- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864104937
作品紹介・あらすじ
パリの古いアパルトマンで発見された手紙。それは一人の女性が愛人に宛てて書き綴ったものだった-。一人の女性の書き綴った恋文が100年の時を経てよみがえる衝撃のノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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ワワワワーオ…!
1930年頃に書かれた一人の女性の恋文。
赤裸々だという予備知識はあったのだけど、ここまでとは…!
奔放のようでいて、相手の反応をびくびくと窺ったり、相手の妻への嫉妬から来る心痛を思わず滲ませたり。
シモーヌの恋情が鮮やかに綴られている反面、手紙として言葉に当て嵌め、整える中でフィクション的に仕立てている部分もあるのだろうなと思う。
しかし終盤のシモーヌの突っ走り具合には、驚きつつも切なくもある。
ロットめーーーー!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
約1世前に書かれた女性Sによる恋文。彼女と、妻を持つ色男シャルルとの情事が描かれている。2人の関係は快楽を求めどんどん過激になっていく。Sは常にシャルルの妻の存在を意識し、嫉妬する。シャルルを自らの元へ繋ぎ止め、2人の関係を終わらせてしまわないためにとる彼女の行動は、どこまで行くのか?と思わせると同時に終わりも強く感じさせる。常に新しいアイデア、より強い快楽を与え続けるのは難しい。
正妻の存在ありきの男女の関係は、正妻との間には実行しえない特殊な性癖の共有が行われるのは今も昔も変わらないらしい。
当時の世相も編者によって記述されているが、育ちの良い女性が卑猥な表現をどうやって描き得たんだろう。卑猥な表現に終始した内容だが、垣間見える彼女のシャルルに対する激情がとにかく悲しい。 -
シモーヌの文章力に脱帽。女の一途な愛と執念と献身。
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女ごころは男の想像以上に深く、広いのですね。
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書籍についてこういった公開の場に書くと、身近なところからクレームが入るので、読後記はこちらに書きました。
http://www.rockfield.net/wordpress/?p=7857