- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334736149
感想・レビュー・書評
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【内容】
もしかしたら、人生に恋愛などなくても少しも困らない人もいるだろう。
それはそれで構わないし、正直言えば、羨ましいくらいだ。
(中略)
まったくもって恋愛は割に合わない。
割に合わないと知っていながら、どういうわけか人はまた、性懲りもなく恋愛に足を踏み入れてしまう。
さまざまなコクと毒を持つ美酒の味わい。
極上の恋愛小説集。
執筆陣:
江國香織、川上弘美、小池真理子、高樹のぶ子、田辺聖子、藤堂志津子、林 真理子、森 瑤子、山田詠美、唯川 恵
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どんな恋も始まりは甘く魅力的で、終わりはほろ苦く切ない。
それは年齢や性別、立場には関係なく。
恋はいつでも、誰にでも平等なのかも。
2013.9.23 -
珠玉の恋愛アンソロジーです。
豪華な顔ぶれの作家達が、それぞれの感性で描いた物語はどれもがせつなく、それでいて読んでいるものを恋愛に駆り立てる作品集でした。 -
13/05/15 小池真理子はさすがである。
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名前はよく知っているのに一度も読んだことのない方がたくさん連ねられていて手にした1冊。
それぞれの感性や世界観でていねいに描き出された女性は、ずるかったり、したたかだったり、怖かったり…。
けれどどこか哀しい。
中には以前なら苦手に感じたようなものもあるけれど、どれも短編なのにそう感じさせない密度の濃さと味わいがある。
オトナの恋愛小説群。 -
せつないわーーー。初っ端の『焼却炉』からしてすでに切なさMAXでした。恋してるときのあの切なさを味わいたくてこの本を手に取りました。初めて読む作家さんもけっこうあったのですが、一部を除き個人的には満足。『物語が、始まる』『月光の果て』あたりも好きです。唯川恵さんのあとがきの『まったくもって恋愛は割りに合わない〜…』のくだりは全文同意。
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集められた話ひとつひとつの個性に、放つ毒に、あてられた気分だ。
正直、読んでいて楽しい話はない。
けれど読むことをやめられない。
なぜか分からないけれどなんの繋がりもない話たちが結び付いているように思えるから不思議だ。
あとがきの
恋愛とはなんて割に合わないものだろう
には納得せざるを得ない。 -
もしかしたら、人生に恋愛などなくても少しも困らない人もいるだろう。それはそれで構わないし、正直言えば、羨ましいくらいだ。まったくもって恋愛は割に合わない。割に合わないと知っていながら、どういうわけか人はまた、性懲りもなく恋愛に足を踏み入れてしまう。(著者あとがき)恋愛小説集。
あー、胸がざらざらした。
田辺聖子「おそすぎますか?」とか特に。 -
ーーー二回目ーーーーーーー
7/10女流作家、それぞれの個性が出ていて、面白い。
藤堂志津子「グレーの選択」がいつも切なくなる。