NOと言える日本: 新日米関係の方策 (カッパ・ホームス)

  • 光文社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334051587

感想・レビュー・書評

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  • もう20年も昔の本なのだな。ベストセラーになったというが、よく分かります。

    そもそも日本語がたいへん美しい、読みやすい。
    口述筆記的な文章で、なかなかこんなに綺麗な日本語使えないぞ。両名の教養の高さを感じる。
    国際社会を常に肌で感じる生活でないと持てない意見が多く、少なくとも私はそういう人間じゃないので、たいへん参考になります。

    盛田さんが日本は世界を同心円で捉えられていない、と論じていたけどまったく同感。
    これはあらゆる日本人集団に対して言えることだけど、日本人は「所属する」、「所属しない」でしか集団を捉えられないから面倒なことになる。そもそも、内包されることだけが所属ではないのに、そこを履き違えている御仁にもよく会う気がするなあ。

    いずれにせよ、21世紀の日本人も当時の日本人も変わりない。小手先の国際人が増えた分、当時よりタチは悪いかもしれません。

  • この本が書かれたのがニ十年以上前ということもあり、日本を取り巻く状況はかなり変わっているけれども、ここで述べられている問題は、まだまだ解決していないものも多い。

    日米の対等な関係は、これから日本が発展をしていく上で、必要不可欠なこと。
    中国、韓国、ブラジル等、様々な国が著しく発展していく中で、日本をこのまま経済的に豊かな国として保つためには、やっぱり世界での日本の地位を確固たるものにしなければいけないと思う。

    もう一つ面白いと思ったのは、日本は物作りを続けなければいけない、と書いてあったこと。
    確かに今のアメリカは、お金の流れを右から左へ変えたり、株の売買や投資などで著しい経済成長をしているけれども、やっぱり根本にあるべきものは“商品”を売る、ということ。
    物を作らなければ、売らなければ、利益が出ない。それは普遍的なこと。
    物作りは発展国がやること、という認識があるのかも知れないけれど、私はそうではないと思う。

  • 今まで、アメリカに対して弱気な姿勢を見せてきた日本だが、この本では日本のアメリカに対する強固な姿勢が伺われる。

  • まず、率直に思ったことは、20年も前から「日本は国際化して正しい意味でグローバル化すべきだ」という事を言い続けているのだな、ということ。20年間言い続けてきてまだこんな状態なんだからもう無理なんじゃないかと思えるほど。根本的な問題はどこにあるのだ?

    昔は日本は技術力があり、世界をリードしていける存在にあったのだが、現在は見る影もないのではないかと思う。この本の当時と変わったことは、技術の迷走・政治の劣化が大きいことだと思うが、それ以上に他国の振興が大きいのかな。

  • 外国に対して卑屈になる事はない。特に政治の世界では、誇りを持って外交して欲しい。

  • 日本も捨てたもんじゃないんだ。
    と高校のとき出会い、起業したい気持ちを後押ししてくれた一冊

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