- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334036430
感想・レビュー・書評
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厳しすぎるほどに育てた父を
嫌になるほど思い出しましたが、
親は親、子供は子供だと、わりきるようになれた、書物詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
興味本位で死刑囚の成育歴を読むのが好きなのですが、やはり家庭環境は大事だと感じました。
彼ら、彼女らの中にも愛着障害に苦しむ人がいらしたのでしょうか。軽い気持ちで親になるものじゃないと思いました。 -
素晴らしい内容でした。これを読んで救われる人は多いでしょう。
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自分の不安定さの原因を求めて読んでみた。引っ越しや転校が多く、人間関係が希薄で、20代、30代になってから精神不安になることが多くなり、なにが背景にあるのか分かった。解決策は実際どうやって実施すればいいのか、ちょっと困惑したが、幸いなことにパートナーが安全基地のような存在。将来の子どもに影響を与えないように精神不安定さの根本を改善していきたい。
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即断即決(ゼロ秒思考)の赤羽雄二さんのススメの本で手に取りました。
何でもかんでも愛着障害のせいにするのもどうなの、という思いもあるが、
生きづらさを感じる人にとってはこの書を読み心をスッキリさせ、次のステップに移るのにいい本だと思います。
夏目漱石やクリントン大統領、ヘミングウェイ、ルソーなどなど偉人等のエピソードを踏まえながら分析し、解説、克服法を探ろうとする書です。
第6章の愛着障害の克服 という章で記載されてる下記の内容が一番好きです。
大事なのはどんな小さいことでもいいから自分なりの役割を持ち、それを果たしていくこと。(社会的、職業的役割を中心にすると親密さの問題を棚上げして仕事上の関わりと割り切って自信をつけていくことができる)
自分のためというより周囲の人のためになれば尚一層よい。
全か無か、といった二分法的な認知ではなく、事態を冷静に受け止め、そうなってよかった面もある、という試練や苦痛からも前向きな意味を見出そうとする姿勢が必要 -
愛着という概念は知っていたが、本書はその視点の重要性を存分に説いたものだった。巻末の自己診断テストも素晴らしい。回避型、不安型ともに示唆的だ。また、宗教者、文筆家に多いのもうなづける。困難こそ最大の糧なのだ。環境は多大な影響を及ぼすが全てではない。本書の内容を踏まえ、人を見限らないことが大事だと思った。
・母に支配されて育った人の場合、母には従順だが、思い通りになる存在をみつけると、その人を支配する傾向がある。
・養育環境の関与が大きい。遺伝的要因:不安定愛着0.2~0.5,発達障害0.7~0.9,パーソナリティ障害0.5~0.6
・親の愛着スタイルが子どもに伝達される
・傷にとらわれてしまう。受けた傷よりも、はるかにその人を苦しめている場合もある。
・ほどよい距離が取れない。傷つきやい。破壊的な効果しかない怒り。過去にとらわれる。全か無かになりやすい。全体より部分にとらわれやすい。
・寛容性がない。厳しく罰すべきという意見になりがち。
・発達障害と診断されることも少なくない。
・依存しやすく過食や万引きも、溜め込みも。
・男児の妊娠中にストレスを受けると、男性ホルモンの量が少なくなる。
・愛着は仕事ぶりにも関係する
・愛着障害を克服する場合、第三者の関わりが不可欠。数年対というスパンもある。
・安全基地:いざというとき頼ることが出来る。守ってもらえる。外の世界を探索するためのベースキャンプ。
・良い安全基地。1.安全感の保証。2.感受性。3.応答性。4.一貫した対応。5.何でも話せる。
・一生付き合うという覚悟で、腹を据えて、その人に関わろうとしている日専門家や家族の方が、愛着障害という点では、大きな力となる。
・親と和解できたとき、不思議と自分自身とも和解することが出来る。 -
愛着障害の強い人物は、魅力の在る人も多い。
本人は苦しくて幸せではないかもしれないけれど
本当は計り知れないエネルギ−を持っているように感じます。
まさに『病む事は力』だと思う
自己と向き合って苦しみを乗り越えられれば
きっとエネルギ−を陽転させられると思います。