はじめて読む! 海外文学ブックガイド : 人気翻訳家が勧める、世界が広がる48冊 (14歳の世渡り術)

  • 河出書房新社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309617411

感想・レビュー・書評

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  • このブックガイドは<NHK基礎英語2>のテキストに連載されていた、人気翻訳家が勧める48冊の海外文学を取り上げています。

    主なナビゲーターは越前敏弥さん、金原瑞人さん、三辺律子さん、白石朗さん、芹沢恵さん、ないとうふみこさん。

    私はブックガイドには目がないのですが、この本は主に14歳向けの海外文学ということで、少し道徳的なお話が多いように感じられました。
    新しい訳書が多く、既読だったのは『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『幻の女』、『緋色の研究』。あと『思い出のマーニー』と『刑務所のリタ・ヘイワース』を映画で観たことがあるだけでした。

    にもかかわらず、あまり読んでみたいと思わされた本は少なく、『猿の手』は以前に宮部みゆきさんが他の本で紹介していたなあと思ったし、『幻の女』は既読でしたが、ストーリーを全く覚えていないので、再読したいと思いました。
    あとは読みたいと思ったのは『対訳 ランボー詩集』、『あなたに似た人』、『クリスマスキャロル』くらいで、このブックガイド以外の大人向けのブックガイドで以前からタイトルはよく知っていたものばかりで、14歳向けの作品にはあまり触手が伸びませんでした。

    このブックガイドはやはり、14歳前後の少年少女に読んでもらいたいと思いました。
    私が読んでみたいと思ったのは昔からある本ですが、新しい本もたくさん載っています。

  • 越前敏弥 Toshiya Echizen(オフィス翻訳百景)|note
    https://note.com/t_echizen

    Mizuhito Kanehara | 金原瑞人
    https://kanehara.jp/

    第150回 出版翻訳家インタビュー~三辺律子さん 前編 - ハイキャリア
    https://www.hicareer.jp/trans/shuppan/22247.html

    はじめて読む海外文学ブックガイド :越前 敏弥,金原 瑞人,三辺 律子|河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309617411/

  • 魅力的な海外文学がいっぱいつまったブックガイドでした!
    あれも!…これも!…と読みたい本がまた増えてしまいました。
    紹介されている本の中には読んだことのある作品もありましたが、こんなにもまだまだおもしろそうな本を見逃していたのか!!と悔しい気持ちになりました!

  •  角川エラリーがきっかけで越前敏弥さんの活動(著書とかオンラインイベントとか)を追うようになり、それまであまり意識すらしていなかった「翻訳文学」というジャンルに親しみを感じ、よく読むようになった。越前さん関連で、出たばかりの本を読むのはこれが初めてなのでちょっと嬉しい。
     この海外文学ブックガイドの想定対象読者の年齢は十四歳。私は多少オーバーしているが(とはいえ二十年ちょっとのことである)、読んでみたいという気持ちになる紹介ばかりで、「読みたい本リスト」への登録が何冊増えたかわからない!十四歳の頃よりは「人生の時間は有限だ」ということがわかっている分、取捨選択したり、偶然や勢いの力も借りたりしながら、一生懸命読むかもしれない。
     大人たちが若者に本を薦める紹介文なので、全体的に「なんとか君たちの力になりたい、少しでも響いてくれたらいい」という暑苦しい情熱に満ち満ちている。その様子を見ていて「暑苦しいなあ」と遠ざけたくなるよりは、同じように熱くなって下手するとウルっときてしまう程度には、私もおばさんになった。このウルっと感覚は、「読書探偵作文コンクール」の様子を見ているときも、来た。

  • 一冊、カルヴィーノの本『木のぼり男爵』を紹介する文章を書きました。

  • 苦手な海外文学の情報を得るべく!!
    もともと英語が好き(身にはつかないけど)だから
    作中の一文を英語と訳語で書かれていて惹かれまくり。
    そして翻訳家のみなさんの愛ある紹介文!
    これは気にならずにはいられません

  • 14歳の世渡り術シリーズと副題にあるけれど、
    大好きな越前敏弥氏のお勧め本とくれば、是非読みたい!

    翻訳家たちが、NHK基礎英語のテキスト本にコラムとして、紹介したものを本にしたもの。なんとも贅沢なコラムであり、私の中学生の時にも、そんなコラムがあればもう少し真面目に勉強していたかもしれない(笑)

    知らない本がほとんど、さすがに英語では読めないが、古典本を紐解いてみようと思う。

  • 「基礎英語2」に連載されたブックレビューを元に、英語以外の12の言語の翻訳者によるおすすめ本を足したガイドブック。この新たに加わった本たちがどれも魅力的。
    先日読んだ『言葉の守り人』はこの本に掲載されていたものでマヤ語からの翻訳というレアもの。きのうは酒寄進一さん訳のケストナー『戦争日記 一九四五』を購入した。

    ぜんぶ読むのは夢の夢だけど、ちびちびとでも読んでいきたい。年とったって自分の世界を広げるのはたのしいのだ。

  • 知らない本が多くてワクワク感が止まらない。しかも英語も学べる。
    翻訳家の先生のナマの声も聞こえてきそう。

    この本に中学生の頃に出会ってたら、きっと今現在の読書の世界観、ちょっと変わっていただろうな。
    もっともっと本を読みたくなった。
    もう、手遅れなのかもしれない。

  • 中学生向けの海外文学ガイドだが、大人がみても面白い作品に出会える。また海外文学に絡めたお悩み相談コラムも必読。海外文学に興味がある方に。

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著者プロフィール

越前 敏弥
1961年生まれ。文芸翻訳者。訳書『世界文学大図鑑』『世界物語大事典』(以上、三省堂)、クイーン『Yの悲劇』、ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』(以上、KADOKAWA)、ダウド『ロンドン・アイの謎』、ブラウン『真っ白な嘘』(以上、東京創元社)、ハミルトン『解錠師』(早川書房)、マッキー『ストーリー』(フィルムアート社)など。著書『文芸翻訳教室』(研究社)、『翻訳百景』(KADOKAWA)、『名作ミステリで学ぶ英文読解』(早川書房)、『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』(河出書房新社、共著)など。

「2023年 『オリンピア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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