- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334740320
感想・レビュー・書評
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2つの物語が個別に進み最後はその2つが1つに交わる。愛する子供の成長を想像し50歳までの幾通りの場合での手紙を用意した父親の切ない生き様、親子の繋がりに涙する。
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麻美子と圭一、それぞれの視点から物語が進み、少しづつ真実に近づいていく過程が面白かった。ミステリーとしても家族の絆を描く感動作としても非常に楽しめた。
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積読本が一掃されたので本屋を物色。
で、平置きの中で発見。
タイトルだけだと親子感動ものが想像されて一旦スルーしかけたがまさかのミステリ。
これはと思って手に取った。
二軸の話が平行に進む物語。
「この話、どこで交わるの???」と気を揉むくらいに繋がりそうで繋がっていかない。
期待感が高まる。
…が、とにかく主人公二人の思考と行動がまだろっこしい。
そしてとにかく「きっとこうだろう」の想定と思い込みが激しい。
進んでいるんだかミスリードされているんだかわからなくなる。
作戦か?
帯は…盛りすぎ。
「おもしろさ保証」はわかるが、この物語は「涙」とか「感動」とかがメインじゃない気がする。
解説はバランスの良い王道。 -
2つの謎めいた家族の繋がりが織りなすストーリー。家族の愛がいろんな形で表れる。その細かい表現に家族の愛の姿を感じます。
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最初は違う主人公の話が交互に進む感じで行きます。終盤ではきっと関わりがあるんだろうなぁと思いながら読んでいましたが、結構長かったです。話が1つにまとまってからは息を飲む展開で、途中で結末が予想できますが、何とも物悲しく、親子の愛情を感じる話でした。
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最初は全然違う2つの事件がどうつながるのかな~と謎解き感覚で読み進めていたが、つながりが見えだした頃からは、事件の真相ではなく、父を思う気持ち、母を思う気持ち、兄を思う気持ちに心動かされて、それぞれの立場や心情を考えながら読めた。
大切な人を思う気持ちは十分にあっても、間違った方法をとってしまうと、悲しい結末を招いてしまう。…これは、吉本新喜劇で時々見る設定だ!訳ありでお父さんが失踪する話!
‘周囲の幸福、家族の幸福を考えるなら、まず自分が幸福にならなければならない。’
ということが、よーくよく分かった。
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2つの家族のストーリーが交互に書かれています。どちらの話も読みやすくて続きが気になるところで別の話に。ああ、もどかしい!とすっかりトリコになっていました。
一見なんの関係もない2つが次第に交差していくので、久しぶりに相関図を書いてしまいました。純粋なミステリーとしても面白いし、両家族の父の想いが胸を打たれました。お勧めです。