木になった亜沙 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 802
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167920227

感想・レビュー・書評

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  • 人それぞれの感じ方によるけれど、物には心があると信じている人、物が存在することに意味を感じる人はいますね。この小説みたいなことが、あるのかもしれない。

    エッセイって、すべて本当のことが書かれているように見えるけれど、嘘書いてもいいんですよね。それも面白さですね。

  • 箸になった話ずっと覚えてる

  • 今村夏子さんの小説を今まで読んできたなかで初めて、人間が人ならざるものになる怖さ、みたいなものを感じた。

  • ファンタジーなのに日常的な世界のことを読んでいるような気がしてくる。

    子どものころ歩きながら頭の中に浮かんできていた突拍子もない妄想のようなお話が3つ続いている。突拍子もないのは、冷静になってからわかることで、読んでいるときは普通に感じる。

    エッセイと日記が面白かった。娘さんがいたんだね。

  • 今村夏子を読んだ後は毎度不思議な読後感になる。

    木になった亜沙では、物への転生という個人的にはファンタジーな部分とゴミ屋敷というリアルであり得る部分が繋がっていったのが面白かった。

    ある夜の思い出では、猫なのか人間なのか不思議な流れから最終的には"普通"の人間でフィニッシュしてるのが面白かった。

  • 【奇妙で、不穏で、とびきり純粋な愛の物語】無垢で切実な願いが日常をいびつに変容させる。今村夏子の世界が炸裂する3篇に単行本未収録エッセイと村田沙耶香による解説を付す。

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著者プロフィール

1980年広島県生まれ。2010年『あたらしい娘』で「太宰治賞」を受賞。『こちらあみ子』と改題し、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で、11年に「三島由紀夫賞」受賞する。17年『あひる』で「河合隼雄物語賞」、『星の子』で「野間文芸新人賞」、19年『むらさきのスカートの女』で「芥川賞」を受賞する。

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