進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線

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  • 朝日出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255002736

感想・レビュー・書評

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  • ・3/12 読了.2週間ぐらいかけてじっくり読んだけど、結構面白かった.まさか脳がそんな仕組みになっていようとは思わなかった.脳のことを脳で考えるということ自体、神秘的ですらある.ほんと、不思議なことがまだまだたくさんあると思わされた.盲点には驚いたな.

  • ビジネスマンにとって、ロジカルな判断をできない動物としての脳の特性を理解しておくことは、非常に重要だと思います。

  • ・身体の部分をどこまで取り替えたら自分じゃなくなるかと言う問題。心=脳さえ残っていれば、というのが一般的かと思うが、脳も細部をみればみるほど単なる細胞のあつまりで、電気信号として外にも取り出せ、局所的だが、機能は後天的で役割に柔軟性があるため取り替え可能かも?逆に脳を制限し、形作っているのは身体だから、身体をかえると脳もかわってしまう。

    ・通常の10%の脳しかない人でも普通にすごせる。人間は脳のほとんどを使えていない。これこそタイトルの進化しすぎた脳につながる。脳の発達に体のほうが着いて行っていない。人間が20本指だったら脳はもっと活用される。

    ・視覚野は網膜の2次元情報から3次元を再現しようとする。これが錯覚の原因。私たちが普段みているものは脳が作り出した想像上の世界。ここからは逃れ得ない。視覚神経は100万本(片目)、100万画素って少ないよね・・・。世界があってそれを見るために目ができたんじゃなく、目でとらえたものだけで世界ができた。色の3原色ですべての色がつくれるわけじゃなく、視神経が3色しかないから、目でみえるものはすべて3色で事足りる。

    ・感情は脳の活動の後付。(最終アウトプット)

    ・下等なものほど記憶が正確。人間は融通がきく。

    ・神経細胞は内が-、外が+。神経細胞内を電気信号はスパイクに外からNa+が入ることで電位差を弱くする。これが伝わる。神経細胞間ではシナプスから神経伝達物質(100種類、グルタミン酸+、GABA-)が放出されることで伝わる。一つの細胞は伝達物質1種類。1本の神経細胞が1万本とつながっている。

  • 脳って面白い!この本を読んでると、脳についてよく分かるんだけど、分かってくることで結局分からなくなって…そんな感じが楽しい。笑

  • 2005年3月14日購入。
    2005年5月4日読了。

  • 「人間って何だろう?」ってことを考えるために脳科学の本を手にとってみました。そうしたら面白くて仕方ない!興奮しながら一気に読んだのを覚えてます。意識や自我の問題とか、言語と観念とか、複雑系、自己創出…。脳という切り口から面白い話が次々でてきます。脳って面白い!

  • 大脳生理学というと難しく聞こえてしまいますが、
    それを高校生に向けてわかりやすく講義したお話なのです。

    最近の脳トレとか脳ブーム(?)
    に踊らされている皆さんに、ぜひ読んだらいいんじゃん、
    とお薦めの1冊なのです。

  • 易しい脳科学本。ネズミの脳に電極をつなぐ実験は、SFのサイバーパンクみたい。

  • 大脳生理学最前線を、脳科学者からアメリカの日本人高校生向け。対話形式。

    読みやすかったです。
    いろんなトピックが展開されて、飽きが来ないのがすごい。
    ラジコンマウスの論文は衝撃的でした。

    コレくらいなら分かるでしょ、みたいに行列を提示されたので、すでに高校数学なんか覚えていないワタクシとしてはしょんぼりでした。
    でも、わからなくても読めます。
    アメリカの高校生は、スルドイんだなぁ、と思いました。

  • 面白く、楽しく読めましたけれども、わたしの脳に住むナトリウムイオンやグルタミン酸は、日々つまらぬことで出たり入ったりさせられているに違いなく、それについては申し訳なく感じます。自分が、というか自分の脳が、他人のようにおもえる本であった。

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著者プロフィール

監修:池谷裕二
脳研究者。東京大学大学院薬学系研究科薬学専攻医療薬学講座教授。薬学博士。一般向け書籍の累計発売部数100万部超え。

「2023年 『3ステップ ジグソー知育パズル どうぶつ だいずかん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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