17歳は2回くる おとなの小論文教室。(3)

  • 河出書房新社
3.59
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309017464

感想・レビュー・書評

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  • 文章って、読みたいものがそこにないときに読んでしまうと、途方もない疲れと時間が無駄にすぎてしまう。
    期待があって、読むときは、その疲れがなおさら大きなものとなる。
    タイトルと内容がうまくかみ合っていないような気がして、どうしても中にはいっていけない歯痒さを感じ取るだけでおわってしまった。
    ぼくはこの人があがく姿よりも、晴れ晴れと、凛とした姿を認めたい。悩みはチカラだ。しかし、悩んだあとの風呂上りのさっぱりした顔みたいに爽やかなものを読みたい。タイミングの問題なんだろう。

  • 今までのセオリーに疑問が出たり、何か物足りなくなったり、環境が変わったり、とにかく「このままでは先に進めない状態」……それを「17歳」というキーワードで示しているように見える。

    実際、最初の転機は17,8にあり、社会人としての転機は35,6にやってきていた。
    そんな自分でも把握してなかったような大きな流れが浮き彫りになる本だった。

    ひとつのコラムからテーマに添って編集されているので、シリーズといってもこの3冊は毛色が違う。
    だから本当は、載らなかった部分もあり、渾然一体となってはいるが、一人の人間が書き続けた時系列のまま、ほぼ日のコラムのバックナンバーも読んでみてほしいと思う。

  • タイトルに惹かれて読むが、うーん。
    なんだろう、この感じ…と読み進めてハッとした。ほぼ日での連載をまとめられたものだった。ネット上の文章を紙上にしたものの改行とか文章の体裁が私は苦手なのだ。
    (もちろん逆に本のままをネットに載せるととてつもなく読みづらい。)
    そっちに気がいって内容が心にあまり入ってこなかった。
    でも、転職や慣れた土地を離れるなど新しいことを始める人にはいい本なのかもしれない。私もあの頃に出会っていたら違っていたのだろうか。少しさみしい。

  • 『17歳は2回くる』 2008年11月24日

    自分の頭でものを考えよう、自分を生きよう、そう思ったとき、深い孤独が訪れる。
    孤独は怖いものでも悪いものでもなく、創造の母であり、生きる喜びへと自分を押し出してくれるものだ。
    人に伝わるものを書こうと思ったら、孤独とはよくつきあわなければいけない。
     
    喪失感が大きいものに、出逢えたことはラッキーだ。
     
    どこに人の共感が生まれ、自分の何に対してお金が支払われ、自分は食べていっているのか?
    それをクールに観察してみてください。面倒でつらい作業かもしれませんが逃げないで。
     
    読者は何を求めているのだろうか?どういう軸で記事を立てていったらいいのか?
    でも、いま、私は、そこで悩むまいと思う。
    私が本当に面白いと思ったことを、読者に伝えるためにどうしようか、だ。
    そこから先は、すっごい悩むと思う。
     
    小さな自分の身ひとつ、胸を張って生きるために、そんなに深遠な努力、たくさんのものが必要か?
    それはこの先何年もかかるようなことなのだろうか?
     
    それはもっと簡単なことではないか?
    いま、自分を自由にしてはやれないものか?
     
    ものを伝えるためには、客観性がいる。
     
    本気で、客観的な意見を聞くには、具体的なものを用意し、質問をつくり、話しやすい雰囲気づくりをして、自分か ら、聞きたい相手に、つっこんで聞く必要があるのだ。
    (悲観からの負の感情のリスクを人に負わせる。)

    「新しいことをやってしまう」べき。
     
    人の話をわかる、相手を理解する
     
    これがコミュニケーションのスタートにして最終目的地じゃないか、みたいなことを近ごろつくづく思うのだ。
     
    (意見が違うということは、)自分がわかっていればいいことで、わざわざ、相手にぶつけなくてもいいんじゃない か?
     
    「逃げても、いつか必ず、その問題は何倍にもなって自分にふりかかってくる。いつか必ず向きあわなければいけな い」

  • 自分の状態もあったのかもしれないが
    私の中では「理解と言う名の愛が欲しい」がやっぱり
    ダントツの名作です。

  • 編集者の仕事

    孤独の反対は「無知」?
    孤独な時間が、自分の考え。存在見つめる。
    寂しさを紛らわせるだけの時間つぶしに、スケジュールをいっぱいにするのは思考停止。

    できる人ってのは
    忙しくても、孤独になる時間をもって、短い時間で深く自分と向き合い、また他者と関われる人のことなんだろうな。
    基本ヒトは一人なんだ。パートナーがいたって、独り。自分で自分の人生をつくるのはその人自身だ。

    自分が面白いと思ったことを本当に思ったことを言うために、どうしようかである。
    なにを言えば面白いか、何を求めているのだろう、ああ言おうかこう言おうかではない。

    ものをつくる若者の強さ。20歳そこそこですごく大人びている訳。
    やりたいことだから自分でつくる、組織、大人を当てにしない、活動方針決定、コミュニケーションする自分で自分の人生をプロデュースする。
    どこかの学校に入ったからといって、実力がつくのではない。

  • このシリーズは何度も読み返したい

  • ほぼ日の人気コラムを単行本化したものらしい。PCで読むのはやっぱり疲れるので本になるのはありがたい。「おとなの小論文教室」ってタイトルだけど,内容は別に文章術ではない。もっと広い意味での表現とかコミュニケーションとかそんな感じのテーマですね。さすがに文章はお上手で,さらさらと読んでしまいました。「けものみち」の歩き方のひとつのロールモデルではないでしょうか。

  • 初めて読む山田ズーニーさんの小論文教室。第3弾ということだけど、これから読んでも何も問題なかった。何がいいかというと、言葉がいい。素敵な考えをされる方だなと少し読み進めれば気づくはず。「たった3円の意思」なんかは好きだなぁ。前作を読んでみようと思いました。

  • おとなの小論文教室第3弾。

    これは個人的にあまり好きじゃないかも。

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著者プロフィール

全国各地で、表現教室のワークショップ、大学講義、講演などを通じ、表現力・考える力・コミュニケーション力の育成に幅広く活躍中。『伝わる・揺さぶる!文章を書く』『おとなの小論文教室。』他著書多数。

「2018年 『理解という名の愛がほしい。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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