浮世でランチ (河出文庫 や 17-2)

  • 河出書房新社
3.28
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感想 : 116
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309409764

感想・レビュー・書評

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  • けっこうすごいことが書いてあるのに、淡々としている。終わりが、なんか、よかった。

  • まことに読みやすくスラスラと進んでいく。
    なお、記憶にはほぼほぼ留まらない。

  • 山崎ナオコーラってほんとよしもとばななに似てる。風景の描写と、独特の男女付き合い。
    好きだわ〜〜
    旅しながらの文通っていうのがこれまた良い。
    犬井に会いに行く旅かと思っていたのだが。

  • 学校に通う14歳の自分と、退職しアジアを旅する25歳の自分を、関連させながら交互に描く。変わったタイトルだが本書の雰囲気をよく表している。モラトリアムな感覚の中で人とのかかわりあいを持つ的な。登場人物のマイノリティ率が高くまた、個性的で面白い。

  • 山崎さんの文章は、ひとつひとつの表現が独特でおもしろい。14歳の私と25歳の私が交互に語られていて一気に引きこまれました。個人的にお友達としては敬遠したいタイプの主人公、でも彼女の心情を通して「人との関わり」について考えさせられました。そして、ラストに納得してないわけではないけれど、25歳の犬井君がどうなっているのかが気になるので犬井外伝を希望しますw。

  • ナオコーラさん2作目

    「論理〜」が衝撃的すぎたせいもあって、まぁまぁの印象

    私に言わせれば、中学生より大学生は2億倍自由です

  • ナオコーラさん初読。
    神様ごっこをこっそり覗き見しているような感覚でどきどき。
    三上さんとのやりとり、
    犬井くんでなく、新田さんと再会したのもよかった。
    旅をしていて、自分と向き合う瞬間を思い出した。
    また読みたいな。

  • 150828読了。
    主人公・丸山の14歳と25歳の姿が交互に描かれるゆったりとした小説。
    中学生の丸山は自称反体制の、なんとなく馴れ合うのは嫌いだけど好きなことは仲良くしたいツンデレ女子。
    社会人の丸山は、ひとりの居心地に慣れてしまった、不条理を無感想に受け入れる脱力OL。
    どちらの丸山にもシンパシーがあり、それぞれの丸山をかこむ人間関係も鮮やかで、人物の性格や言動がこまごまとリアルに伝わって面白かった。
    神と異国がなんとなくキーワードな本作だけど、物語の行き着く先に結末や答えはない。なんとなくOLの余暇と中学時代の回想を、まるで自分の体験のような率直さで垣間見えますよ、くらいの気楽さだ。
    中学時代の友人犬井が、ビルマにいるという。25歳の丸山はミャンマーを訪れたが、犬井には会わない。そこが、犬井というキャラクターの大事さがわかる。
    勤め先の先輩であった三上さんの下の名前がわかったときの、どきっとした感じ、「やられた!」と思った。

    読了後はひとりでふわふわ出掛けてみたくなる作品だ。

  • 繊細な人の描写がとても掴みやすいと思いました。最後は想像していたラストではなかったことが、また敢えて良かったかも。

  • 14歳も25歳も通り過ぎてしまったけど、主人公の丸山には共感できた。きっと丸山みたいな人は30になっても、45になってもこんな風なんだろうな。大人になれば世界に違和感なく溶けこめるだろうと思っていたけど、大人になれば大人の世界があるし、いろんなことに少しずつ慣れはしても馴染めるわけではないんだ。

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著者プロフィール

1978年生まれ。「人のセックスを笑うな」で2004年にデビュー。著書に『カツラ美容室別室』(河出書房新社)、『論理と感性は相反しない』(講談社)、『長い終わりが始まる』(講談社)、『この世は二人組ではできあがらない』(新潮社)、『昼田とハッコウ』(講談社)などがある。

「2019年 『ベランダ園芸で考えたこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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