- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309025070
感想・レビュー・書評
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「生」と「性」と「死」を読者に問いかける
短編集。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
特に好きだった二作の感想。
・朧月夜のスーヴェニア
『きみのために棘を生やすの』で読んだため再読。
婚約者がいながらも、宏との逢瀬を重ねてしまう主人公。無情にも消息不明となってしまうあっけなさ、決して喜びを感じることのない夫婦生活。
再読ながら胸がしゅんとしました。
・猫と春
ねこかわいい。
最後にはめぐり合わせのようにもとに戻ってくるような、それも現実か夢か分からないような曖昧なラストだけれど、それもそれでよかった。 -
タイトルのひらがなが気になって、アナグラムを試みたら「みなれたからだです」になった。‥‥見慣れた体です。…意味あるんだろか。
エロいしグイグイくる感じはあるのだが、やはり短編だとエロい部分だけが際立って、グイグイ引き込まれないままになってしまうような気がする。この方の文章は長編のほうが好き。 -
どの話も少しさみしい。それでもみんな生きてきたし、これからも生きていく。猫と春が一番好き。
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2017.7.6
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年代別の恋愛。今回は短編集なのでサクサク読めた。最後の「猫と春」が一番好きな話 -
短編集。
著者の真骨頂、生と性の話色々。
各ストーリーが、まるで違う話なので、1冊でたっぷり楽しめた感じ、楽しい読書でした。
性描写が濃いめなことは、毎度気にはなりますが、とても読みやすく、好きな作家さんです。
インフルエンザの左岸から…老人介護施設で亡くなった父親の話
朧月夜のスーヴェニア…戦争時の恋愛を思い出す痴呆気味の老婆の話
が好きでした。 -
窪美澄さんの短編集。
長さはまちまちだけど、平日の夜でも読み切れる長さで良かった。
短編集だけど、生々しくて読み応えたっぷり。
タイトルにもなっている「すみなれたからだで」と最後の「猫と春」が好きだったなぁ。 -
2017/5/1
川上さんが選ぶ映画は、長く、暗く、そして、何を言いたいのか、その頃の自分には、咀嚼してもうまくのみこむことのできない作品が多かった。
けれど、そういう映画こそ、いつまでも自分のなかに残る、と知った。
(バイタルサイン/93P)
この作品こそ。 -
初めの二つをよんで、とうとう窪さんも年寄りネタでまとめられる話をかいたのか?と思ったら、四つ目(表題)の話で、窪さんワールド全開となってた・笑
でも、この話は好きではない。セックスレスの旦那と結局、最後は満足し会える、なんて、窪さんらしくない。もっと、踏ん張って欲しかったわ・笑
年寄りネタといえば「朧月夜~」は、よかった。
認知症と見られるおばあちゃんが、こういうふうに見てる的考えが斬新、というか、説得力ある、というか、そして、昔話が色っぽい。
結論:窪さんの話は面白い!