばあちゃんの気持ちもある。女は見栄っぱりで、エゴの強い生き物だ。
    若い頃、可奈のような結婚感を持っていたら、どんな人生を送っていただろう。後悔するのはそこんところだ。
    今は由美子の気持ちもわかる。自分はこんなじゃないと思いたいけれど、やはり、同じところがある。
    わかる、わかる。わかるから面白い。心をえぐられたような気持ちになった。
    いい小説を読んだ。

  • 自分の中に加奈も珠緒もいる。

    どちらにも大きく振り切れない自分だからこそ
    両者の潔く割り切った考え、生き方、それぞれに共感を覚えてしまう。

    珠緒に奮起の気持ちをもらえた。今年の道しるべとなりそうだ。

  • 最近読んだ中では1番好きです。

  • 【うちは「下流」の家庭になるの!? ベストセラー文庫化】中流家庭の主婦・由美子の悩みは、高校中退した息子が連れてきた「下品な」娘。現代の格差と人間模様を赤裸々に描ききった傑作長編。

  • 林真理子さんの小説はいつも読みやすい。よどみなく一気に読める。身近な内容が多いので感情移入しやすい。特に女性なら登場人物に共感できるはず。私は最初は主人公の由美子寄りだったが、読み勧めるうちに由美子の息子のフィアンセ玉緒をだんだん応援していくようになった。家柄、学歴、ステイタス・・・確実なものなんて存在しない。自分自身がどう生きたいか。シンプルなテーマだけれども、関わる人間が複雑にしちゃうんだよね。

  • 2014.8.9
    現在、今年のNo.1!
    皆様是非!

    林真理子さんすげーさー

  • 姉の婚活が一番面白かった。
    自分がバリバリ働いて裕福な暮らしを得るっていうんじゃなく、最初からお金を持ってる人と結婚するために、どこにお金をかけてどう行動するか・・・大学生の時点で努力の方向を見極めてるのがすごすぎる。笑

    周りが羨むような素敵なものに囲まれた生活がしたい、そのために努力するっていうのと、素敵なものを望むからそのために必死にならなきゃいけない人生なんてしんどいだけっていう、両家の母親の考え方の違いが面白いなーと思った。

  • 登場人物がやけにリアル。
    ああ、こういう人いるよね、とか
    本当に最近はこういう若者が多いよね、とか
    なんて計算高い嫌な小娘なんだろう、でも
    こういう子っているよね、と
    思いながら読みました。
    福原家の俗物ぶりがもう、半端ないだけに
    宮城家の、貧乏だけど心根は高潔な所が際立つ。

全169件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

林真理子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
湊 かなえ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×