- Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167661175
感想・レビュー・書評
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夫のジェラルドの性的嗜好であるプレイに、ゲームだと言って付き合わされ、山の中の別荘でベッドに手錠で繋がれたジェシーの目の前で、ジェラルドは心臓麻痺で死ぬ。誰も助けに来ない状況下でジェシーの恐怖は最高潮に…。これだけの話である。ベッドから見える状況と脳内の想像、記憶。それだけのネタでここまで書いてしまうのは凄い。面白いとは言わないが最後まで読ませちゃうあたりはさすがキング。
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長い。ことは、まぁ、先刻承知なんだけれども、にしてもレーナードのFREEBIRD並に終わらない。妄想の自家中毒。それがキングの持ち味であることは分ちゃあいるのたが、それにしてもくどい。
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登場人物が少なく、場面転換がないのでどうしても内面的な話になってしまう。
そのため、心理描写の多い前半はかなり読みづらかった。
最後のほうは面白く読めたが、はたして読み終わってみると、とってつけた感が漂った。
父親の話は必要?
最後の場面は必要? -
高校時代に読んだ本を久しぶりに読み直したら改めて良かったです。
静かな森の湖畔のコテージにて、旦那のジェラルドがちょっとした試み(ゲーム)でジェシーの両腕をベットポストに二つの手錠で繋いで、そのまんま心臓発作を起こして死んでしまいました。ベットのそばでは旦那が死んでいます。ジェシーは両腕バンザイ状態でベットから動くことができません。旦那の匂いを嗅ぎつけて登場する野犬!暗闇の中の不気味な来訪者!乾く喉!痛む体!!…さて、どうしましょう。
主人公はジェラルドではなくジェシーです。一言で表せば「両腕をベットに拘束されたまま一人で山中に放置されたら」というだけの話なのですが、恐怖の中に、男女差、家族のあり方、生きるとは、といった色んなテーマを内包しています。とにかく怖くてガンガン読み進められる、さすがキング。
『ドロレス・クレイボーン』という小説と表裏一体になっています。 -
一体どうなってしまうのか??と主人公ジェシーの行く末をハラハラしながら読みました。
閑散期の別荘地。夫と二人で訪れるジェシー。夫のSMプレイにつき合わされ、両手を広げた姿勢で、手錠でベッドに拘束されてしまう。しかし夫は突然の心臓発作に見舞われ息絶える。鍵は足元のずっと先のチェストの上。
どうするジェシー!っていうストーリー。
物語の舞台がベッドの上だけ!というのに500ページも費やせるキング、恐るべし。
読んでいるオイラもヒヤヒヤしながら、のどの渇きまで覚える始末。心理描写が巧みで最後まで引っ張る度量はさすが巨匠ですね。
痛いの苦手な人は、お控えください。 -
スティーブンキングではじめてページが重かった。やむなく途中で飛ばし読み大筋だけなら短編。こんな長くするのは1文字いくらといわれるあちらさんの原稿料のせい?いやいや短編こそこの先生素晴らしいから意図あっての事でしょう。とにかく退屈。得るもの無し。
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特異な状況下。拘束された状態で独りぼっちになってしまった女が、そこから脱出を試みる話。不安な気持ちと緊張感を持って読み進めることになる作品です。