孤独を生き抜く哲学

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 162
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309249575

感想・レビュー・書評

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  • 孤独=ネガティブと捉えるのではなく、孤独=ポジティブと考え実践しようという本。
    個人的に一人で過ごす時間が大好きなので、書いてある事ほとんど同意できました。というかほとんど自然と実践できていましたw
    孤独=寂しいと思っている人にこそ読んでほしい本ですね。ポジティブに変換した方がお得だと思います。

  • 何かを考える時や自分を見つめる時には、ひとりの時間が大切。ポジティブに孤独を選び、楽しめる域にまで達すれば、また、違う世界が見えるのかな。

  • 図書館で本棚を見ていたら、題名に惹かれて借りて読んでみた。

    哲学者である筆者の小川さんがら1人の時間がいかに自分をゆっくり成長させていくかについて説いている本。

    さまざまな哲学者を例に挙げて孤独の価値ある行為と何度も主張していた。

    具体的な孤独の楽しみ方(1人のみとか)も挙げていた。大体わたしやってるなー、えっへんという気持ち。

    1人の時間は私も大事だと思うし、この本を読んで改めて感じた。

  • 本書の目的は、孤独を恐れているすべての日本人に勇気、希望を与えること。その軸が最後までぶれない本だと感じた。
    「なぜハードボイルドはかっこよくて孤独はかわいそうなのか」確かに。
    こうした先入観をなくしていきたいと思った。

    著者は、孤独をネガティブなものとポジティブなものとに分けて考える。ネガティブな方を経験する中で著者は哲学に出会い、入門書を読み漁った。どの本にも、自分と向き合うことが人生を善くすると書かれていたそう。

    きっかけは忘れたが、私もあるとき哲学に興味を持った。哲学は学者のものではない、私たち一人一人がこれからを生きていくために必要と気づいた。

    ネガティブな孤独は、孤立に近いのかもしれない。一方で、私が今感じている孤独は、自分と向き合うために必要なものだしこれからも大切にしたい。一人の時間がないとつらいタイプだと自覚している。

    他人の評価を気にしない方が生きやすい。自分で自分に納得できる人生を。



  • (図書館)ポジティブな孤独はこうであるから、ポジティブに孤独を実践することでこうなる、ということが書かれている本のようである

    意図的に孤独になる事も自分を見直すためには良い、とも

    孤独をネガティブにとらえず、怖がったりしないようにと言っている

    そういう点では著者とは全然立場が違うので求めていたものとは違っていたことは残念だった
    そもそも私は著者の言うような日々過ごしていると孤独な場面がある、というのではなく、天涯孤独、望んでなったわけではないけども成り行きでこんな状況になっている、そんな孤独の者が、この状況をどうとらえればいいのか、ということについてはほとんど触れていなかった、まあとてもまれな存在であるからかもしれないが

  • ポジティブな孤独=共感×孤高=瞑想

  • (個人的なメモ)
    分かっていることを確認するために借りて読んだようなもの。
    前に季刊誌『kotoba』で「孤独のレッスン」というテーマをやっていて、それを思い出した。あと『共食い』の作者の「孤独本」も持っているので、それも思い出した。

    タイトル「孤独を生き抜く哲学」、これはどうだろう?
    哲学的なところまで深く分け入らなくなるような「孤独」って、本当は限界状況のことだろう。自分一人でしか受け入れざるを得ない苦痛や苦悩を抱えた時だ。

    この本は、そこまで踏み込んではいない。ここで書かれているのはSNS時代の、繋がり過多の状況に対置される程度の「孤独」だ。それをポジティブに捉えるためにいろんな哲学者の言葉を引っぱってきている。

  • 普段の自分の生活だった。

  • 本書を読むまでは、孤独=ひとりぼっち寂しいというネガティブなイメージがあった。

    でもこの本を読んで、自分の気持ち次第、捉え方次第ということに気づいた。

    たとえ、1人でいようと集団にいようと、孤独に感じる瞬間は訪れる。

    そんな時、孤独を乗り越えるツールが哲学。

    ここでいう哲学=学問的な哲学ではなく、実存的な哲学。

    哲学という孤独な営みこそが、本当の自分の時間であり、孤独を生き抜くための術であると感じた。

    「孤独とは、友達のようなもので、しっかり向き合い楽しめると、ポジティブに感じられるのでは無いか」

    と思った。

  • 2020年、46冊目です。

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著者プロフィール

1970年、京都府生まれ。哲学者・山口大学国際総合科学部教授。
京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。商社マン(伊藤忠商事)、フリーター、公務員(名古屋市役所)を経た異色の経歴。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員等を経て現職。
全国各地で「哲学カフェ」を開催するなど、市民のための哲学を実践している。また、テレビをはじめ各種メディアにて哲学の普及にも努めている。NHK・Eテレ「世界の哲学者に人生相談」、「ロッチと子羊」では指南役を務めた。最近はビジネス向けの哲学研修も多く手がけている。専門は公共哲学。
著書も多く、ベストセラーとなった『7日間で突然頭がよくなる本』や『ジブリアニメで哲学する』、『不条理を乗り越える』、『前向きに、あきらめる』等をはじめ、これまでに100冊以上を出版している。YouTube「小川仁志の哲学チャンネル」でも発信中。

「2024年 『60歳からの哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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