アイスクリームの受難 (ダイエット・クラブ2) (ランダムハウス講談社 ス 5-2 ダイエット・クラブ 2)

  • 武田ランダムハウスジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270103388

作品紹介・あらすじ

町にアイスクリーム店がオープン。長蛇の列ができ、カラフルなアイスやサンデーを手にした笑顔の客であふれていた。ところが目と鼻の先にダイエット教室がオープンしたことから、商売敵同士、熱い火花をちらすことに。ジェイムズも明日から始まる過酷なダイエットを前に最後のアイスを堪能していた。そんな矢先、アイスクリーム店が火事で全焼!火災原因に疑念を抱いたジェイムズは仲間と真相を探ることに。ダイエットと美食を応援するシリーズ第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • ダイエット・クラブ2作目。
    感じのいいコージー・ミステリです。

    故郷の町に帰って図書館長になっているジェイムズ。
    ダイエット仲間5人で仲良く食事会は続けていますが~体重はリバウンド気味。
    なんとかしなければという思いで、やや強引な女性ロニーが経営する新しく出来たダイエット教室に通うことにします。
    ビヤ樽のようなボディの5人は、まずいダイエット食のプログラムをとり、トレーニングに奮闘することに。

    ところが、このダイエット教室は、開店したばかりのアイスクリーム店と目と鼻の先。
    アイスクリーム店のウィリーは気がいい男性なのですが、店の前で営業妨害するロニーとやり合うことに。
    アイスクリーム店は評判になりますが、思わぬ災難に‥?!

    ジェイムズは優柔不断で、離婚で自信を失っていることもあり、ルーシーにはっきり思いを伝えられないまま。
    その微妙な関係が続き、どうなるの?と思わせます。
    偏屈なお父さんは家の修理を始め、ジェイムズとの関係がよくなっていくのが微笑ましい。

    図書館の部下の双子が実にいい子たちで、パソコンを増やす予算作りにサマー・フェスタを計画。
    豚レースや帽子コンテストがいきいきと展開します。
    町の人たちが協力し合う暖かさがいいですね。そのへんの満足感でハッピーな気分になれましたよ。
    1作目よりも読みやすいし、続きも楽しみ☆

  • ダイエットクラブ第2弾
    前作からほぼ半年後、前回のダイエットからリバウンド気味、ルーシーとの関係も沈滞気味の状況で話が始まる。
    ジェイムズたちの住む街にダイエットクラブとアイスクリーム店がオープンするが、ダイエットクラブがアイスクリーム店を目の敵とし、不穏な空気が流れる。そんな中アイスクリーム店が火災に遭い、店番をしていた人間が焼死する。現場の様子に不信感を抱いたデブ・ファイブの面々はアイスクリーム店主を助けるためにも捜査を開始する。
    今回はダイエットメニューが中心でレシピもないし、事件の解決もやや唐突すぎる。ジェイムズとルーシーの関係がどうなるか、ジェイムズとジャクソンの親子関係の修復がどう進むかの、箸休め的な作品か。

  • 先の事件から半年あまり…週一回〈デブ・ファイブ〉の仲間との夕食会は続いているものの、今や“なあなあ”になり皆の体重は元通り。
    そんな中、町に2軒の新しい店がオープン。
    ひとつはアイスクリーム店、もうひとつはダイエット教室!
    目と鼻の先に出来た2軒は商売敵同士で店員が揉める場面も…
    今の状況に危機感を覚えた〈デブ・ファイブ〉のメンバーはダイエット教室に参加することに。
    ダイエット前の最後のアイスを楽しんだジェイムズだが、なんとその矢先にアイスクリーム店が火事で全焼。
    人の良い店主・ウィリーを助ける為に、一同が奮闘することにー

