父からの手紙 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334740320

感想・レビュー・書評

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  • それなりに続きが気になって読んでしまったが、全体的に好みではなかった。ところどころ入り込めないところがあり、最後も泣けず。

  • 違う人生を歩み、本来なら知り合う事も無かったであろう二人が段々と近づき、2人のそれぞれの謎が解けていく。
    久し振りに読んだミステリーに引き込まれた。

  • 本屋さんの、ポップにつられて購入。
    初めて読む作家さんです。
    はじめは、失踪した登場人物に嫌悪感を抱いて読み進めていましたが、最後の方で、その思いが、一変しました。
    二つの出来事がどんどん近づいていって、どこで繋がるのだろうとやきもきしながら読んでいました。
    父親の子供たちに対する愛情にも感動しました。
    圭一の「苦難を乗り越えるべきだった」というのもよかったです。

  • 10年前に失踪した父 阿久津伸吉から、その息子と娘の伸吾と麻美子の誕生日に手紙が送られてくる。麻美子は身勝手な父と思っていたが手紙に助けられて励まされ生きてきた。そんな麻美子はとある事情から結婚しようとしている時にトラブルに巻き込まれる。
    一方、殺人の罪で服役していた圭一はその刑期を終え出所した。刑務所帰りには厳しく世知辛い世の中で自分が何故殺人という凶行に及んだのを振り返る。しかし出所を待っていてくれなかった恋人と密かな想いを寄せていた義姉の事が気にかかる・・・
    物語はこの2つの視点にて展開していく。

    幸せとは何か?自分の幸せと他人の幸せについて考えさせられる。

  • 遅々として進まない展開。案の定な結末。他者目線じゃなく本人目線ならもっと泣けただろうにという事の真相。そんなことは関係なく、やっぱり手紙で泣けてしまう。まさかそんな数だったなんて。

  • 2014.12.1(月)読了。
    二つの物語から始まります。
    中学の頃に失踪した父から誕生日になると届く手紙を受け取り、失踪後なにかと世話をしてくれた父の友人でもあるわけ山部の会社のために偽りの結婚をしようとしている麻美子と、殺人事件を起こし、9年の服役を終えて出てきてなぜ自分が殺人を犯してしまったのか真実を掴みたい圭一。

    この二人の物語が重なるとき、明らかになる真実が…

    ----------------------

    ミステリーですこれはミステリーw
    手紙の内容がいいんです。励まされたりじした。最後は少しホロリときます。
    いや、涙腺弱い方なので、ちゃんと涙しました。会社でクライマックス読み上げなくてよかった〜 笑
    小杉健治さん、始めてでしたが読み応えありました。他にも探してみようかな。

  • 本屋で何度か見かけていて、購入。
    その後も読む機会がなく、だいぶ放置されていたものの、遠出の際のおともとして。

    の、つもりだったが、読了にかなり時間を要した。
    どんどん他の本に先を越された。

    確かに、父の愛情はわかる。
    家族の話として、心も動く。
    が、なんというか、登場人物たちのこの先の人生を考えようという気にならない。
    さらに言えば、彼らの人生がどういうものなのか、よくわからない。
    だから、先が気になる、ということがない。
    うーん。

    今見たら、裏面の紹介文に、「完璧なミステリー仕立ての中に…」という表記が。
    いや、もしこれをミステリとしてみるなら、ちっとも良くない。
    本筋と関係ないところで事件が起きていても、それをどうしろと。

    まあ、そもそも話の軸のように自殺が絡んでいるストーリーなので、個人的にはどっかで受け入れられない。
    自殺、という選択そのものが、良くない。
    それはさておき、もう一回読もうとは思えない。

  • 愛だ
    愛なんだけど
    もっと別の道もあったんじゃないか
    極限は視野狭窄を生み出すんだなと
    改めて思う

  • お父さんに会えると思って
    読んでいたから悲しかった。
    身代わりの焼身自殺とか
    しんどすぎるよ。
    でも50歳までの手紙を用意するなんて
    愛情は確かにあったんだろうな。
    でもその愛情があるのなら生活が苦しくても
    家族4人で一緒にいて欲しかったよ。

  • てっきり、胸を熱くするような物語が綴られた手紙の話しだと思ってた。読み始めると、筋が2本あるような展開にちょっと違和感を感じつつ、重いストーリーから涙ものへと展開するんだろうと読んでいたけど、途中で推理物なんだと思い始める。しかし、終盤には別々の話だと思っていた筋が1本に収束し題名に納得させられる手紙が主題の涙もの・・・。目がウルウルして字が霞むほどでした。再読本に決定

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著者プロフィール

一九四七年、東京都生まれ。八三年「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八八年「絆」で日本推理作家協会賞、九〇年「土俵を走る殺意」で吉川英治文学新人賞を受賞。他に「仇討ち東海道」「遠山金四郎」「風烈廻り与力・青柳剣一郎」「栄次郎江戸暦」「蘭方医・宇津木新吾」「親子十手捕物帳」「八丁堀赤鬼忠孝譚」「義賊・神田小僧」シリーズなど著書多数。

「2023年 『剣の約束 はぐれ武士・松永九郎兵衛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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