- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167669072
感想・レビュー・書評
-
小さい時に読んだ記憶があって、大人になってからもう一回読み返した。
前読んだ時は、涙で前が見えなくなりそうだったのに、今回は涙は流れなかった。
もっと、違う感情が生まれた。感動とか、そういう言葉で片付けたくない、重い、思いが、心に生まれたような気がした。
人は何で死ぬんだろう。本当に、理由がわからない。まだ20年そこらしか生きてない僕ですら、周りの人の死に何度も立ち会ってきた。でも、死んでよかった人なんて一人もいない。悲しみは、年を追うごとに増していく気がする。
けど、そこから逃げちゃいけないんだなと、抱えて、考え続けないといけないんだなと、そう思わせてくれました。
また読めてよかった。周りにいる人たちを本当の意味で大事にして、これからを生きていきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
年齢を重ねて、今が永遠に続かないこと、いつか必ずやってくる『その日』が誰にでも来ることをひしひしと感じている今、胸にささる話しだった。
後半からは涙がとまらず、誰も居ない家で一人で読んでいてよかったと思った。 -
ぼろぼろ泣いた
とてもよかった -
市井の人々が一番身近で終わらないと思ってる日に踏ん切りをつける。突然なようで徐々に進む時間にある喜び悲しみ、残された人たちが前を向いて進まないとと背中を押される心理が巧みで、希望と感謝に満ちているところがまた素晴らしい。
-
死をテーマにした作品で、「その日」が間近に迫った家族や友人の物語でした。
涙なしでは読み進められませんでした。
生きてることはなんと尊いことなのか。
コロナ禍である今、出逢えて本当に良かった作品でした。
-
今日は最愛の祖父の月命日。
私の祖父も「その日」が待っていて、今ではあの日になっている。最高のタイミングでこの作品に出会えたことに感謝したい。こんなに泣いたのは久しぶりで、こんなに自分の表せなかった思いを表現した作品にこれから出会えないと思う。 -
生きることと死ぬことについて考えさせられる。あっけなく亡くなる人もいればゆっくりとその日に向かう人もいる。いろんな亡くなり方があってその人に対する周りの向き合い方もそれぞれで、同じ死などなかった。結局は自分自身が迷いながら向き合っていくしかないのかなぁ。
-
連作短編集とあって、どこが連作?と思っていたけど、連作の仕方がにくい!素晴らしい☆
-
短編集なのでそれぞれのその日のためのストーリーだなーなんて思いながら序盤は読んでいたのですが,最後にぐっとそれが凝縮されていて,現実にその日?というものを想像して生活したくなっていきます。
今を生きるということをとてもせつに感じる素晴らしい作品だと思います。