その女アレックス (文春文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167901967

感想・レビュー・書評

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  • 一番最後が考えさせられる

    「まあ、真実、真実と言ったところで・・・・これが真実だとかそうでないとか、いったい誰が明言できるものやら! 
     われわれにとって大事なのは、警部、真実ではなくて正義ですよ。そうでしょう?」
    カミーユは微笑み、うなずいた。

    トマの罪って何だろう

  • 絶対に『悲しみのイレーヌ』から先に読んで下さい。
    これも前作に負けず劣らず、グロくて、トラウマ残ります。

  • 途中匂わせながら最後綺麗に線がつながるのはとてもスッキリしていて悲惨な話だけど読後感はいい。
    性格が悪いので一つだけスッキリしないことがあって、母親…もう少し絶望に打ちひしがれる様子を見たかった。

  • 誘拐された女、最初はわからなかったが、徐々に問題を抱えた人物であるとわかってくる。全体の半分いかないうちに誘拐犯が自殺してしまうところから先が読めなくなってくる。ストーリーの組み立てが面白い。だが、スッキリと楽しめるという小説ではない。

  • 非道い女なのか可哀想な女なのか

    女がさらわれた。女の名はアレックス。アレックスは中途半端な大きさの木箱に入れられ何日も監禁される。さらった犯人は警察に終われトレーラーに轢かれ死亡してしまった。アレックスはなんとか脱出し街を彷徨う。
    刑事カミーユは監禁された女性の行方を追っていた。探していくうちに次々に発見される死体。硫酸を使った残忍な殺害方法で何人も。
    アレックスは次々と男を捕まえ頭を殴り手足を縛り口に硫酸を流し込み殺人をおかしていく。疲れ果てたアレックスは兄に会いたいと連絡する。その後止まっていたホテルで自殺をはかった。
    カミーユはなぜ監禁された場所から逃げられたのに次々と殺人を犯さなければならなかったのか兄のトマを拘留して時間解決に向かうが。真相はアレックスの思い通りに結末になる。

    「その女アレックス」
    昔の文豪作品や海外作品は苦手なので読まないことにしていたがお勧め作品として紹介されていたので読んでみました。
    外国人の名前だけで苦手意識がでて読みにくくなるのですが今作品はするりと溶け込めました。
    しかし主人公のアレックス(主人公はカミーユかな)可哀想、非道い(恐ろしい)イメージが交代でやってきます。果たしてアレックスの本性は? って感じでした。
    海外作品も頭に入ってきたらおもしろいなぁ。読まず嫌いだったかな(^^;

  • 犯人を操作していたのは、まさか!というのが途中から分かった。アレックスは辛い過去を過ごしてきて、結局自分を傷つけた人を復習した形だから、最後は過去のことを考えたら幸せではないが、よかったのではないかと思う。ハッピーエンドではないが、すっきりした終わり方だった。

  • てっきりストーカーの話だと思い、読み進んでいたのだが、前半を読み終えると、「え?これからまだこんなに続きがあるの?」と、私の好奇心をあおりっぱなしの一冊。
    同著者では初本だったので、構成力に納得する本の一つでした。

  • 誘拐されて拷問状態で閉じ込められた女性を助けようとする警察側と、どうにかして抜け出そうとする女の2層構造で話が進んでいく。
    誰が、何が悪いのか、アレックスが何のために殺すのか、生きるのか。
    二転三転する話が面白い、けれど重くて哀しい。
    殺されて当然な人っているよね。

  • 追われる女アレックス(はじめは被害者として途中から殺人者として)とそれを追う警部カミーユの視点で交互に描かれているのがスリルを誘う。尋常でない犯罪が描かれているのに、その生臭さはあまり感じない。他の衝撃が大きいから?
    どんでん返しに次ぐどんでん返しで最終章になるまで先が見えない。素晴らしいミステリーだと思う。

  •  大評判になった本だけど、ちょっと持ち上げすぎかな?( ´ ▽ ` )ノ

     ネタバレになりそうだから ここでハッキリとは書けないけど、フランス版「ミ○○○○」って感じのお話だね( ´ ▽ ` )ノ
     日本で言えば西○○○か桐○○○が書きそうな( ´ ▽ ` )ノ
     つまるとこ、ありがちっちゃありがちな○○談なわけだけど、切り口・語り口が物珍しい( ´ ▽ ` )ノ
     構成で奇をてらったぶん あちこちにムリ・ご都合主義が出て、リアリティはなくなっちゃってるけど( ´ ▽ ` )ノ
     前作「悲しみのイレーヌ」で期待がふくらみすぎたかな?、本書から受けた衝撃は さほどのものじゃなかった( ´ ▽ ` )ノ
     特にラスト(取調室)のやりとり描写、作者の思わせぶり・技巧じまんが鼻について(ここらへん、いかにもおフランスっぽいね)、少々いただけない(>_<)

     しかし、本来の邦訳順ならこの「次」に「イレーヌ」を読むはずだったなんて、ちょっと信じがたいな(゚д゚)!
    (犯人こそ名指しされてはいないけれど)イレーヌが死ぬって何度も何度も明記されてるんだもんなあ(゚д゚)!
     それ(オチ)を承知の上で あの本を読むの!?(゚д゚)!
     本書を出版する段階では 文春さんもあんなに評判になるなんて想像もしなかったんだろうなあ(´∀`*)ウフフッ
     まさかその前作まで翻訳することになるなんて、ね(´∀`*)ウフフッ

     ともあれ、ベルベン、ルイ、アルマンら、レギュラーキャラがすっかりおなじみさんになってきたとこで 第三巻へ( ´ ▽ ` )ノ
     
    2018/12/26

     

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