- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309024325
感想・レビュー・書評
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途中で、再読だ…!と気づいたけどよく憶えてなかったしそのまま読了。そうそう。この不可思議な感じだったな。恐ろしいSFのようでもあるけれど、実際の2024年の現実世界から地続きにある未来のようにも思えて、絶妙にリアル。アダムとイブの呪いがラストで奇妙に回収されていることで、スッキリするような余計に気持ち悪いような…。私にとってはこの物語はホラーです。
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読む前の評判と読んだ後の気持ちが全然違った。
気軽に読んでいい内容ではなく、どことなく気持ち悪くなるような作品であった。 -
途中で読むのやめた
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凄く大人向けの小説でした。(エロさを感じさせない描写ですが)
初めて、村田沙耶香さんの本を読みましたが、
この世界観に圧倒されます。(どのように生きたら、こんな世界が思いつくのか、と不思議です。)
ページ数も250程なので、サクッと読めるのですが、没入感はとても大きいです。
読み終わると、肩の力が抜ける感覚に陥りました。
リアルなもう一つの世界線を感じたい方にオススメです!
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言いようのない気持ち悪さだった…
村田沙耶香さん、こんな感じの作風なのね
パラレルワールドっぷりはうまく描写されていたけど、一番の違和感は夫・妻の恋人や恋愛を受け容れる価値観だった
大切な恋人がそのまま家族になるものだから -
世界観が凄い。一気に読んでしまいましした。
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男性の出産ができるようになる『殺人出産』のある意味前日譚…なんだろうか…。
しかし、それが刑罰ではなくて、むしろ奨励されている世界線なんだから、さらにもっともっと怖いお話な気がする……。
どうしてこんなにも村田沙耶香作品の人間からは”愛情”を感じないのだろう…歪んだ自己愛でも、他者への身勝手な愛情でも、なぜだか途中で感情が死に絶えてしまうように思う……。
それがある意味、人間という種族としての世界の”消滅”なのかもしれない。 -
村田沙耶香さんの著書3冊目読破です。
みんな誰しも妄想というか、違う設定の世界の想像はしたことがあると思いますが、この方の作品はそんな想像でしか存在しないような世界を確実に言語化し、その上描写も細かく、設定はファンタジーのようなのに気味悪いほどの現実味が癖になります。
今作は特に、刺激的な描写が多く、まだ読破三冊目ではありますが、今まで読んだ2冊との刺激の違いに驚きました。
「人間が化学の力で繁殖する唯一の生物」となってしまった世界線での物語。「セックス」という概念が消えゆく世の中で、主人公は世界最後のアダムとイブになってしまうのか...。
物語の中では、歴史の中で起り、今もこれから起きていく『変化』を『グラデーション』と表現していて、ここがとても好きでした。