王都炎上・王子二人 ―アルスラーン戦記(1)(2) (カッパ・ノベルス)
- 光文社 (2003年2月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334075064
感想・レビュー・書評
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面白いです。本当に。
王子の人柄もいいんですが、登場してくる騎士や他国の人々やらがまた物語に色を添えてて、読んでいて引き込まれてしまいました。
古い王家の秘密やら、暗躍する魔術師やら、いろいろな思惑が入り乱れて厭きる暇もないくらいです。
創竜伝しか読んだことなかったのですが、読んでよかったです^^詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とにかくおもしろい。アルスラーンみたいな人に心酔しながら仕えたい。
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英風な三国志です。
憂国・清廉の士や、戦闘力に長けた者、英知に秀でた者、愛嬌や調整力で地位を確立する者など、一通りのキャラクターが、個性豊かに描かれています。
若干、演出に過ぎる所は感じられますし、現実はこれほど物分りのいいものではありませんが、疾走感を持って、気持ちよく読める小説で、オススメです^^ -
何度しゃぶり読んでもこのお話には不思議なくらいトリコになってしまう魅力がある。
初めて読んだ時から約二十年くらいは経過しているのであるが、あの時の感動やドキドキ感は今なお色褪せない。
時代は中世ペルシアに似た架空の世界。
アルスラーンという皇太子と、魔術と剣術と陰謀がうごめく動乱の世に生きる漢たちの英雄譚。
智将ナルサスの人智を超えた策略が敵を惑わし、黒衣の勇将ダリューンは敵陣真っ只中を無人の荒野の如く駆け抜ける。
旧王家の生き残りヒルメスが銀仮面の下で自虐的に冷笑すれば、女神官ファランギースが緑色の冷静な眼で矢をつがえる。
嗚呼まさに田中芳樹版「ファンタジック三国志」なのだ。
アニメチックな丁装だからジュブナイル系の小説と思われがちだが、大人でも十分読み応えのある作品となっている。
ぜひ。 -
どこまで持ってるか全然分からない。ちょう危険!色んな出版社から発行されすぎ。ひどい。
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元々角川文庫で出版されていて、カッパ・ノベルスに移籍して続編が販売。
前の部分は持っているしな…と買うのを悩んだものの、揃えたい誘惑に負けて購入。
FTモノの所為か田中芳樹独特(?)の過剰というかクドイ政治家批判も少ないので、読みやすいのではなかろうかと。
(政治家を庇うわけではなく、あれが延々と続くとげっそりするのは私だけではない筈)
作品自体は面白い。
伝説級の悪の親玉を倒す王道ながら、事件や人間関係の展開、戦闘シーンなどは流石。 -
すべての始まり。
「王子二人」で初めてヒルメスと対峙するアルスラーンが
まだ弱々しいながら必死なのが、すごく……キュンときます(ひどい感想)
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中学の頃に出会いましたが、私はすっかり黒衣の騎士の年を追い越しました。
・・・いつ完結するんでしょうか^^;
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オリジナリティあふれるわけでも、血湧き肉踊る訳でもないのに、ついつい読んでしまうところに田中芳樹のすごさがあるのかもしれん。と最近思う。
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あたしの小説デビュー(?)はこの本からだったと思います。
今となってはもう遠い日のこと、
友達の部屋で何気なしにぱらぱらと読んだこの本の、
読みやすさとキャラクターの濃さと。
漫画を読むことの多かったあたしに、文字だけでも膨らむ想像力というのが、
なんとも不思議な感覚に陥り、
気付いた時にはすっかりハマって、本屋にその当時発行されてたこのシリーズを買いに走ってました。
その当時は画期的と言ってもいいぐらいの、
中世ペルシアを舞台とした、剣とちょっとしたファンタジーと、国の滅亡と再生という、
なんとも乙女心をくすぐる設定。
そして、登場人物がなんとも魅力的。
主人公は、一夜にして攻め込まれ国を失った十五才の王子様。とすればもーそれはハマらない訳には行きません(笑)
剣と魔法とファンタジーの好きな人にはぜひお勧め。
既刊されてから随分経って、シリーズもまだ終わらず巻数は大変なことになってるけど、それでもちっとも古臭さを感じません。