月光 (徳間文庫 ほ 7-1)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198929497

感想・レビュー・書評

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  • 内容は重いですが誉田さんの中では一番好きです。

    綺麗で優しく真っ白い清楚の典型のようなお姉さんが
    ただただ可哀想です。

  • 昨日読了。誉田さんで攻めてます。いやあこれは。もう。読み終わったあと、何だかどっと疲れて、重たくなって、しばらく悶々といろんな場面を思い返しちゃいました。つらいなあ。ひどいし許せない。そして泣いた。結花の気持ちも、涼子の気持ちも、つらくて。それから菅井の気持ちも、切なくて。羽田先生の思いも。許せないけど、でも最後には、赦した。なんか、ものすごく切なかった。でも、誉田さんのこういうグロくてエグい、リアルな描写はわたし大好物です。こういうのがダメだって人もいるんだろうけど。でもわたしはこの誉田さんのストーリーの進め方とか大好き。引き込まれる。いっきに読んでしまった。誉田さんのお話って、続きが気になって早く読みたいって思うものが多いなあ。ほんと好きです。今回も良いお話読みました。

  • この人の本の感想も結構たまってきましたね。
    今回は、お姉さんが同級生にバイクでひかれて亡くなってしまった
    本当の理由を妹が探していくという話です。
    話はいろんな人の視点で描かれていて、なかなか読ませる話なのです。

    でも、残念ながら描かれているお姉さんのキャラが良く分からない。
    とりあえず、本当に良い娘みたいなのですが、あまりにも良い娘に
    描きすぎていて、現実感があんまりありません。
    それに、原因となった先生との恋愛でも、なんで先生に恋をしたのか、それに、なんであんなコトまでして先生を守ろうとしたのか、イマイチリアリティーがないようなかんじがします。

    更に、何で最後にあんな展開になるのか、あんまり説得力がないようなかんじがしました。

    話の展開とか語りとかはよかっただけに、そこんとこが残念でした。
    面白かったんだけどね…。

  • ある意味誉田哲也っぽい小説でした。全体的には、どんどん読める内容で引き込まれる感じです。ただ、展開はある程度予想できる内容でした。何で、お姉ちゃんは死を選んだのかな。
    月光が聴きたくなった。

  • 事故死した姉涼子の事故死に疑問を抱き、
    真相を探るべく、 同じ高校に入り、同じ部活に入部した妹結花。

    次第に明るみになる悲惨な事実、そして更に起こる事件・・・


    誉田哲也作品らしく、心理描写は相変わらず絶妙。
    クスリとか、ニヤリとかさせられるシーンも多い。
    しかし、取り上げている事件が不倫とレイプである点が実に良くない。
    とにかく、暗く嫌な気分になってしまう。
    おそらく、読者全員が嫌な気持ちにさせられる。

    ミステリー性もあり、400Pも苦にならず、一気に読める内容なだけに、
    改めて事件の内容が良くない。

  • なんか衝撃的な内容。酷すぎて最後まで救いがない感じ。

  • 姉の性格がつかめない。
    自業自得なのかなあ、と思ったり。
    期待していたほどではなかった。

  • お姉ちゃんが死んだ。誰からも愛された人。優しく美しく、真っ白だった人。同級生のバイクによる不運な事故?違う、お姉ちゃんは殺されたんだーー。
    姉と同じ高校に入り、一人の教師の協力を得て真相を探り始めた妹結花。そこには覗いてはならなかった姉の秘密があった。学園にピアノソナタ「月光」が流れるとき、教師と生徒の心が狂う。

    面白いけど、読みながらうーってなる。

  • とても読みやすかった。
    ただ内容も結末も救われないので、気持ちとしては重いものが残る。

    話の展開や、視点が登場人物によって変わっていく手法は読んでいて飽きない。

    個人的には性的な描写があまり得意でないので、
    少し辟易してしまった部分もあったが…。
    官能小説的なところもあったので。

    というわけで多少減点させてもらったが、全体的には満足。

  • お姉ちゃんが死んだ。
    誰からも愛された人。
    優しく美しく、真っ白だった人。
    同級生によるバイクの不運な事故?
    違う、お姉ちゃんは殺されたんだ。
    姉と同じ高校に入り、一人の教師の協力を得て真相を探り始めた妹結花。
    そこには覗いてはならなかった姉の秘密が。



    果てしない負の連鎖。誰も幸せになれない。読んでいていい気分にはなりませんでしたが、これはリアリティのある内容でした。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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