- Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
- / ISBN・EAN: 9784305708595
感想・レビュー・書評
-
日本全国で語られ続ける怪談たちを収集した一冊。著者の熱情と執念に脱帽です。
一つの怪談に対して割かれたスペースを見るだけで、世間への認知度がわかりますね。「こっくりさん」や「口裂け女」、「トイレの花子さん」のメジャー度ときたら。
「異界駅」の類が気になるところ。「迷い家」の現代版と思うんだけど、存在感を増しているのかな。
「不幸の手紙」が今では「不幸のメール」として膾炙し続けている驚き。小学校の時分、初めて聞いたときは恐れ戦いたものでした。クラスの面々は、ほとんど知っていて、新規の人いなくてどうしようと思ったもんです。
そういえば、最近のメガテンで都市怪談枠の悪魔って、印象がない気がする。ペルソナ1・2の頃は多かったのだけど。悪魔じゃなく、シャドウという形だからかな?デビルサマナーの新作出れば違うのかも。
なんだか「ぬ~べ~」を読みたくなってきた。つのだじろうが心霊マンガでは第一人者の印象ですが、自分の世代では「ぬ~べ~」ですかね。
自分史上、最大級の印象を残した最初のものは、「セミを食べた少年」です。中1の時、一大ブームを巻き起こしました。それを教材に、いじめについてHRを行うというところまで。
前半は、担任の先生がおもしろおかしく朗読し、後半は真面目に教え諭すという。
ただただ、いじめを題材にしたマンガを否定して拒絶するでなくて、フィクションとして楽しむことと、現実にやってはいけないことを、学ぶ時間。
なんでもかんでも、悪い影響がある(と思われる)ものを否定するのではない、というスタンスを持つ大人との出会いでしたかね。今思えば。
そういえば「ウチの子は身の回りの整理整頓ができない」という親の相談を、「自分もそうなんで心配しなくていいですよ」と言ってのけましたね、その先生。
ちゃんと「ゆるさ」を理解している大人でした。
「あんたはゆるすぎなんだよ」と小言が飛んできそうな現在ではありますが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
怪談本で紹介された怪異から、2ちゃんねるのスレッドで書かれたものまで、まさに現代怪異の事典。
しかも一つ一つの項目がふつうにおもしろい(こわい)のだから、なかなかさらりとは読み下せない。
というわけで、今回はか行の途中でタイムアップ。早くきちんと続きが読みたい…。 -
テケテケやそうはしなはのこ、各々「電車に乗ってたらついた駅」に関して情報が載ってゐる。
著者のリテラシーも高めである。
「棒の手紙」について、山本弘先生のウェブサイトに良い情報が載ってゐるが、そんなものも参考情報として出る。
コトリバコって原典あったんか。
いいけど魔女カトリーヌはなんんかあの。 -
買っちゃった!
驚くほど使える!
特に索引がすんばらしく便利。
オシゴトはもちろん、創作活動で都市伝説とか現代怪談とかお使いの方は、必須かと。 -
戦後から現代まで語られてきた怪異、怪談、都市伝説をまとめた本。
一個人がまとめたというのだけでも圧倒される。
紫鏡とか、テケテケとか、昔懐かしの怪談が盛りだくさんで子供の頃を思い出した。
2ちゃんねるや洒落怖などのネットロアも掲載されている。ネットロアはストーリーがきちんと組まれており、より物語性が強くなっているような印象を受けた。 -
まさか凍える帝国まで参考文献に出てくるとは…