虹の家のアリス (文春文庫 か 33-2)

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  • 文藝春秋
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167673024

感想・レビュー・書評

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  • 「螺旋階段のアリス」の続編です。個人的には前作の方が楽しめたかも。5話目の「鏡の家のアリス」は最後に二転三転一気に転がり過ぎて、追いつかなくなりました。もう一度じっくり読み返してあぁ、なるほど、と。勘違いまでは予想出来たけど、勘違いの勘違いとは。亜梨沙の家出騒動も片付きそうだし、一件落着って感じかな。

  • 「螺旋階段のアリス」の続編。

    文庫本の裏表紙には猫殺し・ストーカーと物騒な文字が並んでいて、ドロドロした展開だと嫌だなあと心配しながら買ったのですが、全くの杞憂でした。前作と同様に、肩肘張らずに楽しめる1作です。いつもながら加納さんの著作は人物描写が巧みで、すっと作品世界に馴染めますね。

    安梨紗の成長もさることながら、仁木さんの探偵ぶりも板についてきて、「迷コンビ」から「名コンビ」に進化してきたように思います。
    さらなる続編はあるのでしょうか?期待したいところです。

    蛇足ながら、解説書かれた方は相当にオタクですね(苦笑)。

  • シリーズものの2作目。なぜか1作目を読まずにこれを読んでしまった。

    いやー、ミステリとしてもそうじゃなくても中途半端。

  • 虹の家というタイトルにすぐアンを連想してしまいましたが、あれは『虹の谷のアン』なのでした。
    『螺旋階段のアリス』の続編にあたる連作短編集。
    アリスはますますキラキラウフフと愛らしく、時折の悪巧みも甘く許されていく。
    前作ではぼんやりした影のように背景をかすめるだけだった主人公の妻や子たちもそれぞれくっきりと描かれる。
    ミステリ仕立てとするための無理やりな仕掛けが前作以上に目立っていたこともあり、徐々に読むのがしんどくなりました。

  • 『螺旋階段のアリス』の続編。
    仁木さん、随分と探偵らしくなったなぁ。安梨沙は人間らしく(自分らしく)なったし。
    面白かったです。

  • 「螺旋階段のアリス」に続くアリスシリーズ第2弾。

    前回の仁木探偵は、探偵成り立てでだいぶヘタレてたけど、今回はだいぶしっかりして、亜里砂とのコンビも板についた感じ。ちゃんと仁木さん事件解決するし。
    仁木の家族、亜里砂の家族から人間関係が広がり、その当たりでおきた事件/依頼された事件をちゃんと解決。今までの登場人物も深くなるけど、一方新しい主要キャラは出てこない。

    アリスシリーズは、章ごとの纏め方がとてもクールだと思う。オチがどうこうじゃなくて、嫌な読後感を一切残さない。ニヤリとか口笛をひゅぅと拭きたくなる読後感。

    さぁ、次回でアリスと仁木はどうなるか。ワクワクドキドキです。出るかなー?

  • 仁木探偵と亜梨沙助手シリーズ第二弾。
    全6作収録の短編集。

    今回は、依頼人が「みんな身内」という
    珍しいパターン(^ ^
    前作にも増してスケールが小さくなってる(^ ^;

    とは言え、手練れ加納朋子女史は一筋縄ではいかない。
    巧みなミスリード、小粒ながらピリリと刺激的な
    心地よい裏切りなど、ミステリ要素は充実(^ ^

    メインの謎解き系のストーリーと並行して
    登場人物たちの葛藤や成長が丁寧に描かれる。
    短編でありながら「全体で大きな一つのお話」は
    デビュー作以来加納女史が得意とするところ(^ ^

    気楽に読めて、深読みもできる逸品です(^ ^

  • アリスシリーズ第2段

  • みなさん、イモトアヤコさんや浅井えり子さんだけが文教大学の卒業生ではありませんよ!加納朋子さんは文教大学短期大学部文芸科の卒業生。1992年、『ななつのこ』で第三回鮎川哲也賞を受賞、作家デビューしました。短期大学部のあった湘南キャンパスの図書館には、当然のことながら加納さんの著書が揃っているのですが、越谷図書館でもこのほど、未所蔵だった文庫作品をすべて購入しました。みなさんの先輩が創る作品世界を、どうぞお楽しみください! (展示作品全18点:七人の敵がいる、少年少女飛行倶楽部、ぐるぐる猿と歌う鳥、スペース、モノレールねこ、てるてるあした、コッペリア、レインレイン・ボウ、虹の家のアリス、ささらさや、螺旋階段のアリス、沙羅は和子の名を呼ぶ、月曜日の水玉模様、掌の中の小鳥、いちばん初めにあった海、ガラスの麒麟、魔法飛行、ななつのこ)

    事務局 T.S


    越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000906369

  • 『鏡の家のアリス』は読んでて一番イライラするしハラハラドキドキする内容でした。多分、安梨沙の登場シーンが少なかったからやと思う。 「螺旋階段」「虹の家」の計2冊、気分が悪くなる事件も中には有ったけど、全体的には暖かくなる作品が多かった。表題作の『虹の家のアリス』だけでも読む価値は有ると思う。

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著者プロフィール

1966年福岡県生まれ。’92年『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。’95年に『ガラスの麒麟』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、2008年『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。著書に『掌の中の小鳥』『ささら さや』『モノレールねこ』『ぐるぐる猿と歌う鳥』『少年少女飛行倶楽部』『七人の敵がいる』『トオリヌケ キンシ』『カーテンコール!』『いつかの岸辺に跳ねていく』『二百十番館にようこそ』などがある。

「2021年 『ガラスの麒麟 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加納朋子の作品

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