- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167906153
感想・レビュー・書評
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皆それぞれに個性があって魅力的なのに、自分で気付いてなくて他の人を羨んでいるのでもったいないなぁと思う。恋もそれぞれに違っていて面白い。
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四人の女性の恋愛と友情を描いている。この作家は何度読んでも女性でないかと思ってしまう。
プロフィール等検索しても、詳細はわからない。
この作品は極端な表現や展開(私だけがそう思っているかも)が多いがそれぞれの個性がうまく噛み合って面白かった。
お嬢様の展開が特に意外な展開だったかな -
2021.08.29
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自信がなくて、あと一歩を踏み出す勇気がなくて、女であることをこじらせているモリッチと桧野川には少しだけ共感できた。
真衣は…共感は出来ないけれど憎めない。
女の子としてはきっと真衣が一番正しいんだろうなと思える。
だけど、玲奈。彼女だけは、女というものはこうも醜くなれるものかとゾッとした。
すました表情をして、自己肯定のためだけに他人の気持ちを弄んで、自分で刻んだ傷に酔っている。
人間はこんなにも自己愛の塊になれるのか。
彼女が「美しさ」を語るなんて吐き気がする。
玲奈の話がなければ心地よい読後感だったのに、残念。 -
確かに自分のことが嫌いで、他人が羨ましくても、誰かと丸ごと取り換えるのは嫌だと思う。不思議。
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今の自分がどこか好きになれない、職場は同じだけれど性格も外見も全然違う二十代後半の四人の女性たち。
合コン女王、お笑いキャラ、理系女子、生粋のお嬢様。
「フルーツパーラーにはない果物はなんでしょう」という理系女子 桧野川が放った何気ない質問が、彼女たちの中に思わぬ波紋を広げ、一話ごとに一人ずつ自分の生き方を見つめ直していくことになる。
桧野川の視点に戻る第五話が好き。「私たちはみんな自分のことが嫌いで、いつだって誰かを羨んでいるくせに、人生をまるごと取り替えてあげようかと言われると、悩んだ末に断ってしまうくらい自分に執着している」という一文にどうしようもないくらい心が揺れた。