- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167838386
作品紹介・あらすじ
携帯電話の料金を払い忘れても、部屋が荒れ放題でも、人付き合いが苦手でも、誰にでも朝日は昇り、何があっても生活はつづいていく。ならば、そんな素晴らしくない日常を、つまらない生活をおもしろがろう。音楽家で俳優の星野源、初めてのエッセイ集。巻末に俳優・きたろうとの文庫版特別対談「く…そして生活はつづく」も収録。
感想・レビュー・書評
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なんだかちょっと心配になった星野源さんの結婚生活。『逃げ恥』『MIU404』は見たけれど、人となりについてはよく知らなかった。インタビューを受けるのをTVで見て、「いい人そうだな。」と思ってはいた。
しかし普段の生活では、なかなか困った人だ。支払いの請求書をなくしたり、全裸で風呂掃除をしていて宅配の荷物を受け取れなかったり…。このエッセイが文庫化するまでの3年間にクレジットカードを作り、料金を口座引き落としにしたりと変化しているので、今現在はもっと違った生活なのだろうが、いろいろな所をビショビショによごしてしまう「ビショ男」ぶりは、変わっていないように思える。(気づかれないように、使うたびに掃除しているのか、相手が全く気にしないか)
「毎日をおもしろくするのは自分自身だし、それをやるには必死にならなきゃ何の意味もない」とあるように、普通だったら喧嘩になってしまうようなことも笑いに変えて、楽しい毎日を送っていけますように。星野源さんたちも、私たちみんなも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一言。めっちゃ面白かった。面白かったあまり、2周してしまった。
星野源さんのエッセイ、本屋さんでちょこちょこ見かけつつも読んでおらず。お気に入りの古本屋さんで出会ったのをきっかけに読了しました。
かるーい気持ちで読み始めたら、面白いのなんの。源さんの失敗談がいっぱい詰め込まれていました笑。そして、ふかーい言葉がちょいちょい挟まる。なんというかこう、源さんの持つあの、スーパースターでそして庶民派で親しみやすい感じが文章から伝わってくる。
帯にトイレか旅のおともにどうぞと書いてあったので、旅のおともにして豊島美術館という私がこの世で1番好きな空間で、贅沢に読んでやりました。私的に、トイレと正反対の空間です。勝手に、やってやったぜ、源さんという気持ちになっております、はい。笑
最後に1番心に残ったフレーズを引用。
生きづらさを緩和するために表現するのだし、マイナスがあるからプラスが生まれるわけだし、陰があるから光が美しく見えるのである。不満がなくなり、全てのことに満足したら何もしなくなってしまうだろうなといつも思う。 -
星野源さんのエッセイ集。期待以上に面白かった。ある、ある。と、うなずける日常のあれこれが楽しく書かれていて、クスッと笑ってしまう話の数々。例えば『料金支払いはつづく』のマイケル・ジャクソン、『子育てはつづく』のようこちゃん。は、印象的で、おかしくて、それはそれは笑った。一番納得したのは『生活はつづく』の章。どんな人にも死は訪れるがそれまで【生活】は死ぬまでつづくってこと。当たり前すぎることで改めて考えたことがなかったけど、切っても切り離せない基本である【生活】を原点に戻って私ももっと大切にしなきゃ。でもこんなに笑えるエッセイだと思わなかったので満足度高い。
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最近「逃げるは恥だが役に立つ」のドラマ見始めだのがきっかけで借りてきた本。
短編集だったのでいろんな話が一冊の本に凝縮されていてたくさんの星野源さんエピソードに触れることができました。
自分が日常生活であまり気に留めてなかったことやその他諸々星野さん目線で語られていてそれが面白く真剣に?語られていました(*^o^*) -
星野源さんの音楽は大好きですが、著書は初めて。
最初から最後まで全部面白かった。星野さん、俳優業も素晴らしいし、本当に多才で、様々な表現で私達を楽しませてくれますね。
生活は死ぬまで続く…本当にその通り。何があっても生活はつづく。だから、おもしろがろう!
なんて素敵な発想でしょう。
そうです、せっかく生きてるんだから、面白い方がいいですよね。
自身のダメダメなエピソードがたくさんで、笑えたり、共感したり。
「ビシャビシャはつづく」の無意識人格改造計画。「貧乏ゆすりはつづく」の喪服で風呂掃除。「ひとりはつづく」のきんたま発言…等々
何度でも読み返したくなる、手の届く場所に置いておきたい本です。 -
つらいときに救ってくれる。
ダメな自分を愛せる。
失敗を受け入れることを後押ししてくれる。
心のお守りのような一冊です。
星野源の笑える失敗談とユーモアでいっぱいの文章に気分が明るくなります。ベッドサイドにおいて、ヘトヘトだけど何となく本を読みたい夜にぼんやりと読むのにちょうどいいです。 -
世の中に才能を認められるまでやや時間がかかった星野源だけど、いくつもの好きなことをずっと続けててよかったねぇって心から思う。美人の母親ようこちゃん、源さんを産んでくれてありがとw
源は宇宙から落ちてきた子と信じ込ませたり、自らお風呂の排水溝に吸い込まれる演技をしたりと、源さんの想像力を豊かにした一因を感じます。
く、そして生活はつづく。パンツに漏らしたうんこを手ですくって、壁に投げつけたらナイキのスウッシュになった話も好きだし、占いの勉強してる人に声かけられまくる源さんも想像つくし、全裸に喪服ジャケット一枚で風呂掃除してるクレイジーさも好き。
割り算の筆算が人の横顔の髪の毛みたいって思ってる感性すらもう愛おしいよ、源さん。
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こんなに素(?)をさらけだしていいの…って思ったけど読み進めていくと星野源さんの世界観に惹き込まれました〜
お母さんの話がスキです。そこまで考えてくれたの〜素敵な愛情ですね!
ぜひ〜 -
前から星野源に興味があったが、ブクログのレビューを読んでいて唐突に読みたくなり購入。とりあえず初エッセイだからということもあるが、まだSAKEROCKも星野源も知らない頃、マガジンハウスのPR誌「ウフ.」で連載していたなーと思って。内容はあまり記憶にないのだが、連載開始するなり休刊が発表されて「そんなことある!?」と思ったことだけは覚えている。
そのとき感じたトホホ感、行間から発せられまくり(笑)。くだらなく、しょうもないエピソードのオンパレードで腹抱えて笑ったが、時々深いんだよね。おじいちゃんとのエピソードはしんみりさせられた。星野源:原作の小田扉によるマンガ(これ…ほんとにあったことなの!?)、きたろうとの爆笑対談、と飽きさせない内容で、一気読みしちゃいました。下品でバカバカしいのに、何度でも読んでしまう。不思議と、クセになる。
音楽、役者、文筆家と多方面で活躍する彼だが、一つに絞れと周囲に言われたこともあったようで。「でも、もちろん役者の才能も文章の才能も特にないのはわかっていたけど、わかっているからこそやれるようになりたいし、上手くできないからこそ憧れるわけで。最初から上手くできたらそれはそれでいいのかもしれないが、やれなかったことができるようになったらそれはすごいことだし、実はそっちの方がおもしろいんじゃないかと思う。」という彼の言葉が響いたな~。おかげで、すっかり彼の虜。彼の文章、音楽、お芝居、どれが一番好きかと聞かれても、やっぱり選べない。とりあえず今後、彼の活動は可能な限り要チェック。