    メイン?の被害者がまた…恨まれても仕方ないって悪党なのが(だからって命を奪うのは駄目だけど!)
    図書館でパソコンの順番待ちしてる描写…アメリカならある年代以降ひとり一台所有なイメージなのにな。
    フェスタの屋台とか移動遊園地とか豚レースとか…古き良き時代的なものと、CSIとか捜査では先端的なものも出てきて…米国の田舎町ってこんななのね、て感じです。
    パゴタなんて聞いたこともなかったョ~作中で日本の建物って言われてる仏教の建物なんだけど。
    揚げたオレオとか不思議ブツが登場したけど…ポピュラーなのかな?
    相変わらずお菓子類が美味しそうで…特に〈甘い天国〉のパンと焼菓子が!
    新たに加わった住人、アイスクリーム店店主ウィリーと犯罪ドキュメンタリー好きの郵便配達員カーターがまた個性的で…メインの5人より印象的かも。

    このシリーズ、サラッと読める!
    訳が良いのかな☆

  • デブ・ファイブのダイエットシリーズ第二弾。待ってましたぁ〜〜だったので、もう嬉しくて。励ましあって徐々に体重が減っていたはずの5人。食事制限に飽きてきて、禁忌を破る日々が続く…。私も、もう何年もダイエット中なので^^; ^^; 彼らの弱さがよくわかる!そして、ここらでぱぁ〜〜っと新しい展開を、と望む気持ちもね。今回のゲストは、ジムの女性オーナー。その押しの強い登場の仕方からして好感は持てなかったのだけど、そんな彼女にフラフラと付いていきたくなるデブズの気持ちが悲しくなるほどよくわかる。図書館長のジェイムズは、太っている自分、話の面白くない自分、に対する劣等感の塊。でも、今回は頑張ったよぉ〜〜。(#^.^#) そして、私が好きなのは図書館の部下である双子とのやり取り。前回もそうだったけど、画期的な企画を出してくる彼らをしっかりフォロー、ジェイムズっていい上司なんだよね。双子がとても喜んで仕事をしているところが気持ちよく読めてすごく嬉しい。前回はパレード、今回は図書館の資金集めのためのスプリング・フェスタ。豚のレースや帽子コンテストの面白さや温かさがよかったなぁ。それにお金も実際、たくさん集まって念願のパソコンが買えたし。殺人事件の方は、う〜〜ん、ちょっとあっさりしすぎかなぁ。ねたバレになるからもう書けないけど、ちょっとそれはないだろう、という思いも。デブ・ファイブのメンバーも、ジェイムズの偏屈なお父さんも、町に引っ越してきたアイスクリーム屋さんも、みんなに素敵な日が用意されてて楽しく読めました。次作は早くも今年の夏に出版だって。ジェイムズの恋の進展が楽しみです。5人の体重減もね。

  • ダイエット・クラブ・シリーズ第二弾。今回はデブ仲間5人「デブ・ファイブ」がダイエット教室に通うことに。主人公のジェイムズのキャラクターがほんとにいいなー、と。チョコレートの試食めがけて子どもの前に割り込んだり、どうかと思うところもあるけど、一方ですごく優しくて、豚レースで勝った貧しい一家に自分のツケでランチ食べ放題にしたり、急に男気を見せるようなところもあって、不器用でうじうじしててイケてないけど、すごく愛すべきキャラクター。そんなジェイムズが人生どんづまりからだんだん幸せになっていくのがなんだかわくわくするくらい。今回特に、引きこもりの偏屈老人になりかけていたジェイムズの父親が元気になってきたのがうれしかった。そして、おいしそうなものが出てくるコージーミステリって今やたくさんあるけれど、そのなかでもおいしそうな描写がヒカイチかも。ダイエット話だけに罪悪感まで漂わせて。「バターをたっぷり使ったクロワッサンがあまりにも美味しくて、ぐったりと身体の力が抜けた。放心状態からさめてもう一口かむ」。このシリーズももう謎解きはどうでもいいな!と思いつつ、なんとなく犯人が唐突というかなんだか腑に落ちないのはわたしだけ?(……覚えてないなんてことはありえないような)。行動をおこすってやっぱり大事だな、とかわが身もふりかえって思ったりも。このシリーズ、月並みな言い方だけど、みんなに勇気をくれるシリーズではないだろうか! 次も楽しみ。

