ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。 (14歳の世渡り術)
- 河出書房新社 (2012年5月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309616735
感想・レビュー・書評
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30名の作家が14歳を生きる人たちにお薦めする本を紹介したブックガイド。
シンプルなブックガイドかと思えば、題名の通りあらすじとともに率直に本紹介をする人、若者へのメッセージを盛り込む人、自身の読書遍歴を語る人もいれば、短いページ内に多くの書名をぎゅっと凝縮する人もいる。紹介文もそれぞれの個性が光り、作家の隠れた魅力にも目がいくお得な1冊。
紹介されている本は図書館に常に並んでいるような、所謂“名著”揃い。以前から読みたいと思いながらも後回しになっていた本も多数あったので、この機会に真剣に手を伸ばしてみようと思う。積読だらけなのにさらに読みたい本がどかんと増える。困った。幸せ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たくさんの大人が本を薦めているだけじゃなく、いろんな見方やら生き方やら丁寧に書いてあるなー。14歳とはいわないけど、学生のうちによみたかった…
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最後の、聖書がすごくいいセレクトだなと思った、何百年、何万人のひとが読んできたものってやっぱり力があると思う。
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14歳に送るオフスメ作品紹介
章立ては以下の通りだが、あまり良い選球眼には思えなかった。
「森に分け入る(角田光代)」
「絶望と紙一重の希望(森達也)」
「ヤバイくらい胸に迫る、リアルで残酷で優しい物語(金原瑞人)」
「みじかく・ぴかっ(工藤直子)」
「生きる、生き生きと!(野中柊)」
「これはもう本ではない(吉田篤弘)」
「波瀾万丈の痛快な小説を楽しもう(木田元)」
「ひゃっけんでいこう(ホンマタカシ)」
「手紙の面白さ(出久根達郎)」
「私の一生をきめた本(柳沢桂子)」
「恋愛はしなくてもかまわない(山崎ナオコーラ)」
「14歳に薦める本(長沼毅)」
「失敗は人生の障害ではない(橘木俊詔)」
「こんな大人もいるんです。(中江有里)」
「堂々と間違えろ!!(雨宮処凛)」
「嘘のない“むき出し”に触れる(小池竜之介)」
「顔で笑って心で怒る君のために(岡ノ谷一夫)」
「世界にも自分にも誠実であるとは(服部文祥)」
「世界一タフな男(森絵都)」
「これさえあれば、生きていける(新井紀子)」
「我々は、遺伝子の乗り物にすぎないのか?(貴志祐介)」
「『虚無への供物』中井英夫・その人々に(恩田陸)」
「哲学が哲学に引導を渡した(村上陽一郎)」
「数学書ですが、恐れることはありません。(大沢真幸)」
「マスコミって何だろう(石原千秋)」
「推理小説から考えるための方法を学ぶ(島田裕巳)」
「珍日本を訪ねて…(辛酸なめ子)」
「常識と思われているものは、永遠には続かない(佐藤優)」
「痛いけど体の芯に届く言葉(本田由紀)」
「世渡りなんぞ、やめなさい。(上野千鶴子)」 -
14歳で世渡り考えるのもどうかと思うし、これらの本を読んだら逆に世渡り出来なくなるんじゃないかと思うけど、この中から14歳に薦めるとしたら「カイジ」かな。他の推薦書を全部読んだわけじゃないので何とも言えないが。
所謂古典を薦める人が多いのは何となくわかるんだけど、それも推薦者の虚栄心というかカッコツケみたいな感じがしてあまりいい気持ちはしない。いくらなんでも超一流中学の学生でもない限り、ちょっと無理があるというか適当ではないでしょう。14歳に見栄張る大人もなんか痛々しい。推薦者の個性が出ていてそれはそれで面白いけど。 -
吉田篤弘さんつながりで読みました。
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各界多彩な方々のすすめる読書ガイドで、広い価値観が感じられて気持ちよく読めた。
気になった本は次のとおり。
工藤直子氏推薦「博物誌」ジュール・ルナール(新潮文庫)
山崎ナオコーラ氏推薦「肉体の悪魔」レイモン・ラディゲ(新潮文庫)
長沼毅氏推薦「若きウェルテルの悩み」ゲーテ(新潮文庫)
雨宮処凛氏推薦「COTTON 100%」AKIRA(現代書林)
岡ノ谷一夫氏推薦「火の鳥4鳳凰編」手塚治虫(朝日新聞出版)
服部文祥氏推薦「本当の戦争の話をしよう」ティム・オブライエン(文春文庫) -
著者の皆さんが「14歳の世渡り術」について、
否定的に述べておられそういったテーマを気づいていなかった
為かもう14歳でない私にはやや説教じみて感じられました。
が、上野千鶴子氏の文章に最後やられました。