- Amazon.co.jp ・本 (148ページ)
- / ISBN・EAN: 9784274064067
感想・レビュー・書評
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20190813読了
UNIXの考え方について書かれた本。
小さなプログラムや効率より移植性を重視するなど、UNIXの設計の考え方について書かれており、モノづくり全般に応用出来そうなものも多いと感じた。
敢えて一言で纏めるなら、将来は分からないという前提に立って開発すると言ったところか。
あとは人間による3つのシステムの話が印象的だった。
プロダクトや組織が生まれて広まるまでの過程と共通するものがあると感じた。
・第1のシステムは追い詰められた人間が作る。無駄がなくて革新的なシステム
・第2のシステムは第1のシステムで証明されたアイデアを用いて作るシステム。正しいけど遅い。拡大するフェーズ
・第3のシステムは第2のシステムで火傷した人が作る。両者の最良の特徴を組み合わせる。目標はこの第3のシステムを作ることだが、第1、第2の過程を経ない限りここには到達できない。
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UNIXの本質を理解するための解説書。理図書 007.634||G19 12038748
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Linuxを触り初めて最初の頃はとっつきにくいと思っていたが、この本を読んでUNIXの設計思想や歴史、成功要因を知るとそのとっつきにくさにも納得がいった。
あまり身構えずに読める内容でさらっと読める。 -
UNIXの考え方について、深い技術的な内容を避けながら世の多くの人々に向けて書かれた本書。
内容も面白いし、勉強になるが、技術的な知識が全くない人が本書を読んでそこから学び納得できるかは疑問。
少しでもLinuxに触ったことがある、触りはじめの人のほうが得るものが多いだろう。
・小さく作れ
・一つのものには一つのことをうまくやらせろ
・個々のものを組み合わせてビッグなことをやらせる
・独自技術症候群になるな
・効率性と移植性なら、移植性が大事 -
OSというよりも思想の本
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自分がこれまでプログラミングをやってきた中で学んできたことって UNIX の哲学から来ているんだなっていうのを感じた。
例えば、
・small is beautiful
・一つのプログラムには一つのことをやらせる
・速く試作する
・効率より移植性
・すべてのプログラムをフィルタにする
とかは普段とても意識している。
特に、全てフィルタであるっていう考え方はすごく好きで、僕がプログラミングをする上で根底にある考え方になっている。
そういうのが UNIX から来ているのか〜となって感動した。 -
ユーモアのある文体で読みやすい
ただ、UNIXを使う人が意識していることがわかった。スモールイズビューティフルなど、他の言語でも使えそうなものが多く、とても参考になった。また読み返したい。 -
Unixの思想について書かれた本。昔書店で見かけたことがあったが、そのころはUnixを使うことがなくて、買っても仕方がないと思ってあきらめた。会社でAixを使う機会があって、少しUnix系に触れることができた。現在はパソコンにLinux(Ubuntu)を入れて触っている。ようやくUnixの思想に触れても良いころだ。以下は、Unixとしての考え方を定理として述べているものだ。
定理1:Small is beautiful.
定理2:一つのプログラムには一つのことをうまくやらせる。
定理3:できるだけ早く試作を作成する。
定理4:効率より移植性。
定理5:数値データはASCIIフラットファイルに保存する。
定理6:ソフトウェアの梃子を有効に活用する。
定理7:シェルスクリプトを使うことで梃子の効果と移植性を高める。
定理8:過度の対話インタフェースを避ける。
定理9:すべてのプログラムをフィルタとして使う。 -
シンプルであることが正、ソリッドなイメージを持った。