  • ダイエット教室に入って減量に励むデブファイブ。
    町に新しくできたアイスクリームショップが火事で焼失し、その原因に疑問を抱いた5人は捜査を始める。

    相変わらずデブファイブは美味しいものの誘惑絶ちがたく、巨大な体型を保ったまま。
    入会したダイエットクラブが食餌療法もやっているとあって、今回は美味しそうな料理の登場が控えめとはいえやっぱり読んでいるとお腹が空きそうな描写がたくさん出てくる。
    その中でぶつぶつ言いながらストレッチに励んだり、不味そうなダイエット食を我慢して食べたり、事件に首を突っ込んだりとデブファイブの面々が元気で読んでいて非常に楽しかった。
    ミステリ部分はさほど凝っていないけど、このシリーズには合っている感じの動機と犯人だった。
    次作は夏に発行らしいので、そちらも楽しみにしている。

  • J・B・スタンリーの「ダイエット・クラブシリーズ」の第2弾!

    クラブの食事会は継続しているものの、ダイエットがうまく続かずがっかりしていたデブファイブ。

    町にできた新しいダイエット教室に通うことを決めます。

    そこで待っていたのは、激しいエクササイズとおいしいとは決して言えない特製ダイエットメニュー。

    今度こそダイエットはうまくいくのでしょうか。

    メンバーがダイエットに奮闘する一方で、これまた町に新しくオープンしたアイスクリーム店が突然の火事で全焼してしまいます。

    火事の現場から遺体が発見され、現場で見つかった証拠にはどこか不審な点が。

    仲のいいアイスクリーム店の店主の力になるべく、5人それぞれの力を合わせて調査も進めることになりました。

    並行して描かれる、主人公ジェイムズの恋の行方や親子関係の変化にも注目です。


    痩せるためにはどれだけの苦労が必要なのかと、読んでいて辛くなってくる場面もありました。

    「おいしいもの=太るもの」「まずいもの=痩せるもの」というわかりやすい対比も、なかなか真実をついてるなと思います。

    ジェイムズたちの目線でつづられる食べ物の描写は、「おいしいくて太るもの」がやたらおいしそうで、食べてみたいものばかりです。

    今回はジェイムズの仕事やプライベートの充実度も高く、少しうれしくなりました。

    人生にはいろんな時期があることが感じられて、希望が湧いてくるストーリーです。

    ミステリとしては、伏線が上手に盛り込まれていておもしろかったです。

    結末もおだやかで納得感がありました。

    メンバーそれぞれのキャラクターも際立ってきて、次作を読むのがとても楽しみです。


    ◇おすすめポイント
     ・ダイエット・クラブメンバーの個性
     ・徐々に上向く主人公の人生
     ・ダイエットの敵!おいしいものの描写

    ◇こんな方におすすめ!
     ・ダイエットに再挑戦したい
     ・人生が行き詰っていると感じる
     ・おいしくて太るものが大好き

  • 要ダイエットな仲間が集まってつくったサパー(夕食)クラブ。今回は、運動+夕食を出すダイエット教室にみんなで入ることに。スーパーでレジに並んでいたら、ときなり他人のカート見て説教垂れる人が。それを見ていて助けることもできない人たち。食べるってなんて背徳感溢れる快感なんだろうとあらためて思いました。食べることに対する喜びとやっちまった感が楽しいシリーズです。今回はちょっとダイエットが成功しちゃったのですが(笑)、次回はぜひ失敗してほしい!図書館ネタも楽しいコージーミステリです。

  • (2015-07-25L)

  •  個人的には、アイスクリームの出番が少ないと思うのよね!

     そして、低炭水化物ダイエット系はやっぱりリバウンドするんだーと納得したのと、普段運動していない人が運動すると、効果高いな!としみじみする。
     筋トレ+有酸素運動してると太らないよね。うらやましい。

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