大谷翔平 野球翔年 I 日本編2013‐2018 (文春文庫 い 57-2)
- 文藝春秋 (2022年3月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167918521
感想・レビュー・書評
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2021年ア・リーグMVPに輝いた大谷翔平が日本で過ごした5年間の舞台裏がまとめられた1冊。
実は大谷が二刀流を始めたきっかけになったのが、彼のお母さんの一言だったと知ったときはびっくりせずにはいられなかった。母は強しと言ったところか。ベーブ•ルース以来の二桁本塁打&二桁勝利や来年開催予定のWBCでの活躍により期待が高まり、もっと楽しみになる素敵な1冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大谷さんのファイターズ時代を追った本。
中でも1年ごとに印象深い名言を残していて、それがすごくいいなと思いました。
・先入観は可能を不可能にする
・楽しいことよりも正しいことを
・権利と義務
・期待とは応えるものではなく超えるもの
・「今日できることをした」を毎日積み重ねる
メジャーでも大活躍できているのは、きっと根っこの部分が全くブレることがない強さがあるからだろうと思う。
当たり前のことを"ずっと"当たり前にやる。
並外れた素質にこんな努力の才能も付いてるなんて、きっと2200年頃には世紀の偉人扱い間違いなし。 -
大谷翔平の主に日本ハムファイターズ時代からメジャーリーグに向かうまでの、2013年から2018年までを著者がインタビューしたものをまとめたもの。
高校を卒業して、すぐメジャーを目指していたのに、ファイターズに誘われ、揺れ動く気持ち、ファイターズに決めた時の気持ち、怪我をした時の気持ち、いよいよ海を渡ると決心した時の気持ち。
その時々の心境をうまく引き出していて、興味は尽きない。
その時々の根底にある、野球に対しての誠実さ、努力、向上心、そして自分を信じる気持ち。それらは常に揺らぐことはない。
そしてそうして積み上げてきた実績、どんな結果にもいつも満足することなく、さらに上を目指す姿はやはり、稀な逸材といえるだろ。
高校を卒業したばかりのファイターズのユニフォームに身を包んだ初々しい大谷、
ファイターズで6年実績を積み上げたちょっと余裕のある顔の大谷、しかしどの瞳も輝き、真っすぐ未来を見据えている。
いよいよメジャー6年目が開幕する。その前にWBCへの参戦。
今シーズンはどんな顔を見せてくれるか楽しみだ。 -
大谷翔平の思考が大人。真っ直ぐでかっこよくて、自分の意見を持ってる。素敵だな。
高校を卒業したばかりなのに、こんなにも大人なんだなあと、子供っぽい一面もあったのだろうか、知りたくなった。 -
大谷さんの2013年~2018年までの6年間の軌跡。
まず、表紙をめくってすぐのカラー写真。プロになりたてのの初々しいユニフォーム姿の大谷さんの顔が、まだ少年のあどけなさが残っててとても可愛い。
普段、スポーツ観戦をしないので、大谷さんを知ったのは、ここ数年の大リーグの活躍をTVでたびたび放送されているのを観てからだった。コロナ禍の巣ごもり生活で、TVを観てすごす事が多くなり、大谷さんの活躍ぶりは、子供たちに夢と希望を与えてくれた。TVでのここ2〜3年は、自信と魅力に満ち溢れた凛々しい青年であるけれど、巻頭カラーの写真をみたとき、こんな可愛らしい時代もあったのだなと微笑ましくなった。
さて、本文を読み進めていくと、大谷さんの人間性の素晴らしさに改めて驚くことばかりだった。
ご両親を初め、高校の佐々木監督、日ハムの栗山監督と、素晴らしい指導者にも恵まれている。持っている人は、人を自分の周りに引き寄せる力があるのかな?と考えてしまった。
野球の技術的な話はよくわからないが、大谷さんの考え方や野球との向き合い方にとても惹かれた。ブクログのフレーズ機能を一番この本が使ったのではないかと思うほど、彼の言葉を書き留めておきたいと思った。
一番印象に残っているのは、好きな言葉の下りかな。
「権利と義務」「先入観は可能を不可能にする」「楽しいことより正しいこと」
これ二十歳前後の青年が話しているとは驚きだ。
最後の私の大好きな大越健介さんの解説もこの本に華を添えていると思う。著者であり、インタビュアーの石田さんの取材力を分析してくれている。
そこにも、大谷さんのすごさが出ている。
『インタビューでは、身振り手振りも一切しなかったと言う。「大谷選手は人一倍敏感だから、こちらが手を動かせば彼の眼はそこに向かうんです。」と石田は言う。大谷の集中力がそがれてしまう一瞬がもったいないから、石田は手すら動かさないのだ。』
野球に付随することとはいえ、インタビューを受けることがだるいなと感じることもあるだろう、でも、彼にとっては、それさえも野球の一部なのだなと。
大越さんの解説を読むと、いかに石田さんが情熱と時間、手間暇をかけて大谷さんを取材しているかがよくわかる。それを感じるからこそ、大谷さんも真摯に取材に応じているのだろう。
『大谷翔平 野球翔年Ⅱ』も出るようなので、それも楽しみだ。
余談だが、「SHO―TIME」も図書館で予約している。アメリカ人ジャーナリストから見た大谷翔平さんがどのように書かれているのか、こちらも楽しみに読みたい。 -
この著者の書いた他のノンフィクションに、平成野球30年の30人だったかな、そういうタイトルの話があって、かなり面白かったのと、イチロー・インタビューズも予想を裏切らなかったから、この大谷の野球翔年も、文庫で出たタイミングもよくて、読んだ。
メジャーに行ってから、MVPを獲る前の数年、結構苦しかったのだろうなと予想されるから、早くこの野球翔年の2を読みたいものだが、その前の日ハムにいた5年間の足跡を見るにつけ、あの桑田も凄かったんだけど、それにも増して、考え方が凄い奴なんだなと思う。そしてそれに加えて、その考えを実現させてしまう才能と努力、その努力をし続けられる身体と精神力は羨ましい限りだが、彼の世界一になるという思いを達成するための身体と心はどういうレベルというかどういう凄いものになるのだろう。
後から、こういう石田さんのような人たちの秀れた書き物を見て思うだけじゃなくて、自分でも可能な限り彼を観て、考えることをやりたいと思う。 -
大谷翔平の凄さは伝わった。
ただ文が読みづらいし、面白くなかった -
【二刀流でメジャーMVPの原点はここに】日本でプレーした5年間を本人の肉声とともに辿る。プロでは「不可能」「非常識」と言われた二刀流を大谷はなぜ実現できたのか?