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- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309208022
感想・レビュー・書評
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東日本大震災を思い出す…天災でないことがより自責の念を抱かせるのかもしれないが
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家族がワルシャワのゲットーにいて、自分達はアルゼンチンのブエノスアイレスにいるユダヤ人の実話に基づく物語。その手紙のやり取りやゲットーでの様子が生々しいが、アルゼンチンは平和そう。
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ユダヤの大量虐殺、戦争の時に、その場にいなかった(自分が殺されるわけでもなく、自分が何かをできるわけでもない)ひとが、家族を思う時にどうしようとするのか。
人間は弱い、忘却は記憶よりも幸福になれる、、のか。黙って何も感じなくなれば、忘れられるのか。忘れれば、今の周りの人を大切にすることができない。 -
断片的な情報は絶望を加速させる。
別れ方を後悔すると、それは一生背負う負い目になる。彼の沈黙を妻が理解できないのもわかる。彼女の家族がどんな思いでやってきたのか、彼女も彼女の家族も語らないのも、それはそう受け止めなければならない事実なのだ。
全ては「内なる」。閉じ込められた人たち、その心たち。生きながら死に向き合う時間、空間なのだった。
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