ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書 297)
- 光文社 (2007年4月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334033972
感想・レビュー・書評
-
「読書を仕事につなげる技術」で超基本の6冊として紹介されたうちの1冊。ファイナンスで扱う具体的な計算には立ち入らずに、考え方、思想の紹介を行う本。
自分自身は細かいことはいろいろ知識として持っているが、本当に大事な部分は何かを再確認できた。
・ファイナンスは投資、資金調達、配当政策にかかる意思決定にかかわるものであり、その目的は企業価値の最大化にある
・IRの役割はWACCを下げること、そのためには適切な情報を適時に開示すること
・投資の判断基準、NPV、IRR
・最適な資本構成、格付とWACCの関係詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学生時代の講義で使う教科書として昔購入。
はっきり言って、当時は何がなんだか理解できず、最終試験のために丸暗記しただけで終わってしまってた。
負債コストと株主コストの考え、WACC、NPV等の用語解説等非常に分かりやすくて頭のもやもやがスッキリした。当時の自分はただの勉強としてしか考えてなくて、今の方が投資意欲があるので実感として捉えることができたからかな。 -
先日読んだ書に掲載されていた、本質的な本のマンダラ図にあったので読了。タイトル的に本質感はないのだが…がっつり本質的。序盤の会計部分で、さすがに知っとるわい!と調子に載ってたらファイナンスをあまりに知らなさすぎて途中で心折れそうになる。これは何回か読まないと身につかない。数字の意味、つながりをキチンと説明されていて頭に入りやすい。人に説明するときの勉強になる。
-
「アカウンティング(会計)は過去の利益を扱うのに対して、ファイナンス(財務)は未来の現金を扱う」という記述からして、恥ずかしながら目から鱗でした。
企業の存続を左右するのは、利益ではなく現金であり、キャッシュフローをみればその企業の多くのことがわかります。あらゆるビジネスパーソンが理解すべき基本事項が記載された本であり、何度も読み知識を定着させたいと思います。 -
会計の全体像をザックリ掴むには一体理解法の本だとすれば、ファイナンスはこれが良いんじゃないか。
どう調達してきて、それを何に使って結果をどう解釈するのか、のお金の流れから考えることができた。
日産で実務側にいたからか、調達、在庫サイドの説明が分かりやすく、売上の方に目が行くことが多かったので視界が広くなった感覚があった。 -
平易な言葉で説明しててわかりやすい。深さはない。
-
1度説明のあった用語がその後当然のように使われるから、斜め読みでは理解しきれない。じっくりと用語の意味を押さえながら先に読み進める必要がある。