- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167586010
感想・レビュー・書評
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この作者さんの引き出しの多さと文章の上手さを認識することはできました。
ファンタジー要素が含まれていたり、幻想的だったり、終わりに余韻を残している作品など実に多彩でしたが、好みの作品は「植物採集」と「はるか」しかなかった……。
自分のストライクゾーンが狭すぎるせいかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不思議な物語だと思いました。「水に眠る」「くらげ」「はるか」「矢が三本」が特に印象にのこrましたね。
おーなり由子さんの表紙もお気に入りです。 -
恋愛小説、水に眠る、植物採集、くらげ、かとりせんこうはなび、矢が三つ、はるか、弟、ものがたり、かすかに痛い
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短編集。作者の多才さは感じるが色々な趣向の作品があり、個人的に読みやすい作品と読みづらい作品がはっきりしている。
やはり表題作の「水に眠る」が白眉だと思う。とても美しく北村さんらしい作品。 -
名古屋文化、言葉、習慣、地名、食など名古屋弁でおもしろおかしく書かれている。例文もよくできている。気軽に読める。生まれて今までの期間の9割を名古屋地域に住んでいる私でもわからない言葉もあり、勉強になった。「もろ」は名古屋弁が起源だったとは知らなかった。読んだ本書は平成10年に初版出てすでに3版重ねただけのことがある。2015年時点では愛知万博から10年たち名古屋もいろいろ変わった。辞典は改訂が宿命である。
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短編集。ひとのつながりをさまざまな形で描く。
印象に残ったのは本書のタイトルにもなっている水に眠る、とくらげ。
ぺりぺりと膜の剥がれた水に眠るように溶け込む話と、自分を守るためにくらげのような機械に隠れてしまう話は、非現実なのだけど、すごく現実を写しているようで、たまーにひとりでゆるんと過ごす自分のようです。 -
北村薫にこんな作品があると思っていなかった。
幻想的だったりSFだったり。
「水に眠る」「ものがたり」が気に入った。 -
短編集。不思議な、タイトル通りの水のたゆたうようなストーリー。
「水に眠る」が一番印象的で、何度も文章を味わいながら読んだ。 -
短編集ですが情景の描写が繊細で綺麗でとても好きです。