推定無罪 (上) (文春文庫) (文春文庫 ト 1-1)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167527075

作品紹介・あらすじ

アメリカ中部の大都市、地方検事を選ぶ選挙戦のさなかに、美人検事補が自宅で全裸の絞殺死体となって発見された。変質者によるレイプか、怨みが動機か、捜査に乗りだしたサビッチ主席検事補は、実は被害者と愛人関係にあった間柄、容疑が次第に自分に向けられてくるのを知って驚く-。現職検事補による世界的ベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 罠かでっち上げか
    美人同僚検事の殺害で元恋人である上司首席検事が犯人に仕立てられる。政敵の地方検事選挙に有利にするかのようなこの事件は、首席検事が殺害事件の犯人として裁判でぶつかり合いが始まった。「罠なのか、それとも偶然をでっち上げたのか」検察側、弁護側が知恵を絞る様が描かれている(前編)

  • これは掛け値なしの本物である。
    上手く云えないが、登場人物全てに嘘が無い。要するに、作り物めいた感じがしないのだ。

    特に現職検事補であった作者の最大の長所を存分に活かした法廷劇は史上最高の知的ゲームであり、今までシドニー・シェルダンの諸作で読んだそれが所詮素人の手になるものでしかない事をむざむざと見せつけられた。
    正に圧巻である。

  • 上巻の終わりに近づいてやっと先が楽しみな展開になってきた。

  • 事件について初動捜査と裁判が始まる上巻。説明部分が多いのは致し方ないところ

  • アメリカの現役検事補が執筆した法廷ミステリーの代表格。

    キンドル郡の首席検事補ラスティ・サビッチは、地方検事選挙が迫る中、同僚だったキャロリン検事補惨殺事件の調査を任命される。実は彼女と不倫関係にあったことを隠しつつ調査を始め、彼女が追っていた汚職事件が怪しいと睨んだラスティだったが、いつの間にか自分が最重要容疑者になっており、逮捕、起訴されてしまうのだった……

    上巻では、検事補の捜査活動が主に書かれ、一転して逮捕された辺りで下巻に続く。検事と被告人という、対極の視点からアメリカの司法制度が丁寧に描写されており、アメリカ司法業界を理解するには最適の一冊。

  • 実際に弁護士の人が書いた法廷ミステリ。証人のわずかな挙動や言動で、一気に有利になったり不利になったりする裁判のシーンが、一文字足りとも目が離せず面白かった。アメリカの法体系の知識があればもっと面白かったんだろうなぁ。

  • 不倫相手が殺害された。犯行の方法は偽装されており、頭のいい犯人が警察の捜査を誘導した痕跡が見られる。
    主席検察官であるラスティが、犯人とされるのは長くかからなかった。犯人を追っている立場の人間が訴えられたのである。

    この時点で法廷闘争ものの気配を帯びてくる。与えられた情況から犯人としか確認できないようなラスティが徐々に追い詰められていくその様は息をつかせぬ緊迫感がある。

    という場面で下に続いていく。

  • 徹夜本ということで紹介があったので読んでみたが、上巻は苦しかった。ただ全てが下巻での裁判に繋がるということで頑張って読んでみた。下巻で伏線がどのように回収されていくのかが楽しみ。

  • 同僚の女性検事補が無残な姿で殺害される。

    主人公のラスティ主席検事補の語り口調により、
    地方検事選挙や殺人事件の捜査状況が書かれている。

    文脈の中では全く怪しくないのだが、
    何故か主人公が有力な容疑者として浮上する。

    果たして謀略なのか、それとも・・・?!

  • 原題Presumed Innocent.

    主人公サビッチが、この窮地をどう切り抜けるのか、という後半につながっていく。
    このキャロリン・ポルヒーマスの存在と行為が、非常にエロい、いや文学的に言うと卑猥な雰囲気万歳である。

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