すみなれたからだで

著者 :
  • 河出書房新社
3.34
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本棚登録 : 576
感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309025070

感想・レビュー・書評

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  • 「生」と「性」と「死」を読者に問いかける
    短編集。

  • 特に好きだった二作の感想。
    ・朧月夜のスーヴェニア
    『きみのために棘を生やすの』で読んだため再読。
    婚約者がいながらも、宏との逢瀬を重ねてしまう主人公。無情にも消息不明となってしまうあっけなさ、決して喜びを感じることのない夫婦生活。
    再読ながら胸がしゅんとしました。
    ・猫と春
    ねこかわいい。
    最後にはめぐり合わせのようにもとに戻ってくるような、それも現実か夢か分からないような曖昧なラストだけれど、それもそれでよかった。

  • タイトルのひらがなが気になって、アナグラムを試みたら「みなれたからだです」になった。‥‥見慣れた体です。…意味あるんだろか。
    エロいしグイグイくる感じはあるのだが、やはり短編だとエロい部分だけが際立って、グイグイ引き込まれないままになってしまうような気がする。この方の文章は長編のほうが好き。

  • どの話も少しさみしい。それでもみんな生きてきたし、これからも生きていく。猫と春が一番好き。

  • 2017.7.6


  • 年代別の恋愛。今回は短編集なのでサクサク読めた。最後の「猫と春」が一番好きな話

  • 短編集。
    著者の真骨頂、生と性の話色々。
    各ストーリーが、まるで違う話なので、1冊でたっぷり楽しめた感じ、楽しい読書でした。
    性描写が濃いめなことは、毎度気にはなりますが、とても読みやすく、好きな作家さんです。

    インフルエンザの左岸から…老人介護施設で亡くなった父親の話
    朧月夜のスーヴェニア…戦争時の恋愛を思い出す痴呆気味の老婆の話

    が好きでした。

  • 窪美澄さんの短編集。
    長さはまちまちだけど、平日の夜でも読み切れる長さで良かった。
    短編集だけど、生々しくて読み応えたっぷり。
    タイトルにもなっている「すみなれたからだで」と最後の「猫と春」が好きだったなぁ。

  • 2017/5/1

    川上さんが選ぶ映画は、長く、暗く、そして、何を言いたいのか、その頃の自分には、咀嚼してもうまくのみこむことのできない作品が多かった。
    けれど、そういう映画こそ、いつまでも自分のなかに残る、と知った。
    (バイタルサイン/93P)

    この作品こそ。

  • 初めの二つをよんで、とうとう窪さんも年寄りネタでまとめられる話をかいたのか?と思ったら、四つ目(表題)の話で、窪さんワールド全開となってた・笑
    でも、この話は好きではない。セックスレスの旦那と結局、最後は満足し会える、なんて、窪さんらしくない。もっと、踏ん張って欲しかったわ・笑 
    年寄りネタといえば「朧月夜~」は、よかった。
    認知症と見られるおばあちゃんが、こういうふうに見てる的考えが斬新、というか、説得力ある、というか、そして、昔話が色っぽい。
    結論:窪さんの話は面白い!

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著者プロフィール

1965年東京生まれ。2009年『ミクマリ』で、「女による女のためのR-18文学賞大賞」を受賞。11年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、「本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10」第1位、「本屋大賞」第2位に選ばれる。12年『晴天の迷いクジラ』で「山田風太郎賞」を受賞。19年『トリニティ』で「織田作之助賞」、22年『夜に星を放つ』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『アニバーサリー』『よるのふくらみ』『水やりはいつも深夜だけど』『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『夜空に浮かぶ欠けた月たち』『私は女になりたい』『ははのれんあい』『朔が満ちる』等がある。

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