- Amazon.co.jp ・本 (577ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334728892
感想・レビュー・書評
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この後ヒロインの一人となる里美嬢登場の事件。
御手洗シリーズは建物の構造が謎の根幹に関わるものが多いが、この旅館の構造が図面からいまいちはっきり想像せず、曖昧なまま読んでしまった。謎解きをするつもりで読まなければ問題はないのだが、把握して読んだほうがより楽しめる気がする。
よく知らない妙な依頼人と夜の山道を行く導入から、不思議な世界に引き込まれる。
なんにしても、御手洗の力を殆ど借りずに石岡くんが解決しようとする点にご注目を。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
石岡君がひとりになって、始めて出会う業の深い事件。
私が読んだのはカッパノベルズ・上下巻(1996.1.発行)でした。
登録している画像は光文社の文庫本ですので、後書きに違いがあると思います。 -
これまた長い長い。
趣味ですかね、この長さは。
びっくりしてしまいますよ。
そしてページ数の長さゆえ
上下巻に。
この作品、実は
御手洗不在の作品です。
そのため石岡が
解決する事件となります。
しかしいわくつきっぽい事件です。
何しろ周りが排他的ですしね。
それに黒い歴史も存在しますし。
雰囲気重視の作品で
おとくいの薀蓄がないので
この作品は
冗長に感じそうですね。 -
ちょっと待って、なんでこんな分厚さでまだ分からないんですか!?御手洗さん、早く来てーっ!と叫びたくなりました。それにしてもあの二宮というお嬢さんはなんだったのだろうか。続きがものすごく気になります。
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津山の事件をモチーフにしているということをこのレビューを見て知った。
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緻密!!!!!
『犬坊里美の冒険』から遡ってきたが
切れが違いすぎるなぁ -
不思議な館、幻想的な雰囲気…
岡山・琴・怪奇的雰囲気といわれたら
横溝しかイメージできないのですが、
献辞は高木彬光と神津さんなのですよね…?
「彼がいなければ僕は『占星術殺人事件』を書かなかった」と
いうようなことを島田氏は云っておられますが、
なぜこの作品を選んで献辞されたのか、知識不足で分かりません^^; -
島田荘司の御手洗潔シリーズ最初の一冊『星占術殺人事件』を読んだのは確か2008年8月の事でした。その時は、ああ古い本だし随分と昔が舞台になった物語だなあ、と思いました。それから1年半かかってやっとこの『龍臥亭事件』までたどり着きました。一冊にかなりボリュームの有る本が多くて、とても険しい読書道でした。そしていまだにこの御手洗潔の物語はわたしにとってはずいぶん時代設定の古い物語に思えてしまうのです。なんだか物語の雰囲気や登場人物のそぶり、そして情景描写にその事を強く感じます。ところがこの『龍臥亭事件』は平成の時代の物語なのです。阪神大震災が起きたその年の事であり、だから作者石岡 は横浜から岡山県のJR姫新線の辺りまで羽田から飛行機に乗って岡山空港経由で来ています。新幹線は神戸の辺りがまだ復旧していなかったのですね。阪神大震災の頃ってもう十分に「今」と同じですよね。なのにこの物語りはもっとずっと昔の様に思えてしまうのです。ちょっと読む手を休めて考えてみると、いくつか思い当たる事があります。まず携帯電話が登場しない。石岡もその他の登場人物も誰一人携帯電話を持っていないのです。確かにその頃はケータイは、まだ広く一般には普及していなかったのかもしれませんけどね。もしくは龍臥亭のある場所はとても田舎みたいで携帯電話の電波が未だ届いていない地域だったのかもしれませんが・・・。つづく
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あまりに有名な、現実に起こった「あの事件」をモチーフとした作品。これは超大作。なんといっても「龍臥亭」が凄すぎる。これはぜひ、訪れてみたいような館だなあ。
密室?トリックもさながら、動機には唸らされたなあ。ひとつひとつは単純そうに思えても、複雑に絡み合った様がなんともいえず魅力的。後半に入ってからは一気読み間違いなしの作品。しかし御手洗……あの電報だけで解れってのはあまりに酷な話でしょう(笑)。
ちなみに個人的には、見立て殺人?のユーモアがかなり好きだったりも。この解釈にはかなり笑えた。だから鳥の絵だったのか……(爆笑)。 -
御手洗潔シリーズ。
に、なるのかな?
御手洗が日本を去ってから一年半。
今回の事件は石岡和己が探偵役として活躍します!