下流の宴 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167476403

感想・レビュー・書評

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  • 医者の家系に生まれた女性の子どもたちの成長?物語。女性の固定観念が、息子、娘には通じず、女性の固定観念の中では下流の生き方に子どもたちはなってしまう。娘は、出戻り別居、息子はプータロー。それは、いったい何がいけなかったのか、、踊っているのは、その女性だけ⁈自分もこーならないよう気をつけよう。

  • 40代主婦由美子に共感したり、20代のころを思いだしながら可奈の気持ちに共感したり。面白くて一気読みした。

  • 20161003.〜1011 坂田さんからの差し入れ。医大に入ろうと奮闘する珠緒が魅力的。

  •  テレビの再放送を観て面白かったので読んでみた。P97に記載の通学カバンの件について・・・「3年しか使わないカバンが本革か合成かなんてどうだっていい、その少しの違いのために倍はたらかなきゃいけない生き方って・・・」今時なのか、草食男子なんですね(笑 この考えも否定はしないが、積極的に応援もしない。

  • 2016 9/1

  •  現実的で非情な作品。まさに建前を気にする日本人らしさを如実に表した作品で、皮肉たっぷりの家族小説。
     大きな志があったわけではなく、立派な両親からそのプライドだけを継いでしまった母親とその息子と、「下流」と捉えられた息子の彼女。それと一流の男性と結婚することだけを目標とした娘。なんともありがちで、スケールの小さな家庭かと思ってしまう。
     自分の不遜さに気付かないままストーリーが終わっていき、救われない人を見ているようで、愉快とも、いっそかわいそうでもあった。何より最後の孫への期待はなんとも皮肉たっぷり。

  • 林真理子という人はやっぱり人間のレベルというのを意識していて、どの本を読んでも上流の人、中流の人、底辺の人という位置づけをしたがる。この人の人間の根本がそういった偏見でできているのでしょうか。
    文体は面白いし、読ませる力はあるのに、そこがとってもとっても残念。
    もうこのへんでやめておこうかな。
    それとも最近のものを読むか…

  • 2016.4.3

  • 2016.1 課題図書

  • 現代社会に生きる人々の、様々なリアルな感情を的確に捉えてて、とても共感できた。
    自分の人生振り返ると、由美子、加奈、翔、珠緒、全ての価値観を感じた経験がある気がする。

    あと、由美子がうちの母親ととても似ていて、同じようなことを昔から言われてたことを思い出し、うちが所謂中流であることを再認識した。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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