短歌の友人

著者 : 穂村弘

• 河出書房新社 (2007年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[シロメ犬崎フランソワさんの感想 · 2009年5月8日]

ちらちら気になってはいて
とおくから見ていたけれどこのたび、
短歌さんの友人ほむらさんから紹介された短歌さん、
そんなに深い方でしたか。
めっきり個人主義のひとかと勝手に思ってたりしたけど
強く社会と結びつき
かつてはかなり強く立ち、
今はなんか酸欠世界に棒立ちデスか、いやしかし？

[思いのほかゆるい平さんの感想 · 2009年5月4日]

思考の飛沫は寄せ集めると輝きを失うのではないか、と考える。
一応の章立てがしてあるけれど、「おれはこれがいいたいの」という大きな目的があるようなないような、それぞれさほど長くない文章で、行き止まりが見えているならそこまで行ってみよう、というスタンスすら感じるような、散漫と悪く言うこともできるかもしれないが、なぜか私はそうは思わなかった。ちぎれるのが見え透いていても考えることが時には大きな力を持つのだ、とも思うからだ。ええと、何が言いたいのだったか。いや別に無い。無いけどある。

[じゃこさんの感想 · 2008年12月12日]

穂村さんはきっとめっちゃええ人なんやわ。ってのがにじみ出ております。

[ちゃいろいさんの感想 · 2008年11月9日]

へなちょこな私生活をフィクションなんだかノンフィクションなんだかわからない、のらりくらりした妙な雰囲気で綴ったエッセイがおもしろい歌人・穂村弘の『短歌論』だ。
近代以降の短歌をいくつも引用しては、戦前、戦後から現代までの短歌の流れや今後の行く末を語った一冊なんだけれど、語り口がかなり難しい。
短歌の勉強の下地がある人間向けに書かれているのか、言いたいことを理解するのにも時間がかかるし、結局何が言いたいのかよくわからないところも多々あって、読み下すのに時間がかかった。メタファーとかオノマトペ、という単語が出てくるのはまだアリだとしても、展開される自論がこんがらがったままになっている気がする。
初出がさまざまなものを一冊にまとめているので、同じような論が左右しながら何度も出てくるのも混乱の元になるので、もう少し交通整理をしてから書籍にまとめてほしかった。
ただ、気になる歌人は何人かできたし、普段あまり触れることのない短歌の世界の手がかりにはなったかも。
それにしても、前述のへなちょこエッセイとはまるで別人の生硬な文章からしても、この人、本当はすっごく頭がいいんだろうなぁ。

[櫂さんの感想 · 2008年7月24日]

短歌わからんとか思ってたん十年前の私の前にこの本があったら、もしかして私は短歌を作る人になってたかなあと思った。でも作れないとは思うんだけれど。

[サツキさんの感想 · 2008年5月13日]

帯文と装丁に一目惚れして衝動買い。

[トロケル子さんの感想 · 2008年4月9日]

花粉症末期症状。咳が出ます。ごほごほ。
あと少し、あと少し。

仕事帰りにゲルマニウム温浴してきました。
今日は５分サービスデーらしくて、２５分。
顔からばかり汗が。。。
宣伝文句には「２０分で６００kcal消費。２時間分の運動量！」ってあるけど
そこまであるのかなぁ？
お昼に食べたデニッシュパンがチャラになるくらいでしょうか？

読了してないけど、おもしろいホムラ氏の本。短歌の評論集なのかな。
短歌を作るポイントみたいな話もあるんだけど、
「ぎっちり握っちゃダメ、軽く握る感じで作れ」って
出たー！　天才的アドバイス。

[ツヅラさんさんの感想 · 2008年3月23日]

穂村さんのまじめなつまらなさが出てしまった短歌評論集。現代短歌への危機感が綴られているんだけど、そのわりには「他者とのコミュニケーション」とか「リアリティの深さ」とか手垢の付いた言葉が使われすぎ。あと編集の問題とも思いますが、同じ題材を何度も繰り返されるのはやっぱりつらい。

[路傍の花さんの感想 · 2008年2月2日]

何を言ってるのかよくわからないところがあり、自分の日本語読解能力を危ぶむ。
俵万智、馬場あき子への言及には興味深いものがあった。

[ゆみさんの感想 · 2008年1月20日]

今読んでます。

著者プロフィール

穂村 弘（ほむら・ひろし）：1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し（ウサギ連れ）』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」