ぶたぶた【徳間文庫】 (徳間文庫 や 36-1)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 118
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198935238

感想・レビュー・書評

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  • 山崎ぶたぶた。
    ぶたのぬいぐるみやのに、名前がある…!

    そもそも、ぬいぐるみの話?と
    本屋さんで手に取ったとき想像をめぐらせました。

    ショートストーリーですが、
    それぞれ面白かったり、少し切なかったり。

    読みながら、
    ちいさいころに大事にしていたものは
    どこに行ったのかなって思い出してみたり。

    最初の、『初恋』が一番好き。
    おもしろくて、一気に読み終わったけれど、
    また、じっくり読み返そうと思う。

  • 「子ども達にも読ませたい!」と先月ご紹介させていただいた「ぶたぶた図書館」。
    シリーズ物だと知って1作目である本書を読んでみましたがさらに心温まる物語でした。

    街なかをピンク色をしたぶたのぬいぐるみが歩き、喋り、食事をしている。おまけに仕事は優秀。彼の名前は、山崎ぶたぶた。そう、彼は生きているのです。ある時は家政夫、またある時はフランス料理の料理人、そしてタクシーの運転手の時も。そんな彼と触れ合ったことで、戸惑いながらも、変化する人たちの姿を描く、ハート・ウォーミング・ノベル。大人気「ぶたぶた」シリーズの原点、登場。
    短編集の形を取りながら最後の一話ですべての話がつながるという構成で、
    最後の一話を読みながらも前のページをめくってしまいました。
    それだけ最終話は心に残る素敵なお話でした。

    主人公の「ぶたぶた」は「山崎ぶたぶた」という名前のぬいぐるみで、
    バレーボールぐらいの大きさのピンクのぶたのぬいぐるみ。
    その「ぶたぶたさん」が普通に家庭を持っていたり働いたりしているというのがすごい。

    すごいんですがそれが"普通のおじさん "的に淡々と描かれているため、
    物語の登場人物としてすんなりと溶け込んでいるんです。

    主人公は「山崎ぶたぶた」さんながら、
    一話毎に登場する人物がそれぞれの話の主軸になっています。
    悲しさや寂しさを抱えている登場人物が、
    ぶたぶたさんと出会うことによって徐々に幸せを感じていく。

    全編を通じてそんなストーリ展開になっていて、
    読み終わった時に心の中に温かい物が広がっていきます。

    温かい物語をたくさん読むと、
    それだけで心が優しくなっていくような気がします。
    こういう物語というのは良いですよね。

    「ぶたぶたシリーズ」はたくさん出ていますので、
    年の初めは「ぶたぶたシリーズ」一色の読書になりそうで、
    それはそれでとても楽しみでワクワクしています。

    心温まる物語をお探しの方はぜひ!
    かなりオススメです。

  • 流浪のぬいぐるみ、可愛いぶたぶたに癒されました。

  • 先輩に勧められて購入。じわじわくる。私もぶたぶたさんに遭遇して狼狽したい。

  • ぶたぶたかわいい。シリーズで読破してやるぞー!

  • 山崎ぶたぶたさんの原点なのかな?
    とにかくぶたぶたさんが可愛すぎてすぐ読んじゃった。
    私もぶたぶたさんに会いたい!!

  • 2012 10/17

  • ぶたのぬいぐるみが自然に(?)生活している様子がとてもリアルで笑えます。ある時はベビーシッター、ある時は普通の会社員(?)、ある時はコックさんなどなどその章ごとにぶたのぬいぐるみ「山崎ぶたぶた」さんの職業は変わっていて、そのことを自然に受け入れている周りとそれをみて驚く視点となっている第三者のギャップがなんとも面白いです。
    本当にいるかもしれない・・・そう思える作品です。

  • ぶたぶたさんのいろいろがわかってきてますます面白い!

  • ピンクのぬいぐるみの中年男、山崎ぶたぶたのシリーズ第1巻。
    優しく、ちょっと切なく、でもほっこり温かい。みんな目を丸くしながらも、ぎゅっと抱きしめたくなっていく短編集。旧版以来この巻を読んだのは久しぶりですが、やっぱり好きです。

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著者プロフィール

一九六四年、埼玉県生まれ。八五年、矢崎麗夜名義で星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞し、八九年『ありのままなら純情ボーイ』で作家デビュー。主な著書に「ぶたぶた」シリーズ、「食堂つばめ」シリーズ、「NNNからの使者」シリーズ、『あなたのための時空のはざま』など。

「2022年 『おいしい旅 想い出編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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