- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334034658
作品紹介・あらすじ
家では親や親戚が「いい人いないの?」と言ってくるし、友達との会話は「誰々が結婚した」って話ばかり。しまいには、上司からも「お見合い相手紹介しようか」と言われる始末。毎日、けっこんケッコン結婚で本当にもううんざり。ああ、結局、結婚ってなんだろう?独身のどこがいけないの?-本書では、皆が無意識に信じ込んでいる"結婚の幻想"を理詰め(理論武装)で一枚一枚はがしていくことで、いったん「なにをしても自由」というポジションに立ち、改めてそこから「自分の自立(他者とのつながり)」について考えていく。結婚する/しないという単純な悩みはさっさと卒業して、その奥にある、もっと本質的な問題について考えていく。
感想・レビュー・書評
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自分の心にひっかかったところだけ熟読すればいいと思いますが、独身で、もやもやしてる人には考えが整理できるのでおすすめ。
「結婚反対」ではなくて、「結婚する人もしない人もいていい」。そういう社会にするために、社会福祉や戸籍や経済的支援の制度、それから我々の意識も、実態に合わすのが必要、ということだと、この本読んで思いました。我々の世代がもっと声あげなきゃなあ。旧来の制度にたまたまうまく乗っかれたからよし、じゃなくて。乗れない人は言わずもがな。
例えば私なら、「出産のリミット」「老後の孤独」がいちばんネックだったんですが、どっちもそんなに重大な問題ではなかった。自分が自立できてる限り、だけど。気の持ちよう。自分が納得してればいい。
人生の中で上位にくるものが人によって違うだけ。自分の価値観を人に押しつけない生き方がしたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
男女平等ってまちがってね?男性と女性は体の仕組みが違うんだから、
権利は同等であっても、同一とみなすのはムチャでしょ、って思ってます。
なので、フェミニズムとかバリキャリを目指せとか、新生児保育万歳とか、
そういう考え方ってどうかな~って感じてたし、三砂ちづる先生の著書
とかも反感なく読んでました。
ちなみに私は30代、シングル女性です。しかも仕事は結構重視する派ですが。
女性が女性らしく生きられる社会だといいのにな、子育てってなんか
自分も成長できそうじゃん?みたいな考えも持ってました。
ですが、この本を読んで、ちょっと意見が変わった。
私も社会が沈黙のうちに強制する「女性の役割」という考え方に
毒されていた部分があったんだなあと。
まあ、理論武装なのでシングル女性に容赦なく浴びせられる心ない言葉
「理想ばかり追い求めず、いいかげん妥協して結婚しなよ」
「ひとりはさびしいけど、家族がいれば寂しくないよ」
「結婚しないのは親不孝だし、わがままだよ」
「出産にはタイムリミットがあるから、早く結婚しないと」
「結婚してこそ、やっと大人の人間として信頼されるんだよ」
これらに、理論というかほとんどケンカ腰で論破するセリフ例が満載。
ぶっちゃけ、こんなこと言うと人間関係が破綻するなあと思いますけど
実際相手に言わなくても、一度読んでおけば理論的な考え方が
マスターできるので大変良いと思います。
結婚しないといけないなあと思って、一応コンカツ的なことを
ちょっとしてみたけれども、な~んかモヤモヤして納得できなかった
部分があったんですよね、実際。
それをこの本はズバリと、明快に、そして優しく説明してくれますよ。
著者が男性というのも、ちょっと意外ですね。
女性の書く「フェミニズム」はなんとなくヒステリックな部分があって
ちょっと苦手だったのですが、そういう雰囲気はないです。
ちなみに。
「なぜ結婚しないの?」という問いに、私自身はこう答えるようにしています。
「しないんじゃありません、できないんです」
こういうプライバシーに土足で踏み込むような思慮の浅い相手に対して、
正論は無意味ですので、「できないんです、私はかわいそうなんです」って
相手を優位に立たせておけばそれ以上なにも言いませんから。 -
たしかに結婚はメリットが低くなっているが本に書かれていることを納得できる人なら「私は独身主義です。」で十分。
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本書は、30歳前後の彼氏はいるけど結婚しない独身女性を対象にした結婚しない理由のへりくつ集です。
「はじめに」には、
