- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309411712
作品紹介・あらすじ
翻訳家になる方法、訳文の磨き方、悪文を見抜くコツなど実践的な翻訳指南から、翻訳書が出版されるまでの実態、翻訳家の日常生活、SF業界の裏話までを軽妙に披露する名エッセイ集。SFマガジン誌上を飾った伝説の連載、新編集版。
感想・レビュー・書評
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翻訳の話としても面白いし、SFの話としても面白い。
翻訳に限らず、いかに読者に楽しんで貰える文章にするか?が大事だと、まさにその通りだと再認識しました。
いずれ機械で完璧な通訳は出来るようになるだろうけど、翻訳の方は到底プロの技には及ばないでしょう。
人とAIの区別が付かなくなるその日までは、大丈夫そうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エッセイって好きではないけど楽しい
SFだからかな。翻訳の苦労などがイキイキと伝わるようで楽しい。ても、やはり私はエッセイ好きではないな。 -
TOEICを受けなければいけないけれど、テストのための勉強なんて全くやる気がおきないので、モチベーションを高めるために読んでみる。(どんなモチベーションだ!)
これを読めば、Google先生でも通訳はできるけど、翻訳はまだまだできない世界だなと実感できます。
読み返すたびに発見がある楽しい・悲惨なエピソード満載。
原書が読みたくなってきた。 -
「SF」翻訳講座と銘打ってはいますが、SFに限らず「人の心を掴む」翻訳のコツについて軽妙かつ端的な語り口で解説しています。「読ませる」文章を書くためのTipsが満載で、翻訳に限らずエッセイやブログの執筆の際にも役立ちそうな感じ。SF者以外でも十分楽しく読めるし、勉強になると思います。
といいつつ、やっぱりSF関係の小ネタが一番面白かったりするんですが(笑) -
翻訳関連の書籍は大量にあるみたいだけど、読んでいて楽しいと思えるのが本書の特徴。
気楽な語り口で、翻訳で参考にした書籍や、実際に翻訳したときの話、自身がSF翻訳者になるまでの道のり、執筆当時のSF・翻訳業界のこと、翻訳権のあれこれ、など翻訳に関して幅広い話題を語っている。
個人的に、翻訳するときのキャラをどう描くかという話題で、現実だけじゃなく既存の小説作品のキャラをイメージしたりするというのが、なるほどと思った(『犬は勘定に入れません』のテレンスのイメージが、偉そうじゃない榎木津礼二郎とか)。
気楽に読めて、参考にもなる一冊。 -
2013/1/5購入
2013/2/27読了 -
SF小説ではないですが、大好きな作品、作者、訳者とその周辺のお話がぞろぞろでてきてご機嫌。
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単純に、面白かった。SF<翻訳だし、出てくる作家は半分近く知らなかったが、じゅうぶんに楽しませてもらった。
翻訳論としてはSFにかぎらず一般論として通じると思うし、なによりもしっかり読み物になっているところが立派。最近、いくつかお堅いものを読まざるをえない状況だったせいか、余計にのめり込んだ気がする。
業界の話しかり、いずれ本の一冊でもと思っている人間には、丁寧かつエンターテインメントなガイドブックであったといえる。もっと小説を読まないと。 -
面白かった。
そうか、SF翻訳者ってそんなに少ないのか…。
名訳博覧会はすごかった。職人芸。
日本語ってやっぱり表現力豊かな言語だな。ルビが使えるのはほんとに便利。 -
he/sheの訳し方で悪訳を見分ける方法にはすごく影響を受けた。これをSFマガジンの連載で見て以後うん十年、小説を読んでいて彼/彼女という単語が出てくると、気になってしょうがない。