茶色の朝

  • 大月書店
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本棚登録 : 1192
感想 : 155
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  • Amazon.co.jp ・本 (47ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272600472

感想・レビュー・書評

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  • 僕の好きな映画の1つ『ジョジョ・ラビット』をメルカリで検索してる時、オススメの本として出品されていたので気になり購入。
    ものの10分程で読めてしまうほど、物凄く短い小説ですが、内容は深くて面白いと思いました。

    知らず知らずのうちに、世界の当たり前に慣れていく恐ろしらを訴えている作品だと感じました。

    繰り返し読みたくなる1冊です!

  • "思考停止をやめること、考えつづけること。"(p.46)

  • かなり思想的主張のある絵本。
    ヴィンセント・ギャロさんではないもっととっつきやすい絵を使えばお子ちゃまや若者にも手に取ってもらえたのではないか。今は法の支配と形式的法治主義の違いを知るための本として等で大学生が読んだりするようだけど、内容は易しくてお子ちゃまでも十分読める内容でした。

    物事に対して指示待ちで思考停止な人間が増えていることは恐ろしいことだ。無関心というのは無責任にも通じる。社会という組織のなかで生きざるを得ない私たちが気付くべきことを伝えてくれている本でした。

    ちなみに茶色というのは、ヨーロッパではナチスをイメージする色でもあるらしい。
    くどいけど絵が残念だったな~。

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  • 「お上の決定」や「ルールだから」を何の疑いもなく受け入れてしまうことの恐ろしさが描かれている。政治に不満を持ちつつも忙しさを言い訳に何もせず、あまつさえ「メリットがあるのでは」と思い込もうとするー特に日本でよく見られる光景のような気がした。

  • 気づかないうちに国家によって色が奪われているかもしれない。気づいた時には手遅れかもしれない。
    そうならないために私たちには、「やり過ごさないこと、考え続けること」求められている。

    内容は単純明快で本編は約30ページほどしかない。挿絵からはどんどん色が奪われていく。

  • 話題になっていたので。
    最後に「今行くから」で終わっていくのがもう主人公は完全に「茶色」の世界にはまり込んでいるようで薄気味悪かった。
    こうして考えると自分の住んでいる社会はもう何回も「茶色」から脱する機会を打ち捨てているなと思う。

  • 今のこの日本だからこそ、読むべき本。

    FBで紹介があって、図書室で借りて再読してみた。
    頭を抱え込みたくなるような、同じ状況。
    疑問を、そのままにしておいてはいけない。
    違和感を、ちゃんと感じなければいけない。
    おかしいものはおかしいと主張しなければいけない。

    流されて、慣れてしまってはいけない。

    と感じさせてくれる本。

  • YAのおすすめ小説にあったので。茶色のペットしか飼ってはいけない、となった世の中。なんだかゾッとする展開である。

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