「本書を読み終えれば、結婚だけにとらわれない、幸せをカタチにするための『自分にふさわしい自立の作り方』が見えてくるはずです。」(P9)
とあるとおり、内容自体は他人に流されず自分を見つめることの大切さを感じられるものです。
タイトルとは違うけど、ここでやめておけばよかったのに、タイトルに沿って書いた「理論武装でこう言い返す!」の部分が単なるへりくつ集でしかない。
このレベルの言い訳ができるのは小学生まででしょうね。もう全部ぶち壊しでした。 -
「まだ結婚しないの?」という単純な問いには、おなじくらい単純な答えでないと負けると思う。長いとそれだけで「結婚できない言い訳」ととられてしまうから。
「まだ結婚しないの?」などと単純な問いを発する人に、理論で向かっても理解は得られないだろう。だいたいそんな単細胞に理解されなくても構わないじゃないか。
この本は「まだ結婚しないの?」と聞かれて動揺したことのある女性が自分のことを分かるための本で、世のオヤジやオバタリアンを説得また諦めさせるための本ではないのでした。 -
恋愛の8要素
①知的要素 話をしていてどれくらい楽しいか、性格がどれくらい合うか
②性的要素 顔、体つき、声、しぐさ、雰囲気、匂い、ファッション、性行為の相性等
③なじみ要素 その人といてほっとする感覚がどれくらいあるか
④地位構成要素 パートナーとなることで自分の社会的地位がどれくらい上がるか
⑤生活便利要素 パートナーとなることで自分の生活上どれくらいメリットがあるか
⑥恋愛ゲーム要素 その恋愛がどれくらいゲームとして興奮できるか
⑦支配要求要素 相手を支配できる喜びがどれくらいあるか
⑧スピリチュアル要素 魂でつながる感覚がどれくらいあるか
恋愛が2者間の排他的なものだと考えるから息苦しくなる。相対的なもので複数好きな人がいてもいいじゃないか、と考えると気が楽になる。そのかわり、嫉妬は禁物。でも嫉妬してしまうのが人間。ばれなきゃ浮気していい、という考えが何となく理解できるようになった。 -
理論武装というより屁理屈のような。
結婚したいのに反論している感じで、リアルで言われたら「あー、だから結婚できないんだよ」と思ってしまうと思う。
まさに『負け犬の遠吠え』。
理論武装するよりサラッと流すほうがスマートだ。
でも、ジェンダーを考えるには面白いと思う。 -
自立が大事であって、それができてれば結婚するしないに関わらず幸せってか有意義な人生送れるんだよ!ってことかな。
今の私達の世代じゃまだまだマイノリティだけど、いつか将来受け入れられてほしいし、次世代、できれば自分の子供にも伝えたい一つの考え方だな。 -
[ 内容 ]
家では親や親戚が「いい人いないの?」と言ってくるし、友達との会話は「誰々が結婚した」って話ばかり。
しまいには、上司からも「お見合い相手紹介しようか」と言われる始末。
毎日、けっこんケッコン結婚で本当にもううんざり。
ああ、結局、結婚ってなんだろう?
独身のどこがいけないの?
-本書では、皆が無意識に信じ込んでいる“結婚の幻想”を理詰め(理論武装)で一枚一枚はがしていくことで、いったん「なにをしても自由」というポジションに立ち、改めてそこから「自分の自立(他者とのつながり)」について考えていく。
結婚する/しないという単純な悩みはさっさと卒業して、その奥にある、もっと本質的な問題について考えていく。
[ 目次 ]
序章 あなたが大切にしている“愛”の正体
結婚の幻想1 結婚するのはあたりまえ
結婚の幻想2 結婚すれば幸せになれる
結婚の幻想3 結婚には妥協も必要
結婚の幻想4 結婚すればいろいろ楽になる
結婚の幻想5 結婚すれば寂しくない
結婚の幻想6 子どもが欲しいなら結婚するしかない
結婚の幻想7 結婚は理屈じゃない
結婚の幻想8 女の幸せは仕事(自立)より結婚
実践!「まだ結婚しないの?」に答える理論武装
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
ちょっと理論が飛躍してるところもあるけど、なかなか賛同できる意見が多くて面白かった。
そう、まず個人の自立があって、それからもし一緒に暮らしたいなら暮らせばいい。国家に登録したいなら登録すればいい。
古い観念を打ち破るのは実際には難しいけど。
例えば職場でこの理論を言っちゃえるかどうかということだけど(その後の人間関係を考えて)、言わなければ全く気付かない人もいるんだろうしなー。
自分が嫉妬をしないでいられるかどうかは分からない(あ、でも悶々としても嫉妬はしてないか)、しかし嫉妬されるのも詮索されるのも嫌なタイプなので、この筆者の唱えるつながりは共感できる。
色々な年代や立場や性別や考えの人に読んで欲しいけど、全く理解できな人もいるかも。