銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309462554

感想・レビュー・書評

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  • 後の世に影響を与えた名作、というものがあり
    その名作の影響を受けて生まれた作品が数多くある場合、先に後者の作品を見聞きしてから原典の“名作”にたどり着くと、あなただったんですね…と感慨深くなることがあります
    こちらはそうした作品です
    宇宙人が地球の調査のために地球人に擬態して世間に潜んでいるとか
    無害な動物が人間を凌駕する高い知能を持ち、人類を影で支配しているとか
    生命や宇宙の誕生それに対する哲学的な思考を超高度なコンピューターにやらせたりする場面とか
    こういうのあるよね~好きです~という箇所があちこちてんこ盛りです

    登場人物は、地球が無くなるなどのハードな目に遭ってるのに語り口は軽やか、でもシニカル、ちょいちょい残酷で容赦もない…と思ったらすげー都合のいい展開で助けがもたらされたりする、でもすぐまたピンチにもなる
    そして急にあっちこっちに話が飛ぶ、でも次の展開に驚くほど集約されていく、と思ったらガチの脱線だったりする箇所もあって、そのスカしてくる語り口がおしゃれさんです

    数字の取り扱いがガバガバなのも個人的にはめっちゃ好きですし、この作品がSFの名作古典として扱われているのは、後の世代のSF観に影響を与えたから…ということ以上に
    “宇宙に出かけて色んな宇宙人に会うからSFです”ってくらいのゆるさが素敵だからだと感じます
    今のところ推しキャラは、ウルトラハイパー高性能でスペシャル根暗ロボットのマーヴィンです
    次巻でもぜひ活躍してほしい
    あ、この巻だけだと話が全然終わらないので、続巻をちゃんと揃えてから読んだ方がいいです

  • 標準的なSFって感じ。でも、特に引っかかりもせず、標準的と思えるということは、傑作なのかも

  • きっと海外のハチャチャSFにあたるのだと思う。合う人には合うと思うが、私にはダメだった。イーロンマスク程の知性が無く本に申し訳ない

  • 皮肉たっぷり、余裕のある笑いを提供。時間潰しに軽いかんじでちょうどいい。人はなぜ生まれ、なぜ死ぬのか、なぜいつも時計をはめていたがるのかの答えが載ってる。冒険の始まり。続編読んでみたい気はする。

  • イーロン・マスクの人生を変えた一冊という触れ込みが気になり購入しました。自分にはあまり面白さが理解できない点もありましたが、想像が広がるという点では面白く感じました。

    イギリスの一風変わった青年アーサーが幹線道路建設のための立ち退きを拒否しているところから話が始まります。驚くことに、地球は破壊される運命を迎え、地球に流れてきていた宇宙人フォードとの旅が始まります。
    旅の中では、日常生活では想像できない世界が繰り広げられ、刺激に溢れる一冊でした。

    ジャンルとしてはSFコメディというのが一番近いのかなと思います。話がぶっ飛びすぎて、よく分からない点もあります。しかし、普段SFなどを読まない人や刺激が欲しい人にオススメできる一冊だと思います。

  • アメリカンジョーク。

  • 地球が爆発…?からの大SF物語。
    ぶっとび設定ゆえ、頭がついていく迄にちと時間がかかったが、エンジンがかかれば、この世界にどっぷり浸かるのみ。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/740398

  • 途方もなくバカバカしい、だけで終わってしまった。穂積さんの推薦みて「そんな傑作なら」と手にしたが…ただ馴染みのない発想・表現は楽しめた。翻訳者に拍手。

  • SFコメディと書いてある。
    そもそもSFにあまりなじみがないが、SF×コメディというものが想像がつかなくて読んでみることにした。

    家がバイパス建設のために取り壊されそうになっているアーサー・デント。
    彼はブルドーザーの前に横たわり、身を挺して抵抗する。
    そこへ現れたのは、彼の友人、フォード・プリーフェクト。
    この人物は、実はベテルギウスの近くの星出身で、『銀河ヒッチハイクガイド』の現地調査員として地球に潜入していた。
    彼によれば地球はヴォゴン人の宇宙バイパス建築のため、あと12分後取り壊されることになっている、という。
    アーサーは、わけがわからないまま、フォードと地球を逃れ、宇宙をヒッチハイクすることに。

    不可能性ドライブ?
    悲観的なロボット?
    奇妙なものが次々と出てくる。

    奇想天外な設定、ハチャメチャな展開に驚く。
    意外と読み進めることは難しくないのに、また驚く。
    イギリスが舞台だからか、『モンティパイソン』を想起する(ちゃんと見たことないけど)。
    …とか思っていたら、解説によれば、ラジオドラマだったものを、脚本家本人が小説化した作品だそうだ。
    細かい部分で笑いが作りこまれているのかもしれないけれど、それがあまり自分にはわからないのが残念。

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著者プロフィール

1952-2001年。英ケンブリッジ生まれ。1978年BBCラジオドラマ「銀河ヒッチハイク・ガイド」脚本を執筆。翌年、同脚本を小説化し大ベストセラーに。モンティ・パイソンの脚本に携わっていたことも。

「2022年 『これが見納め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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