UNIXという考え方: その設計思想と哲学

  • オーム社
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  • Amazon.co.jp ・本 (148ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784274064067

感想・レビュー・書評

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  • もはや古典の部類に入る本だけど実は読んだことなかった。
    オフィス移転の引っ越しの時に部の本棚を整理していて発見したので読んでみた。

    さすがに例で挙げられている話が古いなぁというところはあるものの、本質的な考え方は伝わってきた。長大な本でもないし、一読しておく価値はあると思う。

    途中でいわゆるマルチ商法について語られていてそこは流石にドン引きしたけど、それはまた別の話 :p

  • UNIXは哲学。いろいろと面倒くさいことがある。なぜユーザーに複雑な操作をさせるのか。なんでファイルを消したらそのまま消えちゃうのか。
    そういったことは、理由があって深く考えた上での設計であるという話。

  • 難しかった。ある程度UNIXに触れていないと、内容が理解できない。。
    ・早めに試作を完成させる
    ・移植性を大事にする(次世代に受け継がれやすい)
    ・小文字は見やすい。アセンダとディセンダ
    ・既にあるものをなぞるのではなく、それを使って新しいものを作り出す
    ・対話的インターフェースを避ける(都度exitをする必要がありマルチタスクができない)
    ・沈黙は金(ファイルが0のときlsの結果が返ってことないことで、重要な文字だけを画面上に映すことができる、余計な文字列が目に入らないようにできる)

  • unixの設計哲学の本。
    unixについての詳しい説明というよりは、プログラムを書く上で大切にすべき考え方が書いてある。

    ○関数に切り出すのは出来るだけ一つの処理にとどめる。
    そうすれば、それを組み合わせるだけでより複雑な処理が書ける。
    当たり前かもしれないが、自分でやっているといつの間にかいろんな処理を関数に入れがち。

    ○効率性より移植性をとる。
    この2つはトレードオフの関係になりがちらしい。どれだけ効率が良かろうが、移植性が無いせいでハードウェアの急速な進化に置いて行かれたら意味がない。
    少し非効率であったとしても、ハードウェアの進化による高速化で余裕でペイできる。
    効率性か移植性か、なんてことで悩むような高度な仕事はした事無いけど、なるほどと思った。

  • 作ってからドキュメントを書いてしまいたいと思えた。
    車輪の再開発をしてる場合じゃない!車輪を使ってより良いものを作らなきゃ!

  • タイトルどおり、UNIXの思想について説明している書籍だが、普通の自己啓発本より人生に対して興味深い示唆を与えてくれると思う。
    ・小さいものは美しい
    ・早めの試作
    ・効率より移植性

  • 全体で150ページほどで、この本自体が「small is beautiful」を実行していると感じた。

    「人間には3つのシステムしか作れない」という話が印象的。
    ・第1は追い詰められた人間が作る無駄のない俊敏なシステム
    ・第2は専門家達が第2のシステムのアイデアを用いて作る贅肉のついた遅いシステム
    ・第3は第2のシステムで火傷した人が作る第1と第2の最良の組み合わせとなるシステム

    目標は第3のシステムを作ること。
    第3のシステムを作るのに必要なことは、第1と第2のシステムを作ること。


    〜その他、今後参考となりそうなメモ書き〜
    ・良いプログラマは良いコードを書く。
     偉大なプログラマはよいコードを借りてくる
    ・「データを紙に印刷したら、もうそれ以上操作できない」
     紙には気を付けることだ。それはデータの死亡証明書。
    ・90%の解を目指す。
     難しい(高くつく、時間がかかる、実装し難い)部分を
     故意に無視すること。
    ・劣る方が優れている

  • スモール・イズ・ビューティフル
    シンプルかつ移植性を大事に

  • まあUNIXという文字列と、テキストファイルとフィルタや細かいツールを組み合わせるという思想は本当にかっこかったよな。

  • 時代背景を踏まえないと古い箇所はあるのかもしれませんが、読んで損はしないと思います。

    直接単語としては出ていなかったと思いますが、アジャイルやオブジェクト指向的な部品化に近い考え方なども書かれており、影響を受けた本として名前が挙がるのも納得です。

    厚さもかなり薄いので、分厚いオライリーなどに食傷気味の方にも良さそうです。

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